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【QCOM】クアルコムは買いか?

- この記事は3分で読めます-

前回までは『高配当&増配年数が長い米株に投資をして定期的な収入を得よう!』という記事を書いてきました。

気になる人は以下のリンク先からご覧ください。

https://indepth-markets.com/category/dividend/

定期的な収入を得たいと考えている読者がいる一方で...

『配当で定期的な収入なんていらない!』

『株価の上昇で大きくもうけたい!』

こんなことを考えている読者も多いと思います。

今の米株に投資をして『値幅で大きくもうけたい!』と思うならば、投資する先はハイテク株になります。

なぜなら、これまでの米株高はハイテク株の上昇がけん引役だったからです。

そして、コロナショック後の世界が『テクノロジー全盛の世界』になることも考えるならば、ハイテク株の強さは今後も続くでしょう。

しかし、米株には優良なハイテク株がたくさんあり、投資の経験がない人や浅い人は選択する時点で迷ってしまいます。

そこで今回は、ジェイ自身が『買いリスト』に入れており、かつ過去に記事で書いたハイテク株...

クアルコム(QCOM)

は買いなのかどうか?この点について考えてみます。


結論

今のクアルコム(QCOM)は短期売買の銘柄

この記事の対象となる人

米国のハイテク株を買いたい人

なぜクアルコム?

数あるハイテク株の中から、なぜクアルコム(QCOM)を取り上げるのか?

過去に書いたということもありますが、他に3つの理由があります。

クアルコム(QCOM)を取り上げる3つの理由

・他の主要な半導体の株と比べて低い株価
・100ドル台の維持に成功中
・『国策に売りなし』という格言

ひとつずつ見ていきましょう。


他のハイテク株と比べて低い株価

クアルコム(QCOM)は、モバイルの通信技術や半導体の設計と開発を行う企業です。

米半導体企業のめぼしい競合他社をピックアップするとこんな感じです。

クアルコム(QCOM)の競合他社(米国企業のみ)

株価は2020年9月29日時点

クアルコム(QCOM)よりも株価が低い銘柄は青色の4つです。

しかし、これら半導体株のパフォーマンスを見ると、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)以外はパッとしません。

パフォーマンスチャート

クアルコム(Qcom)の年初来パフォーマンスチャート
年初来パフォーマンス / 基準日:2019年12月31日 / 2020年9月30日時点

ハイテク株全体が上昇相場にあるにもかかわらず、株価が安いということは『上昇しない理由』があるからです。

そこを無視して、『株価安いじゃん!』という理由だけで青の銘柄に飛びつくのはリスクがあります。


アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)のパフォーマンスはクアルコム(QCOM)より上じゃん。だったら買いでしょ?』

という意見があるかと思います。

確かに、低い株価と高いパフォーマンスだけで見れば、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は買っても良い銘柄に見えます。

しかし、ジェイが米株の投資で重視している『フリーキャッシュフロー』を確認すると、クアルコム(QCOM)の経営が『優秀』であるのに対して、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の経営には『危なっかしさ』があります。

フリーキャッシュフローの比較

クアルコム(Qcom)のキャッシュフローチャート
2017年から2020年6月時点まで

だからといって、ひとり勝ちの状態となっているエヌビディア(NVDA)を今の価格で買うのか?と問われたら、ほとんどの人は戸惑うでしょう。
なにせ株価が500ドル超ということは、1株買うのに5万円以上が必要なんですから!

このようにパフォーマンス、株価の水準そしてフリーキャッシュフローの観点で考えるならば、クアルコム(QCOM)は買っても良いハイテク株のひとつであることがわかります。

次に株価の動向をみてみましょう。


100ドル台を維持し上昇基調にある

前回の記事でクアルコム(QCOM)を取り上げたときは105ドル100ドルそして95ドルが買いのポイントと指摘しました。

実際には、108ドルで反発する底堅い展開となっています。

注目したいのは、やはり『100ドルの水準を維持』したことでしょう。

クアルコム(QCOM)のチャート

クアルコム(QCOM)の日足チャート(2020年4月以降)
日足チャート(2020年4月以降)

なぜこの点に注目すべきかのか?

それは、クアルコム(QCOM)株価が100ドル以下の世界100ドル以上の世界の境界線となっているからです。

この境界線を維持する限り、クアルコム(QCOM)は反落の時に押し目買いを狙う戦略がベターだとジェイは考えています。

また、投資家の心理もクアルコム(QCOM)については強気の見方です。

この点いついて、オプション市場の動向を見てみましょう。

オプション市場とは何か?については以下の記事をご覧ください。


クアルコム(QCOM)のオプション動向

クアルコム(QCOM)のオプション動向
2020年9月29日時点

買う権利のコールオプションが『64,395』

売る権利のプットオプションが『18,238』

買う権利の建玉残高が売る権利のそれの3.5倍も多くなっています。

買う権利の需要が多いということは、クアルコム(QCOM)の株価が上昇することを予想している投資家が多いことを示唆してます。

また、プット・コール・レシオは『0.28』です。

0.1の水準を下回るとさすがに相場の過熱感が意識され、下落するリスクを警戒したいところです。

しかし、0.28の水準は下落を警戒するレベルにはありません。

チャートやオプション市場の動向から考えると、クアルコム(QCOM)は買いだとジェイは考えています。

次に3つ目の理由『国策に売りなし』についてお話します。


国策に売りなし

投資の世界には多くの格言があります。

その中のひとつに『国策に売りなし』という格言があります。

『国策に支えられている株は迷わず買い』

という意味です。


今月26日の日経新聞朝刊に『米、半導体に補助金2.6兆円 生産海外依存に危機感』という記事がありました。中国勢に対抗するため、米連邦議会が巨額の公的支援で米半導体産業を支える、という内容でした。

詳細は記事をお読みいただくとして...『米国もいよいよ国を挙げて半導体産業に首を突っ込んできたか!』と、この記事を読んで思いました。

米国が打ち出した方針は、言い換えれば中国に何としても勝つ、というメッセージです。

米中冷戦が今後も続くことを考えるならば、米国は国を挙げて半導体産業に多額の資金を投入し続けるでしょう。中国に勝つために。

中国に勝つということはもはや米国にとって『国策』なのです。

国策である以上、『国策に売りなし』の格言にしたがうならば、半導体株は買いなのです。

①パフォーマンス、②株価の水準、③フリーキャッシュフロー、④オプションの動向、⑤国策という材料を総合的に考えるならば、クアルコム(QCOM)の株は買いだとジェイは考えています。

しかし、ジェイが今仕掛けるならば短期の勝負として仕掛けます。


クアルコム(QCOM)は短期勝負の銘柄

なぜ、クアルコム(QCOM)は短期勝負で銘柄なのか?

ジェイがそう考える理由は以下の2つあります。

・最高値が123.93ドルであること
・追加の米景気対策が決まらいこと

9月29日時点のクアルコム(QCOM)の株価は117.38ドルです。最高値から約6.5ドルの値幅しかありません。

クアルコム(QCOM)のチャート

クアルコム(QCOM)の日足チャート(2020年4月以降)
日足チャート(2020年4月以降)

中長期で考えれば、123.93ドルを超える可能性は高いでしょう。

しかし、肝心の米景気対策の議論が全く進まないまま11月の米大統領選モードに入ってしまった今の米国政治を考えるならば、10月は上値が抑制される可能性がありますし、100ドルを割り込む可能性もゼロではありません。

なので、クアルコム(QCOM)の株を買う場合は、反落した時に短期勝負の買いを仕掛け、120前後で売り抜ける取引をするのが、現時点ではベターな取引戦略だとジェイは考えています。


今回のまとめ

・クアルコム(QCOM)の株価は底堅い
・しかし10月は上値が抑制される可能性あり
・クアルコム(QCOM)の株を取引するなら短期勝負の売買がベター

今回は以上です。また次回!


注記事項
ジェイの米国株投資ブログ(以下当サイト)に掲載されている記事は、投資の助言を目的としたものではありません。当サイトに掲載されたコンテンツの正確性については、可能な限り注意を払っています。しかし、意図せず誤情報が紛れ込む可能性や情報そのものが古くなっている可能性があり、その正確性を完全に保証するものではありません。当サイトのコンテンツを参考に投資を行い、その後発生したいかなる結果についても、当サイト並びにブログ運営者は一切責任を負いません。すべての投資行動は『自己責任の原則』のもとで行ってください。

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