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為替について考えてみよう

前回の最後に為替についてお話しました。
為替は、投資に限らず日本で暮らす全ての人にとって重要な存在です。
そこで今回からは、為替についてコメントしていきますね。

そもろも為替とは?

為替」と聞いてあなたはどのようなことを思い浮かべますか?
ほとんどのひとは、日本円を米ドルに交換する時に聞く単語、というイメージを思い浮かべると思います。

実は通貨だけでなく手形、小切手さらには証書も為替なのです。金銭と交換できるものを全般的に為替と言うからです。

ちなみに為替の歴史は古く、700年代中東を支配したアッバース朝までさかのぼります。この時代、現在のイラクの首都バグダードがイスラム世界の中心地でした。バグダードで発行された手形はモロッコで交換できた、との記録が残っています。手形(為替)の交換はお互いの信用があってはじめて成り立ちます。経済学や金融工学という概念がない時代でしたが、イスラム商人は経済が信用で成り立っていることをちゃんと理解していたということです。

しかし現代では為替と聞くと、ある通貨とある通貨を交換する行為-というイメージが強いですし、実際の日常でも通貨を交換する際に頻繁に使われる言葉となりました。

為替レートは身近な存在

では、ある通貨とある通貨を交換する際、皆さんは何を見るでしょうか?

そう、為替レートです。

あなたが米国へ旅行や出張するときは、空港の両替所でドル円のレートを確認しますね。今日は昨日と比べると円高だった場合、ちょっと嬉しいですよね。なぜなら、価値の上がった日本円で米ドルを安く交換できるからです。逆に円安へ振れている場合は、がっかりします(個人的には)。価値の下がった日本円で米ドルと交換する場合、高いコストを払うのと一緒だからです。

また、海外と貿易をする会社の経営者や担当者にとっても為替レートは重要ですね。製造業のような輸出産業ならば円安は大歓迎です。安く海外に輸出できる=価格の競争力が上がるからです。この点は日米間で時折問題となる場合があります。一方、輸入業者にとっては円高大歓迎という立場です。なぜか?価値の上がった日本円で安く海外製品を輸入できるからです。

旅行も出張も輸出も輸入もすべて人間の生活に根差した経済活動です。つまり為替レートは、あなたの身近な存在というわけです。

為替レートに関する誤解

これだけ身近な存在にも関わらず、為替レートは常には誤解が付きまといます。
例えば...為替レートは経済力の差で決まる、為替レートは軍事力の差で決まる、為替レートは人口の多さで決まる等々。

上記の理由で為替レートが決まるならば、ドル円のレートは常に「米ドル高/円安」でなければおかしいです。しかし以下のラインチャートを見ると2015年6月以降、ドル円は明らかに下落トレンドとなっています。そう、「米ドル安/円高」なのです。

ドル円 日足 / 期間:2009年~2020年5月12日

このため誤った認識で為替レートを考えていると、米株投資でも必ず失敗します。前回のコメントで指摘した「時間を味方につける」ことができないからです。

為替レートを動かす要因は?

逆にいえば、為替レートがどのような要因で動くのか?
これについて正しい知識を持っていれば、未来の為替レートを予測することは困難でも為替の変動リスクをコントロールすることは可能です。

次はこの点について考えてみます。

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