さて、前回のコメントでは、米国の多国籍企業レイセオン・テクノロジーズ(RTX)を例に、私ことジェイが考える取引戦略の一端についてお話しました。最初から順にin depth Markets(以下idM)のコメントをお読みなられた方は、前回の投資戦略のコメントを読んだ際、なぜジェイが配当からブログのコメントを開始したのか?その理由がお分かりいただけたと思います。
配当シリーズの振り返り
ここでidMの配当シリーズについて簡単に振り返ってみましょう。
配当シリーズと今回の戦略を順に照らし合わせると
次に配当シリーズとジェイがとった戦略を順に照らし合わせると...
まず注目したのが株価でした。その理由は50米ドル以下では株価が反転すると予想したこと、もうひとつが株価の下落=配当を得る投資コストの低下でした。配当額だけでなく常に株価の推移も頭の中にいてれいるからこそ、コストの低下を意識できたわけです。投資の基本は株価の推移を観察することです。これは配当を考える上での基本でもあります。
今回の投資戦略は、実は配当の基本からスタートしていたのです。
そして次に、レイセオン・テクノロジーズ(RTX)は合併前から増配企業だった点に注目したと述べました。特に重要視したのが、世界金融危機(いわゆるリーマンショック)の時にも配当額を減らすことなく株主重視のスタンスを貫いたことです。このことは非常に重要です。現在直面しているコロナショックのような「〇〇ショック」が将来発生しても、この企業の減配リスクはない(もしくは小さい)!と多くの投資家が信じるからです。
増配企業に対する投資家の信頼と、1年間に4回もらえる米国株の利点を同時に活かす戦略を用いれば「安定的なキャッシュインフロー」が計算できます。
そして最後が配当利回りについて述べています。これは戦略のスタート時点ですでに決定していた当然の結果です。逆に言えば、戦略のスタートが株価でなければ今回の結果は得られなかったということです。
ジェイ(や配当志向の投資家)が取った今回の戦略のゴールは高い配当利回り-端的に言えば、安い投資コスト(低い株価)で最大の利益(より高い配当利回り)を得ることにありました。
まとめ
これまでのidMのコメントの変遷は、ジェイが実践している取引戦略のうちのひとつ「配当戦略」と見事に合致していることがわかります。