はやくも6月の第2週目が終わりましたね。
今週の米株も興味深い動きが見られました。
その中でもジェイが注目したのが...
「米国株式の調整」
でした。
調整調整とは...
- 上昇トレンドが続く中での「下落」
- 下落トレンドが続く中での「反発」
のことです。
この点については...
のコメントで、予想済みです。
まぁ、下落の原因は「「株高のけん制発言」ではありませんでしたけど。
重要なことは...
「今週の下落をどう捉えるか?」
です。
今回はこの点についてコメントします。
今回の重要ポイント
米株の反落は絶好の「買いチャンス」!
米国株式の振り返り
米株の急落はFOMCが原因だって?!
今週の米国株式で最も注目したいのがやはり...
「木曜日の急落」
でしょう。
米国株式がいつ下落してもおかしくない状況にあることについては、こちらのコメントで指摘済みです。
ダウ平均は過去4番目の下げ幅となり、S&P500指数とナスダック総合指数も5%超急落しました。
巷では...
「FOMCが急落の原因」
という指摘があります。
実際、ある新聞の報道曰く「パウエルFRB議長が金融緩和政策の長期化を指摘したことで、景気回復への期待が後退したから」ということです。
ジェイからしてみたら...
「え?!何いってるの?!」
という感じです。
なぜそう感じるのか?その理由は...
- パウエルFRB議長はコロナショックの影響が長期化することをすでに指摘している
- だからこそ①ゼロ金利政策、②無制限の金融緩和、③最大2.3兆ドル規模の資金供給という景気対策を矢継ぎ早に打ってきた
- もしFOMCが原因ならば、パウエル発言後に米株は急落していたはず
だからです。
よって、FOMCが米国株式の急落の原因だった、という指摘は間違いだとジェイは考えています。
米株の下落は利益確定売り
では、今週の米株の下落の原因は何でしょうか?
それは...
「利益を確定する売り」
にあるとジェイは考えています。
米国の企業が、将来どれだけの収益を稼ぎ出すことができるのか?
これを考える上で役立つ指標の一つが、予想EPS(1株当たり利益)であることは、以下のコメントで解説ししました。
その予想EPSと現在の株価の水準を比較していみましょう。
ひと目みて、現在の株価が予想EPSと逆の動きをしていることがわかります。
これは企業の収益を無視している動きと言えます。
また、ナスダックの各指数のチャートを見てみましょう。
3月後半から「V字」回復となっていることがわかります。
注目すべきはPERの水準です。
ナスダック総合指数のPERは...
「28.08倍」
まで上昇しています。
一方、ナスダック100のPERは...
「30.21倍」
と、総合指数よりも上です。
一般的にPERが20倍を超えると株価は...
「割高」
と考えられています。
これらのバリュエーション指標に加えて、史上はじめて10,000ポイントの水準へ到達したという達成感から売りが出いやすいタイミングであったことも考えるならば、米国株式はいつ反落してもおかしくない状況にあったということです。
金曜日の反転は押し目買いの強さを示した
そして、木曜日にダウ平均は1,800ドル超という史上4番目の下落幅を記録しました。
しかし、翌日の金曜日は、前日と比べて477.37ドル高で取引を終了しました。
株価の下落の要因が長引く景気の後退ならば、急落した翌日に株価が反転するなんておかしいですよね。
金曜日の反転は...
「下値では米国株式を買う意欲が強い」
ことを物語っています。
よって、米国株式が調整の反落となる場合、それは...
「新たな買のチャンス!」
だと、ジェイは考えています。
まとめ
今回のまとめです。
- やっぱりきた米国株式の反落
- 米国株式が反落した理由は利益を確定する売り圧力によるもの
- 下値では米国株式を買う意欲が強い
- 調整の反落は米国株式を買うチャンス
今回は以上です。