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【3ステップで確認】米企業決算 初心者がチェックすべき3つのポイント

Aさん
今回は決算のお話ということですが、初心者にとって数字が並んでいる資料を見るのは辛すぎます...
米企業決算の見るべきポイントってありますか?

 

前々回と前回の記事では、米フィンテック企業のアバララ(AVLR)を例にテクニカル分析の基本についてお話しました。

前々回の記事【チャート分析】アバララ(AVLR)の分析 アップデート 前編

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前回の記事【チャート分析】アバララ(AVLR)の分析 アップデート 後編

続きを見る

テクニカル分析は投資で成功する上でとても重要な知識です。

しかしジェイの経験則で言えば、多くのプロはファンダメンタルズ分析を重視する傾向があります。

ファンダメンタルズ分析でも特に重要なのが

重要

企業決算の分析

です。

しかし、プロでもない限り決算書を読み込んで詳しく分析することなんてできません。

そんなことに時間を使う必要もありません。

そこで今回は、米国の企業決算では『ここだけをチェックすればOK!』というポイントをお話します。

ちょうど今の米国株式市場は決算期です。タイムリーな話題でもありますので、ここでしっかりとポイントを押さえておきましょう。

 

今回のテーマ

米国の企業決算で注目すべきポイントとは


 

この記事の対象となる人

こんな人におすすめ

  • 米株の投資を考えている人
  • 投資の経験が無い人 / 浅い人
  • 米企業決算のポイントを知りたい人

 

記事を読んでわかること

わかること

  • 米企業決算のポイント
  • 決算と売買のポイント
  • 効率的に決算の情報を確認する方法

 

結論からいいます

結論

  • 米国の企業決算では『3つのポイント』に注目すればOK

 

米企業決算 注目のポイント

 

さっそく本題です。

米国の企業決算では、以下3つのポイントを必ずチェックしてください。

3つのチェックポイント

  • 売上高が市場の予想を上回っているかどうか
  • 利益(EPS)が市場の予想を上回っているかどうか
  • 新規契約や販売数といった ”その企業特有の要因” が伸びているかどうか

プロではない、いち個人投資家のあなたがチェックすべきは、上の3つだけで十分です。

しかし、注意点がひとつあります。

通期の見通しが重要

それは、売上高とEPSは決算の対象となる四半期の業績だけでなくー

注意点

『通期の見通し』も市場予想を上回るかどうか?

この点を必ずチェックすることです。

なぜ『通期の見通し』が重要なのか?

決算とは、企業が ”実績” を積み上げているかどうか?を確認する指標です。

しかし、マーケットは常に『先』を考えます。一般的には『半年以上』先のことを考えます。

よって、過去(決算の対象となる四半期の業績)だけでなく、将来(通期の見通し)もチェックすることで、その企業が ”これからも” 実績を積み上げることができるかどうか?を米国の株式市場に参加するプロ投資家は常にチェックするのです。

 

特有の要因ってなに?

3つめのポイント『特有の要因』ですが、簡単にいうならば以下2つのことです。

個別の要因

  • 新規の契約者数
  • 商品の販売数

今月20日に、米動画配信サービス大手ネットフリックス(NFLX)が第1四半期の決算を発表しました。

売上高もEPSも市場予想を上回りしました。

しかし、決算発表後にネットフリックス(NFLX)の株価は急落しました。

来週は500ドルを下抜けるか?その場合、昨年後半に株価をサポートした460ドルを視野に下落幅が拡大するかどうか?

これらの点が焦点となりそうです。

利益は良かった。しかしネットフリックス(NFLX)の株価が急落したのはなぜか?

その理由はー

株価が急落した理由

・1−3月の新規契約件数が約398万件と、アナリスト予想の625万件に届かなかった
・第2四半期の
新規契約件数の予想が100万件と、アナリスト予想の480万件に届かなかった

ネットフリックス(NFLX)がこれからも高い成長を維持するためには、多くの新規契約を獲得し続ける必要があります。

しかし今回の決算では、現在の株価を正当化できるほどの新規契約を獲得することができませんでした。
そしてこの先もそれが難しいとネットフリックス(NFLX)が予測してきました。

いくら過去の実績が良くても、将来の成長に『?』がつくならば、その企業の株価は下落するという典型例が、今回のネットフリックス(NFLX)株の急落です。

ネットフリックス(NFLX)『新規の契約者数』が個別の要因ですが、アップル(AAPL)ならば『iPhoneの販売数』テスラ(TSLA)ならば『自動車の販売台数』がそれぞれ個別の要因になります。

 

決算後に買う銘柄 / 売る銘柄

次に、決算後に買う銘柄と売る銘柄についてお話します。

買う銘柄

買う銘柄

  • 売上高とEPSが市場予想を上回った銘柄
  • 個別の要因が市場予想を上回った銘柄

ネットフリックス(NFLX)の株価が示すとおり、利益だけが上回ってもダメです。利益と個別の要因がすべて市場予想を上回ることが買いの条件となります。

売る銘柄

買う銘柄

  • 売上高とEPSが市場予想を下回った銘柄
  • 個別の要因が市場予想を下回った銘柄

すべて下回る銘柄は迷わず売りです。

しかし、どれかの項目が市場予想を下回る場合も売り銘柄となります。この点もネットフリックス(NFLX)の株価が証明しています。

ただし、以下のケースでは売りを待つことも重要です。

売りを待つケース

  • 先行投資の影響で利益が予想を下回る場合
  • 一時的な悪材料で利益が予想を下回る場合

先行投資は利益を圧迫する要因です。しかし、かけた投資の金額以上に将来リターンが返ってくる可能性があります。

また、リストラや天災などで被った損失は一時的です。持続的に損失として計上されるわけではありません。

これら特別な要因で利益が市場の予想を下回るケースでは、売りを待つことも選択肢のひとつです。

 

3ステップで米企業決算を確認する方法

次に、米国の企業決算の市場予想や結果を簡単に確認する方法についてお話します。


  • step.1

    『Investing.com』へ


  • step.2

    『Investing.com』のトップページ上の検索画面に銘柄コードを入力

    Source: Investing.com


  • step.3

    チャート画像の右下にある『Next Earnings Date』をクリック

    Source: Investing.com


 

たったこれだけのステップだけで、決算のデータがチャートでもマトリクスでも確認できます。

Source: Investing.com

上の画像は、直近2回の記事で取り上げたアバララ(AVLR)の決算データです。

2020年の決算は、EPS(利益)とRevenue(売上高)が緑一色となっています。

アバララ(AVLR)は、常に市場の予想(Forecast)を上回る利益を上げてきたことがわかります。

 

米国会社四季報を活用しよう

ジェイは、これから米国株(アメリカ株)の投資を始めようとしている人、または始めて間もない人に以下の本をおすすめしています。
※アドブロックをオンにしていると画像が表示されませんので、オフにしてください。

米国会社四季報

なぜ上の本をすすめるのか?

その理由は、基本的な会社のデータがすべて詰まっている... というだけではありません。

カテゴリー別のランキングを載せることで、今勢いのある米国株の銘柄、これから伸びような米国株の銘柄が一覧表で確認できる構成となっているからです。

トップ100のカテゴリー

  • 値上がり率トップ100
  • 増収率トップ100
  • 増益率トップ100

トップ50のカテゴリー

  • 低PERトップ50
  • 配当利回り トップ50
  • 時価総額トップ50
  • 売上高トップ50
  • 低PBRトップ50
  • 連続増配年数トップ50
  • 年間報酬トップ50 

投資スタイルは人それぞれです。上のランキングを見て、あなたの投資スタイルにあった銘柄を探せば、闇雲に探して時間を無駄にすることを避けることができるでしょう。

 

米国会社四季報で利益予想を確認

さらに、米国会社四季報でジェイが一番重要視しているのがー

一番重要なこと

将来の利益予想が具体的な数値で示されている

ことです。

以下は、東洋経済STOREに掲載されているアップル(AAPL)のページですが、赤い枠で囲った部分にしっかりと2023年までの収益の予測が出ています。

アップル(AAPL)のページ

Source: 東洋経済STORE

上でも述べたとおり、プロの投資家は必ず『半年先以上』を見ます。

半年以上先の収益予想をここまで詳しく載せている投資本をジェイは知りません。

ここの項目を見て将来の成長性を確認する。

そして、四半期ごとの決算でちゃんと成長しているかどうかを常にチェックしていけば、あなたの投資成果は飛躍的に上がることでしょう。

 

まとめ

・米国の企業決算では3つのポイントに注目しよう

・米国の決算では『通期の見通し』が重要

・利益や企業特有の要因がすべて市場予想を上回る銘柄は買い

・利益や個別の銘柄のどれかが市場予想を下回る銘柄は売り(例外あり)

・Investing.comと米国会社四季報を活用しよう


注記事項

ジェイの米国株投資ブログ(以下当サイト)に掲載されている記事は、投資の助言を目的としたものではありません。当サイトに掲載されたコンテンツの正確性については、可能な限り注意を払っています。しかし、意図せず誤情報が紛れ込む可能性や情報そのものが古くなっている可能性があり、その正確性を完全に保証するものではありません。
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