
前回の記事では、米国株のトレンドを予想するための方法を教えてくれましたね。
今回はもっと詳しく教えてくれるとのことなので楽しみです!
前回の記事では、米国株(アメリカ株)のトレンドを予想するときに、絶対にチェックすべき指標『Fear and Greed』について書きました。
今回はその続きです(記事の後半で)。
米国株の上昇がむしろ怖い…
急に下落するんじゃないか?
と不安に思っている人向けの記事となります。
今回の結論
今週の米国株(アメリカ株)は上昇トレンドを維持すると予想。しかし、来週以降は『調整の反落』に要注意。
プロの投資家が注目をしている『Fear and Greed』は米国株が過熱していることを示している。来年1月から2月にかけては『調整の急落』に要注意。
この記事を読んでほしい人
・投資を始めたいと思ってい人
・米国株の投資を考えている人
米国株 今週の展望
このブログでは、毎週月曜日にその週の米株(アメリカ株)の予想記事を配信しています。
先週の記事では、米株の上昇トレンドが続くと書きました。
結論からいうと、先週の予測は大方当たりました。
外したのは、eコマースの銘柄が下落した点でした。
先週は、ハイテク株のトレンドを示すナスダック指数が、ダウ平均やS&P500指数のパフォーマンスを上回りました。
米国株のパフォーマンス

この状況を考えるならば、先週のeコマース銘柄の下落は、新たな押し目買いのチャンスとして常に意識しておきたいですね。
今週も米株は上昇すると予想

では、今週の米株はどのようなトレンドになるのか?
結論から言いますとー
今週も米株は上昇トレンドを維持する
とジェイは予想しています。
そう考える理由は以下の3つです。
①さえない雇用統計で高まる政策期待
②コロナワクチンの期待
③景気に敏感な銘柄の上昇
まず①の理由から考えてみましょう
先週の金曜日(4日)に11月の雇用統計が発表されました。
非農業部門の雇用者数は24.5万人の増加でした。
前月の61万人増(改定値)から伸びが大幅に鈍化しましたが、米株(アメリカ株)はむしろ上昇しました。
さえない指標データでも株価が上昇するケースでは、おうおうにして
政策の期待が高まっている
ことが多いです。
そして、現地の報道をみるとそのような論調が目立ちます。
まぁ、この点は後付けの意味合いもありますが、このブログをいつも読んでくださっているみなさんならわかると思います。
次に②の理由です。
英国では今週、世界初のコロナワクチンが投与されます。
どのような結果となるか?については時間がかかると思いますが、英国に続き米国でも供給がはじまるでしょう。そして主要国で次々とワクチンの供給が続くでしょう。
この一連の状況は、コロナワクチンに対する期待を高める要因となります。
そして③の理由ですが、今週の米株で買いが目立ったのがー
景気に敏感な株
でした。
例えば、このブログでも紹介したナイキ(NKE)は2%以上の上昇となりました。
スターバックス(SBUX)は3%以上も上昇しています。
これら銘柄のパフォーマンスを上回ったのがアップル(AAPL)でした。
上昇率はなんと『4.86%』!
こういった景気に敏感な株式が上昇するということは、アメリカ経済の先行きについて多くの投資家が楽観していることを示しています。
以上、3つの理由から今週の米株(アメリカ株)は上昇のトレンドを維持すると予想します。
しかし、反落リスクのエネルギーが水面下でくすぶっていることには注意が必要です。
次からはこの点についてお話します。
来週以降は反落する可能性あり

米株(アメリカ株)について強気の見方をしているジェイですが、来週以降は、反落のリスクを警戒しています。
なぜ来週以降なのか?
それは、海外のプロ投資家たちが長期のクリスマス休暇に入るからです。
長期にわたって休む以上、これまで買ってきた株式を一部だけ売って利益を確定する動きが来週以降、始まると考えています。
そうなると、株価が少しでも高いうちに売ろうというムードが高まり、その結果としてー
調整の反落
となることが予想されます。
今週の土日をからめて休みを取る投資家がいることも考えるならば、今週の後半あたりから米株の上値が重くなることも考えられます。
"調整の急落" を警戒

しかし、ジェイが真に恐れているのは『調整の反落』ではなくー
調整の急落
です。
その可能性を示しているのが、前回の記事で書いた『Fear and Greed』です。
実際に、今の状況をチャートで見てみましょう。
Fear and Greedのチャート

①の2018年10月から12月にかけての株安が発生する前、Fear and Greedの数値は80ポイント前後でした。
その後、米株は急落しました。
そして②の今年のコロナショック前は、100ポイント付近まで上昇していました。
その後、米株は急落しました。
そして現在のFear and Greedはー
再び100ポイントの水準付近
まで上昇しています。
この状況は-
いかに今の米株が過熱しているか
かを示しています。
調整の急落が発生する時期は?

前回の記事でお話したとおり、Fear and Greedは7つの信頼できるデータをベースに米大手メディアのCNNが算出している数値です。
そしてその正確性から、多くのプロ投資家の注目を集めている指標でもあります。
11月以降の急騰で一気に80ポイントの水準を突破した相場の過熱を見ると、早ければ年内にも『調整の急落』が発生してもおかしくない状況にあると考えています。
しかし、『調整の急落』が最も発生する可能性がある時期はー
来年の1月から2月の間
だとジェイは警戒しています。
なぜか?
なぜ来年の1月から2月なのか?

それはバイデン氏自らが、コロナ対策を打たなければならない状況に追い込んでしまっているからです。
米国の大統領選挙前、バイデン氏は事あるごとにトランプ政権のコロナ対策を批判してきました。
アメリカはこれから本格的な冬を迎えます。
その前に、すでにコロナ感染が広がっています。
バイデン氏としては、景気の回復をある犠牲にしてでも、公約どおりコロナ感染の対策に万全を期すことが求められます。
なぜならここでつまづくと、バイデン新政権はスタートダッシュでつまづくことになるからです。
そのつまづきは、2年後の中間選挙にも影響するでしょう。
バイデン新政権が発足するのが『来年の1月20日』です。
バイデン新政権が発足した後、米株(アメリカ株)が『調整の急落』に直面する可能性があるとジェイは警戒しています。
ジェイの予想が当たるにしろ外れるにしろ、今の米株がかなり過熱していることは事実です。
なので、これから米株を買おうと思っている人はー
・どの水準で利益を確定するのか
・どの水準で損失を確定するのか
という『取引の戦略』と『リスクの管理』をあらかじめ決めておきましょう。
『取引の戦略』と『リスクの管理』の決め方がわからない、という人はこのブログの検索欄で『損切』や『ストップ』と入力してください。
ジェイなりの『取引の戦略』と『リスクの管理』が書いてある記事にとびます。
また、以下の『ザ・トレーディング──心理分析・トレード戦略・リスク管理・記録管理』を一読することもおすすめします。
著者であるアレキサンダー エルダー氏は著名なトレーダーであり、『投資苑』という有名な書籍も執筆しています。
分厚い本ですが、ジェイも拝読させていただきました。
『初心者でもわかる~』、『サルでもわかる~』という本を読むよりも、上の2冊をじっくり読んで体系的に学んだ方が、みなさんの投資スキルアップに役立つでしょう。
今回のまとめ
今週の米国株(アメリカ株)は上昇トレンドを維持すると予想する。しかし、来週以降は調整の反落に注意したい。海外のプロ投資家が長期のクリスマス休暇に入る前に、保有している株式の一部を売ってくる可能性があるからだ。
しかし、真に警戒すべきは『調整の急落』方だろう。この点は『Fear and Greed』の過熱が示している。『調整の急落』が発生するタイミングとして警戒すべきは来年の1月から2月にかけてだろう。特にバイデン新政権が発足した後に、『調整の急落』となる可能性がある。
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