11月3日の米国大統領選挙が明日に迫ってきました。
これまでの報道や世論調査では『バイデン候補優勢』という論調が目立ちます。
しかし、本当にそうでしょうか?
ジェイはむしろ...
の可能性は十分にあると考えています。
その理由とは?
今回はこの点について考えてみます。
記事の結論
記事の対象となる人
トランプ再選の可能性は?
『隠れトランプ支持者』の動向
トランプ米大統領が再選される可能性をジェイが意識し始めたのが、ある統計の結果です。
その結果を集計し公表しているのが『トラファルガー・グループ』という調査会社です。
なぜ、ジェイはトラファルガー・グループの調査を信頼しているのか?それは...
からです。
読者のみなさん、統計の調査において最も重要なことってなんだと思いますか?それは..
です。
統計学の世界では、調査する対象の数のことを『サンプル数』といいます。このサンプル数が多ければ多いほど、統計の結果が『真の値』に近づくという定義があります。
トラファルガー・グループはサンプル数にこだわった調査をし、2016年の米国大統領選挙で『隠れトランプ支持者』の動向を的確にとらえた実績があります。
そのトラファルガー・グループが具体的に取った手法というのが...
ことでした。
サンプル数の最小となる基準を1,000人という大人数に設定することで、『隠れトランプ支持者』の動向を的確にとらえることができた、というわけです。
接戦6州が勝敗の分かれ目
勝敗の鍵を握る接戦州
では、トランプ米大統領が再選するためにはどんな条件をクリアする必要があるでしょうか?それは以下の2つです。
多くの専門家や市場の関係者が注目しているのが『接戦6州』の動向です。
フロリダ州を取ることが最低条件
トランプ米大統領選挙が再選を果たすための最低条件は...
ことです。
ここで各州ごとに割り当てられた選挙人の数をみてみましょう。
米国大統領選挙の選挙人マップ
赤『トランプ優勢』 青『バイデン優勢』
マップ右下の部分、ここが『フロリダ州』です。
選挙人は『29人』で、ニューヨーク州と同じ大票田の州です。
色を見ると赤でも青でもない『グレー』です。
ということは、トランプ派とバイデン派の支持がせめぎあっていることを示しています。
では、トラファルガー・グループの調査結果はどうなっているでしょうか?
フロリダ州の調査結果
10月30日時点でトランプ米大統領が47.8%、バイデン候補が45.7%となっています。
また、これから支持率がどっちの候補者に傾くのかを示すTOTALS (with leans)を確認すると、トランプ米大統領が49.6%、バイデン候補が46.9%で支持率の差がさらに広がる予想となっています。
よって現状では...
可能性が高まっており、再選のための最低条件をクリアすると思われます。
しかし、フロリダ州を取るだけでは足りません。
フロリダ州以外の『接戦5州』でどれだけ票が取れるか?この点もトランプ再選のカギを握るからです。
ではその『接戦5州』の動向も確認してみましょう。
アリゾナ州の調査結果
10月30日時点でトランプ米大統領が47.5%、バイデン候補が45.2 %。
TOTALS (with leans)ではトランプ米大統領が48.9%、バイデン候補が46.4%で...
可能性が高まっています。
ノースカロライナ州の調査結果
10月31日時点でトランプ米大統領が47.0%、バイデン候補が45.1%。
TOTALS (with leans)ではトランプ大統領が48.6%、バイデン候補が46.5%で...
可能性が高まっています。
ペンシルベニア州の調査結果
10月25 日時点でトランプ米大統領が46.7%、バイデン候補が45.8%。
TOTALS (with leans)ではトランプ米大統領が48.4%、バイデン候補が 47.6%で...
可能性が高まっています。
ミシガン州の調査結果
10月29日時点でトランプ米大統領が46.5%、バイデン候補が45.0 %。
TOTALS (with leans)ではトランプ米大統領が49.1%、バイデン候補が46.6%で...
可能性が高まっています。
ウィスコンシン州の調査結果
10月25日時点でバイデン候補が46.1%、トランプ米大統領が45.4%。
TOTALS (with leans)でもバイデン候補が47.5%、トランプ米大統領が47.1%とバイデン候補が優勢です。よってこのブログを書いている時点では...
可能性が高いです。
しかし、両者の差は1ポイント未満。
バイデン候補のスキャンダル報道などで、トランプ大統領が逆転する可能性は十分あります。
トランプ陣営 接戦州5つを取る可能性あり
トラファルガー・グループの予測によれば、接戦州6州のうちなんと...
可能性があります。
メディアの情報を疑え
ジェイは仕事柄、マーケットに関するいろんな情報を得ることができる立場にいます。
この仕事を通して感じることは『既存のメディアの情報を何の疑いもなく信じてしまうリスク』です。
情報が民主化され、今や誰もがメディアを持てる時代になった今でも既存のメディアの影響力は大きく、それゆえ彼らの発信する情報が、あたかも『全体の事実なんだ!』として世の中に広まるケースがあります。
今回の米大統領選挙で言えば『バイデン候補優勢』がそうです。
『バイデン候補優勢』なのは事実です。
しかしこれは『小さな事実』にすぎません。
情報ソースが違えばまた違った事実があります。
これらひとつひとつの小さな事実を色んな情報ソースからひろってきて...『全体の事実はどうなのか?』を考えることは、投資に限らず、情報化された社会の中で私たちが生き抜くために一番必要なことだとジェイは考えています。
今回の記事では『バイデン候補優勢』の事実とは別に、『トランプ大統領優勢』の事実があることを指摘しました。
今回の記事がみなさんの投資のアイデアに少しでも役立てばうれしい限りです。
今回のまとめ