米国の株価指数

【米株の展望】今週は上下に振れる不安定な展開を予想

 

投資家さん
ジェイさん、今週の米国株の予想をきかせてください!

 

Aさんの質問は、リアルの仕事でもよく聞きます。

特に今の米国株(アメリカ株)は、何やら雰囲気が怪しくなっています。

そこで今回は、今週の米国株(アメリカ株)の展望についてお話します。

 

この記事を読んでわかること

わかること

  • 米国株のトレンドを考える時に見るべき指標
  • 今の米国株式のリスク

 

この記事の対象となる人

こんな人におすすめ

  • 米国株の投資に興味がある人
  • 米国株に投資をしている人

 

結論からいいます

  • 今週の米国株は上下に振れる不安定な展開を予想
  • 下値では押し目買いが相場をサポートするだろう
  • しかし『レディット』は新たなリスク要因として警戒したい

 

今週の展望 上下に振れる不安定な展開を予想

今週の米株(アメリカ株)はー

今週の展望

上下に振れる不安定な展開

になるとジェイは予想しています。

 

米株が上昇すると考える理由

米株(アメリカ株)が上昇すると考える理由はいたって単純です。

上昇の理由

  • バイデン政策への期待
  • 好調な決算

決算については先行きについて慎重な見方を示す企業も見られます。

しかし、株安の圧力を高めるほどのインパクトはありません。

よって、反落の局面では押し目の買いが入る展開を予想します。

 

米株が下落すると考える理由

結論からいうとー

米株が下落する理由

『レディット』リスク

です。

 

レディット(reddit)とは、インターネット上の掲示板で自由に意見が交換できるサイトのことです。

その中の『ウォールストリートベット(通称WSB)』の登録者数はうなぎ登りとなり、現在では610万にまでふくれ上がっています。

WSBの登録者数

Source: subredditstats

 

ウォールストリートジャーナルの報道によれば、WSJでゲームストップの高騰を演出した個人投資家たちは自分のことを『社会のアンダードック(負け犬)』と位置付けているとのことです。

これが本当ならば、レディットリスクの根柢にあるのは『格差社会の問題』です。

ということは、格差を是正しない限りWSBに集う個人投資家たちは、今までマーケットのトレンドを左右してきた伝統的な投資家(富裕層や機関投資家)との対決を続けるでしょう。

 

レディットリスクは新たな米国株のリスク要因

レディットリスクは、米国株(アメリカ株)の新たなリスク要因だとジェイは考えています。

なぜなら、ゲームストップのような状況が続くと、多くの投資家がこのリスクを恐れてファンドから資金を引き上げる可能性があるからです。

そうなると、米国の株式市場では 流動性の問題がクローズアップされるでしょう。

ゲームストップの件で報道されている『空売り』は投機的な取引である一方、潤沢な流動性をマーケットに供給する役割も担っているからです。

 

見るべき指標

レディットの件がリスク要因ならば、このことを反映しやすい指標を常にチェックする必要があります。

注目すべきは『投資家の心理状態を表す指標』です。

ジェイが重視しているのが、以下ふたつの指標です。

重要な指標

  • ボラティリティ指数
  • Fear and Greed

 

ボラティリティ指数

米株のトレンドを考える時、まず見るべきは『ボラティリティ指数』です。

 

ボラティリティ指数とはー

ボラティリティ指数とは

投資家の心理が安定しているのか?それとも不安定になっているのか?を示す指標

のことです。

 

注目すべきは以下のふたつです。

重要な指標

  • VIX指数
  • VXN指数

VIX指数は-

『S&P500指数』のオプション価格をベースに計算されるボラティリティ指数

のことです。

なので、"米国(アメリカ)の株式市場全体" で投資家の心理が安定しているのか?不安定になっているのか?を示す指数となります。

 

一方、VXN指数は-

『ナスダック100指数』のオプション価格をベースに計算されるボラティリティ指数

のことです。

なので、"ハイテク株" について投資家の心理が安定しているのか?不安定になっているのか?を示す指数となります。

 

言葉で説明してもわかりにくいと思います。

今の投資家心理がどんな状況なのか?

この点をビジュアルチャートでみてみましょう。

ボラティリティ指数のチャート

日足チャート(2020年以降)

 

チャートの分析


  • 昨年の2月から3月

    この時は『コロナショック』が発生し、世界中の株式市場が大混乱におちいりました。
    その時、ボラティリティ指数は『80ポイント台』まで急上昇しました。
    これは、投資家の不安心理が極限まで高まったことを意味しています。


  • 昨年5月から10月にかけて

    4月以降、大規模な経済対策が導入されたことから米株は株高トレンドへ転じます。
    5月から10月にかけて何回か株高を調整する局面(反落の局面)がありました。
    その時のボラティリティ指数は『40ポイント台』まで上昇するパターンが見られました。


  • 現在

    ボラティリティ指数は再び『40ポイント台』へ上昇しつつあります。
    これは投資家の不安心理が再び高まっていることを意味しています。


 

今の投資家心理は不安定になっているー

この点を示すもうひとつの指標があります。

 

それがー

注目すべきもうひとつの指標

Fear and Greed

です。

そしてジェイは、こちらの指標をより重視しています。

 

必ずFear and Greedをチェックしよう!

Fear and Greedとはー

Fear and Greed

米大手メディアCNNが公表している投資家の心理を反映した指標

のことです。

 

なぜこの指標がそんなに重要なのか?

それはー

Fear and Greedを重視する理由

7つのデータをベースに計算された『客観的な指標』だから

のことです。

 

では、7つの指標とは何のか?

それはー

7つの指標

  • Stock Price Momentum:株価の勢い
  • Stock Price Strength:株価の強さ
  • Stock Price Breadth:取引の量
  • Put and Call Options:オプション市場の動向
  • Junk Bond Demand:格付けの違う債券利回りの格差
  • Market Volatility:VIX指数の動向
  • Safe Haven Demand:株式と国債のリターンの差

 

7つの指標の説明(読み飛ばしてOKです)

Momentum(モメンタム)とは、価格の勢いを意味しています。

125日の移動平均線を突破しているかどうか?この点を基準に考えます。

今の米株(アメリカ株)は上昇トレンドにあり、多くの銘柄が125日移動平均を突破する状況にあります。

よって、現在の上昇レンドには勢いがあると判断します。


Strength(強さ)とは、価格の強さを示しています。

具体的には、株価が上昇トレンドにある時に、過去1年間(52週間)の高値をヒットしているかどうか?この点を見ます。

もし多くの銘柄が1年間(52週間)の高値をヒットしているならば、株価は強いと判断します。


Breadth(幅)とは、取引の量のことです。

The McClellan Volume Summation Indexという指標で取引量の増減を数値化して、その量が増加の傾向にあれば株式市場が過熱していると判断します。


Put and Call Optionsとは、オプション市場の状況を見る指標です。

コールオプション(株をある価格で買う権利)が多く取引されているのか?それともプットオプション(株をある価格で売る権利)が多く取引されているのか?、で投資家の心理状態を判断します。


Junk Bond Demandは、格付けの高い債券の利回りと格付けの低い債券の利回り格差で、投資家の心理状態をみる指標です。

一般的には以下の式で計算されます。

計算式:
社債の利回り-国債の利回り=Junk Bond Demand

投資家がリスクを取りに行くスタンスが強まれば、Junk Bond Demandの数値は小さくなります。

リスクの高い社債の利回り(格付けの低い債券の利回り)が低下するからです。

現在のJunk Bond Demandの値は、小さくなる傾向にあります。


Market Volatility(ボラティリティ)は、上で述べたVIX指数の動向を反映した指標です。

投資家の心理が安定しているため、現在のVIX指数は小さい数値となっています。


最後のSafe Haven Demand(安全資産の需要)は、株式と国債のリターンの格差で投資家の心理を把握する指標です。

いうまでもなく、現在のアメリカ市場は株高トレンドにあります。

よって、リターンの格差は『株式>国債』の関係にあります。

 

言葉ではわかりにくいので、ビジュアルチャートで投資家心理の状況を確認してみましょう。

Fear and Greedのチャート

コロナショック前後

黒い枠で囲ったのがコロナショックが発生した前後のFear and Greedの状況です。

100ポイント近くまで投資家の心理がGreed(強気)に振れていたことが分かります。

その後、20ポイントをブレイクするまで投資家の心理が一気にFear(弱気)へと振れました。

 

現在

次に、赤い枠で囲った現在の状況を見てください。

100ポイントまで投資家の心理がGreed(強気)に振れた後、20ポイントを目指して低下していることがわかります。

このブログを書いている時点で、38ポイントまで低下しています。

Fear and Greedの状況

Source: CNN

 

Fear and Greedが、コロナショック前後の時と同じトレンドを描いているということはー

Fear and Greedが示すこと

米株が不意に大きく下落する可能性がある

ことを示唆しています。

 

下値での押し目買い、ボラティリティ指数の上昇Fear and Greedの低下を考えるならば、今週の米国株(アメリカ株)は上下に振れる不安定な展開になることが予想されます。

 

まとめ

まとめ

  • 今年後半に米金利は上昇トレンドへ
  • 金利上昇のきっかけはFEDの政策転換シグナル
  • 米金利が低下する間はハイテク株の投資を続ける
  • 米金利が上昇する場合、その恩恵を受ける銘柄へシフトする

注記事項

ジェイの米国株投資ブログ(以下当サイト)に掲載されている記事は、投資の助言を目的としたものではありません。当サイトに掲載されたコンテンツの正確性については、可能な限り注意を払っています。しかし、意図せず誤情報が紛れ込む可能性や情報そのものが古くなっている可能性があり、その正確性を完全に保証するものではありません。
当サイトのコンテンツを参考に投資を行い、その後発生したいかなる結果についても、当サイト並びにブログ運営者は一切責任を負いません。すべての投資行動は『自己責任の原則』のもとで行ってください

最後にPythonを学びたい方へ

今回の記事の中にあるボラティリティ指数のチャートは、プログラミング言語『Python』で作成しました。

今やPythonは、マーケットの分析に限らず、あらゆる分野で活用されているプログラミング言語です。

なのでPythonを学んでおけば、米株の投資だけでなく、これからの人生においても心強い味方となってくれるでしょう。

私もPythonを学んでみたい!

という人は以下のリンク先をご覧ください。

なぜプログラミングを学ぶ必要があるのか?その理由がわかります。

そして『これがPythonを効率的に学ぶ方法だ!』と、ジェイが自信をもっておすすする効率的な学習方法もわかります。

 

プログラミングを学ぼう

 

この記事と出会ったのも何かの縁です。
ぜひチャレンジしてみてください!

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