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Google Analyticsを見ると、Python関連の記事のアクセスが多いことに気が付きました。
また、チャート分析について書いた記事のアクセスも多く見られます。
そこで『Pythonとチャート』という新しいシリーズを設定しました。
今回はシリーズ第1弾となります。
テーマは以下です。
今回のテーマ
”Python” を使って "爆速" でローソク足を作ってみよう
今回は、Pythonを使いながら”爆速”でローソク足を作成する方法について解説します。
もちろんコードも紹介します。
コードの詳しい解説は、次回の記事にまとめます。
▼ Pythonを効率的に学ぶなら ▼
Pythonを学ぼう
この記事の対象となる人
こんな人におすすめ
- Pythonに興味がある人
- Pythonを学びたいと思っている人
- Pythonを使って株価の分析をしたい人
結論からいいます
結論
- ”Plotly” を使えば "爆速" でローソク足チャートが作れる
今回のチャートについて
まずは、今回のテーマである『ローソク足のチャート』からお見せします。
今回作るローソク足チャート
上のチャートは、ナスダック100のローソク足チャート(日足)です。
これまでは、matplotlibというライブラリを使ってチャートを描画してきました。
しかし上のチャートを見ると、matplotlibで描画したチャートとは違うことがわかります。
そうです。
今回はmatplotlib以外のライブラリを使って、ローソク足のチャートを描画しました。
そのライブラリとは?
ひとつひとつコードをみてみましょう!
Pythonのコード
①ライブラリのインポート
import plotly.graph_objs as go import pandas as pd import pandas_datareader as web import datetime
まずは、いつも通りライブラリをインポートします。
一番上に ”plotly.graph_objs” という、いつもと違うライブラリがインポートされています。
そうです。
これが、今回使った可視化ライブラリです。
詳しい説明は後にして、今はどんどんコードをみていきましょう!
②価格データの取得
nasdaq = web.DataReader(name='^NDX', data_source='yahoo', start='2021-01-01', end=datetime.date.today())
次に、今回のターゲットであるナスダック100の価格データをYahoo!financeから取得します。
③価格データの確認
nasdaq
価格データが取得出来ているかどうか?を確認します。
・価格データ
Yahoo!financeから、価格のデータを取得出来ていることが確認できました。
④チャートの描画
fig = go.Figure(data=[go.Candlestick( x=nasdaq.index, open=nasdaq['Open'], high=nasdaq['High'], low=nasdaq['Low'], close=nasdaq['Adj Close'], increasing_line_color= 'darkgreen', decreasing_line_color= 'red')]) fig.update_layout(autosize=True,width=1000,height=800) fig
最後にチャートを描画(びょうが)します。
・Plotlyチャート
あっという間にナスダック100ののローソク足チャートが描画できました!
コードの一覧
ここで、これまでみてきたコードをまとめてみます。
#ライブラリのインポート import plotly.graph_objs as go import pandas as pd import pandas_datareader as web import datetime #価格データの取得 nasdaq = web.DataReader(name='^NDX', data_source='yahoo', start='2021-01-01', end=datetime.date.today()) nasdaq #チャートの描画 fig = go.Figure(data=[go.Candlestick( x=nasdaq.index, open=nasdaq['Open'], high=nasdaq['High'], low=nasdaq['Low'], close=nasdaq['Adj Close'], increasing_line_color= 'darkgreen', decreasing_line_color= 'red')]) fig.update_layout(autosize=True,width=1000,height=800) fig
step.1
最初に必要なライブラリをインポート
step.2
次に必要な価格データを取得
step.3
最後にチャートを描画する
初心者の方は、上のコードを見ると難しく感じるかもしてません。
しかし、実際にやっていることは上3つのステップだけです。
Plotlyなら"爆速"でローソク足が作れる
今回使ったライブラリは、このブログで何度も紹介してきた”matplotlib”ではありません。
”Plotly”というグラフライブラリを使いました。
Plotlyとは?
データを可視化するためのライブラリです。Pythonだけでなく、RやJavaScriptといったプログラミング言語にも対応しています。
matplotlibとの違いって?
matplotlibは、画像ファイルとしてグラフやチャートを描画します。一方、Plotlyを使えば、Web上で動的に動かせるグラフやチャートを描画します。
matplotlibは、すぐれた可視化ライブラリです。
しかし、動的なチャートやグラフを作りたいときは、Plotlyをおすすめします。
論より証拠。下の動的チャートをクリック(タップ)してみてください。
Plotly:動的チャート
このようにPlotlyを使えば、動的なチャートを作れます。
また、チャートにカーソルをあてるだけで、詳細な価格データも確認できます。
今回描画したチャートは、Plotlyの基本的なコードを書いただけで作成できました。
プログラミングのコードは一度書いてしまえば、あとは実行するだけ。
実行後は、"爆速"でチャートが描画されます!
あなただけのチャートやグラフが作れる
今は、Yahoo!financeやTradingViewといった無料で使えるチャートツールがたくさんあります。
しかし、そのほとんどはチャートやテクニカルの分析を軸としたチャートツールです。
株式の投資では、株価以外にも色々なデータを分析する必要があります。
Plotlyを使えば、そういった色々なデータの分析結果を簡単に可視化することができます。
例えば以下のように。
Plotlyチャート①
Boxplotチャートは、データのバラつきを最大値と最小値、そして四分位の範囲(25%、50%、75%の範囲で区切った値)で確認するときによく使われます。
投資の世界では、ボラティリティ分析によく使われるチャートです。
Plotlyチャート②(動的チャート)
※クリック(タップ)してください
上のグラフは、このブログ記事のために作成しました。アメリカの都市人口を地図スタイルで描画してみました。
データさえあれば、各都市の経済規模や温室効果ガスの排出量などもチャートやグラフで可視化することができます。
このようにPlotlyを自在に使いこなすことができれば、”あらゆるデータをあらゆるチャートスタイルで” 簡単に可視化できます。
Plotlyを自在に使いこなすことができれば、"あなただけのオリジナルチャート" を作ることだってできます!
Pythonを使えば簡単にチャートが作成できる
これまで述べてきたように、Pythonを使えば簡単にチャートが作成できます。
もちろん、コードを組む時はある程度の時間が必要です。
しかし一度コードを組んでしまえば、あとはそのコードを実行するだけです。
一瞬で、あなたの作りたいチャートが描画されます。
この記事をきっかけにPythonに興味を持たれた方は、以下の『Pythonを学びたい方へ』をご覧ください。
Pythonを学びたい方へ
今やPythonは、マーケットの分析に限らず、あらゆる分野で使われているプログラミング言語です。
Pythonを学んでおけば株式の投資に役立つだけでなく、これからのキャリアを形成する上でも力強い武器となるでしょう。
『私もPythonを学んでみたい!』
という人は以下のリンク先をご覧ください。
▼ Pythonを効率的に学ぶ方法を知りたいなら以下をクリック ▼
Pythonを学ぼう
なぜプログラミングを学ぶ必要があるのか?その理由がわかります。
そして、『これがPythonを効率的に学ぶ方法だ!』と自信をもっておすすめする学習方法について解説しています。
この記事と出会ったのも何かの縁です。
ぜひチャレンジしてみてください!
まとめ
・可視化ライブラリ "Plotly" は動的チャートを作るのに最適なライブラリ
・データされあれば、Plotlyで色々な分析結果を可視化できる
・あなただけの "オリジナルチャート" を作ることもできる
注記事項
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