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【米株の展望】米金利の上昇がハイテク株の選別をうながす 後編

 

Cさん
前回の記事は、金利の上昇はハイテク株の割高感を市場に意識させる要因、ということでしたね
FRB
でも私は、高い成長が期待できるハイテク株を保有しておきたいです
金利が上昇する局面でハイテク株を買うコツってなんですか?

 

昨年以降、お二人のように米国のハイテク株へ投資をしている人、もしくは考えている人を多く見かけます。

ジェイの知人の一人も、『超』が付くほどアグレッシブにハイテク株の投資をしています。

かくいうジェイも、クラウドストライク(CRWD)ユニティ・ソフトウェア(U)といったハイテク株を保有しています。

 

ハイテク株の多くは『グロース株』と呼ばれています。

グロース株とは?

  • 将来高い成長が期待できる企業の株
  • 成長期待を背景にPERやPBRが高くなる傾向がある
  • 金利の上昇に弱い

現在、グロース株の投資で注目すべきは『金利との関係』です。

米国の債券市場では、金利に上昇の圧力が高まっています。

特に市場の参加者の注目を集めているのが、『10年債利回り』の動向です。この利回りは一般的に『長期金利』と呼ばれています。

米金利の詳細については、前回の記事をご参照ください。

参考【米株の展望】米金利の上昇がハイテク株の選別をうながす 前編

続きを見る

 

米金利が上昇すると、成長期待のみで上昇していたグロース株には売りの圧力が高まるでしょう。

市場の成長期待に対して、利益という実績が追い付いてないゆえに、グロース株に対する『割高感』が意識されるからです。

 

そこで後編となる今回はー

金利の上昇局面ではどのようなハイテク株をピックアップすべきか?

ということについてお話します。

 

この記事を読んでわかること

わかること

  • 金利が上昇する局面でのハイテク株投資のコツ
  • 上昇する可能性がある銘柄をピックアップするために必要なこと

 

この記事の対象となる人

こんな人におすすめ

  • 米国株の投資に興味がある人
  • 米ハイテク株の投資に興味がある人

 

結論からいいます

  • 米国会社四季報で『増収増益』の企業を調べる
  • 増収増益』のハイテク株をピックアップする
  • 成長期待に利益が追い付いていないハイテク株の買いは避ける

 

キーワードは『増収増益』

注目すべきは『増収増益』のハイテク株

米国の長期金利(以下では米金利)が上昇トレンドへ転じていることを考えるならば、これから米国(アメリカ)のハイテク株は、『選別の時代』に突入します。

選別の時代とはどんな時代か?

簡単に言えばー

市場の成長期待に対して『利益という実績』で答えることができ、かつ『これからも利益をあげることができると予想される』ハイテク企業の株は上昇トレンドを維持し、そうでないハイテク企業の株は下落する時代に突入するということです。

 

ポイントはー

ココがポイント

これからも利益をあげられると予想される

という点にあります。

 

なぜこれから』が重要なのか?

それは『株価が将来を見て動く』という特性があるからです。

株価は、過去ではなく未来を見ているということは、将来も利益をあげることができるかどうか?という予想は、その企業の株価のトレンドを大きく左右するのです。

 

どの『利益』に注目すべきか?

企業の利益には色々あります。

もちろん株式の投資では、すべての利益に目を通すべきです。

その中でもより注目すべきは、以下の2つです。

チェックリスト

  • 収益としての『売上高』
  • 本業で稼いだ利益としての『営業利益』

 

将来にわたって売上高が増加(増収)し、かつ営業利益も増加(増益)するハイテク企業をピックアップすることが、これからのハイテク株投資で重要になってきます。

また、過去が赤字であっても、将来にわたって売上高が増加(増収)し、かつ営業利益も増加(増益するハイテク企業も、市場が抱く成長の期待に応える可能性があります

 

今後も需要が拡大していくビジネスをしている

また、当たり前と言えばそれまでですが、増収増益が続き、今後もその状況を維持することが予想されるハイテク企業は、需要が拡大していくビジネスを展開しています。

例えば、クラウドセキュリティのビジネスは、今後も需要の拡大が期待できる分野の一つです。

参考記事

クラウドセキュリティー企業の資金調達、コロナで活発

 

よって、売上高が減少(減収)し、かつ営業利益も減少(減益)すると予想されるハイテク企業のビジネスは、持続的な需要の拡大が見込まれる分野でない可能性が高いということになります。

こういったハイテク株への投資は避けた方が良いでしょう。

 

増収増益をチェックする2つの方法

 

では、これからも増収増益を続ける企業の情報をチェックするための方法とは?

 

主に2つの方法があります。

① 企業の予測をチェックする

まずは『企業が出す予測』です。

米国では1月4月7月10月が主な決算月となります。

米企業が決算の内容を発表する時は、過去の四半期の業績だけでなく、将来の見通しについても公表します

この内容をチェックするのです。

会社のサイトでチェックしても良いですが、英語が苦手な人は日本語のニュースでチェックしましょう。

 

例えば『アマゾン 決算』で検索をかけると、以下のニュースが検索されます。

米アマゾン、ベゾス氏がCEO退任へ 第4四半期は3期連続最高益 』

 

上の記事の中に『21年第1・四半期の純売上高見通しは1000億─1060億ドルとした』という表現があります。

『見通し』『予想』といった言葉をニュースの中からピックアップして、将来その企業が増収増益を予想しているのか?それとも減収減益を予想しているのか?をちゃんと調べるのです。

 

② 米国会社四季報を活用する

しかし、ジェイは2番目の方法『米国会社四季報』を活用することをおすすめします。

その理由はー

米国会社四季報をすすめる理由

  • 情報の量
  • 見やすさ

にあります。

 

米国会社四季報は、米国の株式市場に上場している主要な企業の情報をほとんどカバーしています。

なので、この一冊さえあれば、あなたが知りたい企業の業績予想がすぐにわかります。

上で述べたニュースの業績予想と比較することで、本当にその企業が将来にわたって収益をあげ続けることができるかどうか?もチェックできます。

つまり、米国会社四季報を一冊手元に置いておけば、少ない時間で効率的なリサーチができるということです。

 

また、米国会社四季報は、とても見やすい構成になっています。

以下はアップル(AAPL)の業績予想です。

出所:米国会社四季報のオンラインサンプルサイト

赤い枠を見てください。

その中のグレーで囲われた箇所が『業績予想』です。

売上高と営業利益の予想が20年、21年そして22年まで載っています。

そしてどれも増加するとの予想です。

つまり、アップル(AAPL)は22年まで増収増益が続くことが予想されることが米国会社四季報を見るだけですぐにわかるのです。

 

アップルのチャート分析

ちなみにアップル(AAPL)の株価は、コロナショック以降サポートラインを形成しながら上昇トレンドを維持しています。

目先は『140ドル台の維持』『145ドルの突破』が焦点です。

今後も好調な業績が予想されることを考えるならば、株価が反落する局面ー 例えば、短期サポートラインやその他のテクニカルポイントで、押し目買いを狙う相場にあるとジェイは考えています。

アップル(AAPL)のチャート

アップル(AAPL)の日足チャート(2020年以降)

 

米国会社四季報は『必携の一冊』

多くの米企業の情報をたった一冊に、それも日本語で書かれた米株の投資本をジェイは他に知りません。

米株(アメリカ株)に関する情報の多くは英語です。

しかし、米国会社四季報を見れば、英語がよくわからなくても日本語で簡単に理解ができます。

米国会社四季報は、米株(アメリカ株)を投資する人にとって『必携の一冊』だとジェイは考えています。


米国会社四季報


ちなみにジェイは、アマゾンKindleの中に最新の米国会社四季報を入れています。

現代はネット取引全盛の時代です。

なので、ディスプレイの取引画面を見ながら、同時に投資を考えている銘柄の業績予想を常にチェックできるアマゾンKindleの米国会社四季報は、投資の強力な武器となっています。

 

まとめ

まとめ

  • 2021年以降、米金利は上昇していく
  • これからハイテク株の投資をするなら『増収増益が予想される』銘柄をピックアップすること
  • 増収増益の企業は今後も需要の拡大が見込まれるビジネスをしている
  • 業績の予想を簡単かつすぐに確認するために『米国会社四季報』を活用すること

注記事項

ジェイの米国株投資ブログ(以下当サイト)に掲載されている記事は、投資の助言を目的としたものではありません。当サイトに掲載されたコンテンツの正確性については、可能な限り注意を払っています。しかし、意図せず誤情報が紛れ込む可能性や情報そのものが古くなっている可能性があり、その正確性を完全に保証するものではありません。
当サイトのコンテンツを参考に投資を行い、その後発生したいかなる結果についても、当サイト並びにブログ運営者は一切責任を負いません。すべての投資行動は『自己責任の原則』のもとで行ってください

 

最後に

Pythonを学びたい方へ

今回の記事の中にあるアマゾン(AMZN)のチャートは、プログラミング言語『Python』で作成しました。

今やPythonは、マーケットの分析に限らず、あらゆる分野で活用されているプログラミング言語です。

なのでPythonを学んでおけば、米株の投資だけでなく、これからの人生においても心強い味方となってくれるでしょう。

私もPythonを学んでみたい!

という人は以下のリンク先をご覧ください。

プログラミングを学ぼう

 

なぜプログラミングを学ぶ必要があるのか?その理由がわかります。

そして『これがPythonを効率的に学ぶ方法だ!』と、ジェイが自信をもっておすすする効率的な学習方法もわかります。

この記事と出会ったのも何かの縁です。
ぜひチャレンジしてみてください!

 

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