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『Pythonとチャート』シリーズの第1弾は、前編で可視化ライブラリの”Plotly” を使ってナスダック100のローソク足チャートを作成しました。
そして後編では、Pythonコードの解説をしました。
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Pythonなら"爆速" でチャートやグラフをつくれる:ローソク足編
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Pythonなら"爆速" でチャートやグラフをつくれる:解説編
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今回は『Pythonとチャート』シリーズの第2弾となります。
前編では、Plotlyでテクカルチャートを作ってみようと思います。
今回チャートに描画(びょうが)するテクニカルは、多くの投資家が使う”移動平均線”です。
そして採用する銘柄は、ジェイが実際に投資をしている米大手銀行の”ウェルズ・ファーゴ(WFC)”を取り上げることにしました。
そして後編では、今回紹介するPythonコードの詳しい解説をします。
今回のテーマ
"Plotly" でテクニカルチャートを作ってみよう!
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この記事の対象となる人
こんな人におすすめ
- Pythonに興味がある人
- Pythonを学びたいと思っている人
- Pythonを使って株価の分析をしたい人
結論からいいます
結論
- 可視化ライブラリのPlotlyを使えば "テクニカルチャート"だって爆速でつくれる
今回作るチャートについて
まずは、今回作るチャートをお見せします。
採用する銘柄はなんでも良かったのですが、せっかくですのでジェイが投資をしている”ウェルズ・ファーゴ(WFC)”のテクカルチャートを作ってみたいと思います。
チャートサマリー
・銘柄:ウェルズ・ファーゴ(WFC)
・期間:2019年以降
・テクニカル:移動平均線
ウェルズ・ファーゴのテクニカルチャート
Pythonコードの紹介
さて、ここからPythonコードの紹介となります。まずは全体像を確認してみましょう。
コードの全体像
import pandas as pd import yfinance as yf import plotly.graph_objs as go import datetime df = yf.download('wfc', start='2019-01-01', end=datetime.date.today() , auto_adjust='1d') df['ma50'] = df['Close'].rolling(50).mean().shift() df['ma200'] = df['Close'].ewm(200).mean().shift() fig = go.Figure() fig.add_trace(go.Scatter(x=df.index, y=df.sma50, name='SMA50')) fig.add_trace(go.Scatter(x=df.index, y=df.sma200, name='EMA200')) fig.add_trace(go.Candlestick(x=df.index, open=df.Open, high=df.High, low=df.Low, close=df.Close, name='WFC')) fig.update(layout_xaxis_rangeslider_visible = False)
次に4つのカテゴリーに簡単に分けて、コードの概要をみてみましょう。
コード1:まずはライブラリのインポートから
import pandas as pd import yfinance as yf import plotly.graph_objs as go import datetime
コード2:次に価格データを取得する
df = yf.download('wfc', start='2019-01-01', end=datetime.date.today() , auto_adjust='1d')
価格データが取得できているかどうかを確認してみましょう。
df.head(), df.tail()
コード3:次に移動平均線のコードを書く
今回は、多くの市場参加者がよく使う50日移動平均線と200日移動平均線を設定します。
なお、50日移動平均線は『単純移動平均線』となります。
200日移動平均線は『指数平滑移動平均線』となります。
移動平均線の詳細については、次回の記事をご覧ください。
df['ma50'] = df['Close'].rolling(50).mean().shift() df['ma200'] = df['Close'].ewm(200).mean().shift()
コード4:最後に移動平均線をチャートに描画する
fig = go.Figure() fig.add_trace(go.Scatter(x=df.index, y=df.ma50, name='SMA50')) fig.add_trace(go.Scatter(x=df.index, y=df.ma200, name='EMA200')) fig.add_trace(go.Candlestick(x=df.index, open=df.Open, high=df.High, low=df.Low, close=df.Close, name='WFC')) fig.update(layout_xaxis_rangeslider_visible = True)
コードのカテゴリーを大枠に分けるだけで、どのコードがどんな意味を持つのか?ということがなんとなくイメージできると思います。
コードの詳しい解説については、次回の記事にて!
Plotlyなら”爆速”でテクニカルチャートもつくれる
前回のシリーズでは、爆速でローソク足のチャートを描画(びょうが)しました。
そして今回は、可視化ライブラリ『Plotly』を使えば、”テクニカルチャート”すら爆速で作れることを解説しました。
今回は、テクニカル分析でもっともポピュラーな移動平均線をチャートに描画しましたが、オシレーター系のRSIやMACDだって、爆速で描画することができます。
これらのことについても『Pythonとチャート』シリーズで順次ご紹介していきます!
Pythonを学びたい方へ
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まとめ
・"Plotly" はデータを簡単に可視化してくれる便利なライブラリ
・"Plotly"を使えばテクニカルチャートだって”爆速”でつくれる
注記事項
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