ジェイさん、いよいよ今週で2020年の米国株も最後ですね。
どんな展開になると思いますか?
このブログでは、毎週月曜日にその週の米国株(アメリカ株)についての展望記事をアップしています。
投資家さんのようにー
という声をリアルの仕事をとおしても良く聞くからです。
今回の結論
この記事の対象となる人
今週の米株の展望
今週の米株(アメリカ株)は、底堅さを維持するとジェイは予想しています。
同時にー
する必要があると考えています。
不意打ちの下落を警戒する理由
『不意打ちの下落』を警戒する理由はー
です。
米株(アメリカ株)のボラティリティ指数で多くの投資家に注目されるのが『VIX指数』です。
VIX指数については、以下の記事をご覧ください。特徴などを簡単にまとめてあります。
上の参照記事にもありましたが、VIX指数が低いということは投資家の心理が落ち着いているってことですよね?
なんで下落を警戒する必要があるんですか?
投資家さんの言うことは正しいです。
しかし、VIX指数(ボラティリティ指数)では、もうひとつのことを考える必要があります。
それがー
ということです。
VIX指数のチャートで、この点を確認してみましょう。
VIX指数のチャート
年初来からのVIX指数の動向をみると、6月、9月そして11月に『20~25ポイント』の水準まで低下する局面がみられました。
注目したいのは、低下したあとの展開です。
『20~25ポイント』の水準まで低下すると、その後、VIX指数は上昇するというトレンドパターンが見られます。
つまり、コロナショック後の『低すぎる水準』は『20~25ポイント』と想定することができます。
VIX指数は現在、『21.53』ポイントで推移しています。
低すぎる水準まで低下していることをを考えるならば、上のトレンドパターンが発生してもおかしくない状況にある、ということです。
常に『押し目買い』を意識
上の予想通りに米株が下落するとしましょう。
この局面では、常に下値で米株(アメリカ株)を買う『押し目買い』を考えるべきだと、ジェイは考えています。
なぜか?
からです。
米国の長期金利が上昇しているのは将来の景気回復を意識しているから
この点を意識しているのが、米国(アメリカ)の長期金利です。
米長期金利のチャート
今年8月以降、緩やかな上昇のトレンドを描き、節目の1.0%を目指していることがわかります。
長期金利の上昇は、米国の景気が回復するだろうという期待が反映された動きです。
なぜそんなことがいえるのか?
それはー
の動向にあります。
イールドスプレッドは、『長期の金利-短期の金利』で計算されます。
ケースバイケースですが、長期の金利には10年債の利回り、短期の金利には2年債の利回りが用いられるのが一般的です。
言葉で説明するよりも、ビジュアルチャートで見てみましょう。
イールドスプレッド(長短金利差)のチャート
長期金利と同じく今年の8月以降、右肩上がりとなっていることがわかります。
イールドスプレッドが右肩上がりとなっている理由を簡単に説明したのが、以下の図です。
イールドスプレッドが右肩上がりとなっている背景
まずコロナショックが発生し、それを克服するために米国(アメリカ)の政府とFEDは、大規模な経済対策を実施してきました。
今後もそれを続けるでしょう。
持続的な経済政策の実施は、投資家や一般人が抱く景気の回復期待を高めます。
このため、景気に敏感な長期金利は上昇しているのです(長期の国債は売られているのです)。
そして長期の金利が上昇するということは、『長期の金利-短期の金利』で計算される『イールドスプレッド』も上昇する(右肩上がりになる)、というわけです。
こういった一連の連鎖でアメリカ金利が上昇している状況を考えると、トランプリスクによる米株(アメリカ株)の下落が発生しても、それはー
とジェイは考えています。
よって、米株(アメリカ株)が下落しても、中長期的な上昇のトレンドを見据えて、常に『押し目買い』を狙うスタンスを維持するのがベターな戦略でしょう。
米株の投資では常に学び続けることが重要です
米株の投資は、日本株に投資をするよりも大きなリターンを得ることができます。
しかし、大きなリターンを得るためには常に学び続けることが重要です。
例えば、今回の記事にある『米長期金利』の動きです。
金利は経済の状況や先行きを見るための指標ですが、基本をわかっていないと、何をどう見ていいのか?すらわかりません。
わからないから勉強しない。
この状況を放置しておくと、米株で大きなリターンを得る可能性も格段に低くなってしまいます。
むずかしい金利のことを学ぶときに、ジェイがおすすめしているのが以下の本です。
この本は、現役のエコノミストである上野泰也氏が、むずかしい金利の世界を図解入りで解説した『金利の入門書』です。
これから金利を学びたいと思っている人におすすめします!
今回のまとめ