今朝も恒例の散歩をしました。
その後、急速に天気が悪くなり、関東は暴風雨状態。
マーケットも同じで、突然ムードが変わる可能性があります。
米国の株式市場で、それが発生するとジェイは考えています。
その要因として、目先どの点に注目すべきか?
今日はこの点について考えてみます。
米国株式は続伸も反落ムードは残る / コロナショック以外のリスク要因にも注意が必要
上昇の圧力が後退している米国株式
今週の米国株式は続伸スタートとなりました。
下値では根強い買いが入る展開は、政策相場が健在であることの証拠ですね。
日々の株高だけを見ていると、米国の株式市場は何の波乱もなく今後も上昇し続けるように見えます。
ジェイも上昇し続けると考えています。
しかし、何の波乱もなく上昇し続けるとは考えていません。
騰落率の観点からこの点を考えてみましょう。
上のチャートは、4月から6月にかけての月次のパフォーマンスチャートです。
簡単にいえば、その月にどのくらい上昇したのか?というチャートですが...
4月をピークに実はパフォーマンスが低下している
ことがわかります。
4月は、大規模な財政政策と金融政策に対する期待が先行し過ぎたがゆえの急騰でした。
そして5月は、4月の余韻が残るも冷静さを取り戻した一か月でした。
問題は6月
です。
6月の上昇率は警戒心の表れ
もう一度パフォーマンスチャートをみると....
ナスダック総合指数こそ上昇圧力の強さを維持しています。
しかし、米国株式のベンチマークとなるS&P500は1.82%と小幅な上昇率でした。
これは何を示しているのか?
ヒントは...
6月の第2週目
にあるとジェイは考えています。
この週に何があったのか?
それは米株高の調整が始まった週です。
ではその理由は?
コロナショック第2波に対する懸念です。
実際、6月の第2週目から、米国内における新型コロナウイルスの感染者数が上昇カーブを描ていることがわかります。
政策相場で株価の水準に警戒心が高まる中、新型コロナウイルスの感染者数が再び増加したことで、多くの投資家がひとまず利益確定の売りに走っていたことがわかります。
経済指標に一喜一憂しはじめた米株
そして気になる動きがもうひとつあります。
それは今週に入り...
米国の株式市場が指標データに一喜一憂(いっきいちゆう)し始めた
ことです。
これまでは、指標データが良かろうが悪かろうが、政策期待を背景に米国の株式は上昇トレンドを描いてきました。
しかし今週に入ると、これまで材料視されてこなかった指標データの好結果を理由に、米株が上昇した、というヘッドラインを多く見るようになりました。
この動きは...
株式市場の参加者がいよいよ経済の実態を重視しはじめたシグナル
と考えられます。
コロナショック以外の株安リスク
そうであるならば、今後は指標データが景気の先行きの不透明感を高めるリスク、に対しても注意する必要があります。
つまり...
コロナショック以外のリスク要因にも注意する必要がある
ということです。
また、コロナショック以外のリスク要因で常に注意すべきは...
米中の対立が激化
です。
この点については、以下のコメントをご覧ください。
ブラジルレアルの下落に要注意
コロナショックやコロナショック以外のリスクで米国株式が反落する場合、株高トレンドに沿って上昇してきた新興国通貨には売り圧力が高まるでしょう。
特に注意すべきは、このブログで何度か登場している...
ブラジルレアル
です。
下のチャートは、6月の第2週目以降の主要な新興国通貨のパフォーマンスチャートです。
他の新興国通貨と比べて、ブラジルレアルの下落が目立ちます。
この動きは、ブラジルレアルにとっていかに株式市場のトレンドが重要かを物語っています。
また、新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあることも、レアル売りに拍車がかかっている要因でしょう。
これらの詳細については、以下のコメントをご覧ください。
尚、このブログを執筆している時点で、米国の株価指数先物はいずれもマイナス圏で推移しています。
さて、今日と明日どうなるか注目です!
まとめ
今回のまとめです。
- 現時点で米国株式は堅調地合いを維持している
- しかし、4月からのパフォーマンスを確認すると低下基調にある
- パフォーマンスの低下は、現在の株価の水準に対する警戒心が高まっていることを示している
- 今後はコロナショック以外のリスク要因にも要注意
- 米株高の調整相場となれば、ブラジルレアルは対米ドルでさらに下落することが予想される