今日は朝から7キロのラン。
走り慣れている人にとっては「短いな!」と思う人もいるでしょう。
でもジェイにとっては、息も絶え絶えの7キロでした。
コロナショック以降、在宅勤務となっているジェイですが、一番良かったのはランを始める時間ができたことです。
特に朝ランは、散歩と同じくリフレッシュ効果が抜群です。
頭がスッキリするんですから、朝ベッドから起きる辛さに耐える価値はあります!
それに頭がスッキリしないと...
投資では勝てません。
株式の必勝本とか読むよりも、ジェイは心が落ち着く朝ラン&散歩をおすすめします!
前置きが長くなりました。
昨日は、堅調さを維持する米国の株式(以下では米株と表記)と、それを支えている強気の投資家心理についてお話しました。
詳細については、以下をご覧ください。
しかし、順調に上昇している米株ですが、水面下ではくすぶっているリスク要因がオモテに出れば、この流れが一変するとジェイは考えています。
今日はこのリスクについてお話しましす。
順調に見える相場と水面下でくすぶるリスク要因 その2
リスク要因①:米国の感染者数
来週もまっさきに注目すべきリスク要因は...
米国内の新型コロナウイルスの感染者数
の動向です。
この点をチャートで確認してみましょう。
米国疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)が公表している最新のデータによれば、7月3日の感染者数は...
過去最高となる5万7,718人
でした。
この急激な上昇の主因は、経済活動の再開以外に考えられません。
ということは、感染者数の増加を抑え込むには...
再び経済活動を制限する必要がある
ということになります。
実際、報道によれば全米50州のうち約20の州で飲食店の営業制限といった規制を再び課す事態となっています。
まだ、一部の業種に限られていますが、規制の範囲が他のサービス業や製造業へ再び拡大するならば...
米国経済の先行き不透明感が高まる
のは明らかです。
リスク要因②:予想EPSと株価の格差
ふたつめのリスク要因として注視すべきは..
企業の業績と株価の格差
です。
この点をチャートで確認してみましょう。
機関投資家(プロ投資家)が常に重視するS&P500指数と株式アナリストが予想する一株当たりの予想利益(以下では予想EPSと表記)を比べたチャートをみると...
見事なまでに格差が拡大
しています。
過去5年間、予想EPSは右肩上がりでした。
つまり、株価にとって最も重要な企業の業績は、拡大し続けるという予想が続いていたのです。
コロナショックが発生する前までは。
しかしコロナショック後、予想EPSは...
ナイアガラの滝のように急速に落ち込んでいる
ことがわかります。
少しばかり予想EPSが上昇する局面は見られましたが、現在のS&P500の水準と比較すれば...
現在の米株は明らかに割高
です。
企業の業績と株価の格差が鮮明となっているタイミングで、米国内で経済活動を制限する動きが来週以降広がれば、米株高を調整する動きが加速する可能性があります。
リスク要因③:NY金の上昇が示すこと
そして最後に注目すべきは、NY金の上昇です。
これについてはリスク要因というよりも、今後発生するリスクイベントを予想する重要な指標、ということです。
なお、NY金相場の状況については、以下のコメントをご覧ください。
なぜ、ジェイはNY金の上昇にこれほど注目するのか?
それは金という存在が...
安全資産
だからです。
株式は言うまでもなく、リスクの高い資産です。
その資産の価格が上昇しているわけですから、安全資産である金の価格が上昇し続けるのはおかしいですよね。
しかし、実際にリスクの高い資産と安全資産が同時に買われているのが現在の金融市場なのです。
この状況は...
政策相場のトレンドに乗ってリスク資産の株式を買う
と同時に、コロナショックの再燃がいつ来るかわからないので...
安全資産でる金も買う
という、強気と不安が交錯した投資家の心理を表しています。
実際に年初来からのパフォーマンスチャートを確認すると...
NY金がマイナスになったのは...
3月のコロナショックの時のみ
です。
それ以外は、常にプラス圏を維持しています。
株高トレンドが続く中で安全資産が買われる...
予期せぬ米株安の展開を常に意識する局面にあると、ジェイは考えています。
まとめ
今回のまとめです。
- 米国内の新型コロナウイルスの感染者数が過去最高を更新
- 株価と企業の業績との格差が拡大している
- NY金価格は年初来から常にプラス圏を維持
- 現在は予期せぬ米株安の展開を意識する局面にある
以上です。