日米の株式市場がすごいことになっていますね。
11月9日のダウ平均の上昇幅は一時1,600ドルを超える場面がありました。
一方、日経平均は、今日の終値であっさりと29年ぶりに2万5,000円台を回復しています。
『完全に株高トレンドに乗り遅れた...』
こんなことを考えている読者の方が多いと思います。
しかし、ガッカリする必要も焦る必要もありません!
なぜなら、『政策相場』が続く限り株高トレンドも続く可能性が高いからです。
この点についての詳細は、以下の記事をご覧ください。
さて、前回の記事では...
北半球が本格的な冬を迎えてコロナリスクの再燃が意識されるため、これからは『クラウドサービス』の銘柄、なかでも『Eコマース』の銘柄に注目と書きました。
今回は前回の続きということで、ジェイが買いリストにピックアップしている他のハイテク銘柄についてお話します。
こんな悩みを持っている読者の方の良いアドバスになれば嬉しい限りです!
今回の結論
この記事の対象となる人
社会に浸透し続けるテクノロジー
ハイテク株のトレンドを示すナスダック総合指数は12,000ポイントで上値が重くなる展開となっています。
ナスダック総合指数のチャート
きっかけは米大手製薬会社のファイザー(PFE)が開発しているコロナワクチンの治験で、90%を超える予防効果が確認されたことでした。
このワクチンの開発期待により...
が、ここ数日で鮮明となっています。
では、ここのままハイテク株は下落の一途をたどってしまうのでしょうか?
ジェイはそうは思いません。
なぜか?その理由は...
からです。
この社会的なトレンドを考えるならば...
と考えられます。
よって、このまま下落トレンドへ転じる可能性は低いと、ジェイは考えています。
テクノロジーにはテクノロジーを!
1750年頃に英国で始まった産業革命以降、テクノロジーの力によって色々な製品やサービスが生み出されました。
そして1900年代以降、テクノロジーで生み出されたモノを使った新しいタイプの不正や犯罪も増えました。
例えば、車や電話を使った犯罪です。
そして現代では、インターネットを使った犯罪が身近となっています。
身近な例では『ドコモ口座の不正利用』などが挙げられます。
私たちの生活にテクノロジーがどんどんと浸透し続ける以上、ドコモ口座の不正利用と同じこと、もしくはそれ以上の不正や犯罪が発生するでしょう。
それに伴い、テクノロジーを駆使したセキュリティーの需要も拡大し続けるでしょう。
目には目を歯には歯を...
テクノロジーにはテクノロジーを!
という感じで。
それを端的に示しているのがネットセキュリティ株の上昇です。
キーワードは『エンドポイントセキュリティー』
前回の記事では、ハイテク株の中でも『クラウドサービス』かつ『Eコマース』のサービスを展開している企業がおすすめと書きました。
詳細については以下の記事をご覧ください。
Eコマース企業が提供しているクラウドサービスを安心して利用するためには、昔のように自分のPCだけを守ればそれで十分、という時代ではなくなりました。
私たちが利用しているクラウドサービスが不正アクセスの被害に遭(あ)えば、そのサービスを利用している私たちにも被害が及ぶからです。
つまり今の時代は、企業が保有しているネットワーク、情報端末そしてサーバーを一括して守る必要があります。
また、コロナショック以降、働き方改革が急速に進み、今ではオフィスの外で仕事をするのが当たり前になりました。
そうなると、オフィス外からアクセスするインターネットの回線にも防御の網を張る必要があります。
つまりこれからのネットセキュリティーは...
というわけです。
ちなみに、インターネットのネットワークに接続されているすべての末端の機器のことを『エンドポイント』と言います。
これからのネットセキュリティーは、このエンドポイントを守る...
のサービスが主流になっていくでしょう。
おすすめの銘柄は?
エンドポイントセキュリティーのサービスを提供し、4月以降の上昇相場のトレンドにのり、さらには潤沢なキャッシュフローを生み出している企業が2つあります。
それが...
の2社です。
実際に年初来のパフォーマンスチャートを確認してみましょう。
年初来パフォーマンスのチャート
クラウドストライク(CRWD)はナスダック総合指数のはるか上を行くパフォーマンスをたたき出しています。
一時は、200%以上を超えるパフォーマンスをたたき出しました。
一方、パロアルトネットワークス(PANW)は、ナスダック指数のパフォーマンスを下回っています。
クラウドストライク(CRWD)
ハイテク株高の調整圧力が高まっている状況を考えるならば、クラウドストライク(CRWD)は押し目買いを狙ってよい銘柄とジェイは考えています。
ジェイが狙っている買いのポイントは...
の2つのポイントです。
実際にクラウドストライク(CRWD)のチャートでサポートポイントを確認しましょう。
クラウドストライク(CRWD)のチャート
118ドルは、今年の夏以降『レジスタンスポイント』としても『サポートポイント』としても意識される傾向があります。
事実、昨日(11/10)は118.10ドルまで下落する局面がありました。
一方、110ドルは、フィボナッチ・プロジェクションというテクニカル分析ではじき出したサポートポイントです。
フィボナッチ・プロジェクションは...
です。
今回は『高値・安値・高値』で110ドルのサポートポイントをはじき出しました。
ジェイは現在、クラウドストライク(CRWD)を125ドルで10株ほど保有しています。
118ドルと110ドルのどちらかで買い増す戦略を立てています。
パロアルトネットワークス(PANW)
一方、ジェイが考えるパロアルトネットワークス(PANW)の買いポイントは...
です。
パロアルトネットワークス(PANW)のチャート
230ドルは、フィボナッチ・プロジェクションの61.80%の水準にあたります。
フィボナッチの水準には『23.60%、38.20%、50.0%、76.40%』と色々あります。
その中でも『61.8%』という水準は最も重要な水準とされます。
一方、220ドルは今年の6月以降、何度か株価の下落を食い止めた『サポートポイント』です。
何度も株価をサポートしたポイントは、『買いのポイント』として常に意識しておくと良いでしょう。
ジェイならクラウドストライク
クラウドストライク(CRWD)とパロアルトネットワークス(PANW)、どちらを買うか?と問われたら、ジェイはクラウドストライク(CRWD)を買います。
そう答える最大の理由は『パフォーマンス』にあります。
もう一度パフォーマンスチャートを確認してみましょう。
年初来パフォーマンスのチャート
クラウドストライク(CRWD)のパフォーマンスが突出していることがわかります。
元々の株価の水準が低かったこともありますが、4月からの上昇相場でライバル企業のパロアルトネットワークス(PANW)をはるかに上回るパフォーマンスをたたき出しているということは...
と多くの投資家が考えているからです。
また、株価が急上昇した分だけ...
だとジェイは考えています。
なので、上で述べた『118ドル』と『110ドル』を一時的に下抜ける可能性も十分あります。
しかし、クラウドサービスの市場は今後も拡大し続けます。
それにともなって、エンドポイントのセキュリティーサービスの需要も急拡大することが予想されます。
こういった社会の変化を考えるならば、クラウドストライク(CRWD)は下落したタイミングで押し目買いを狙う良い銘柄だとジェイは考えいます。