今日は朝から雨ですね。
恒例の散歩もできず、玄関先でしばらく外の空気を吸ってからこのブログを書いています。
晴れ、曇り、雨と目まぐるしく変わる天気と同じく、米国の株式市場のムードにも変化が見られます。
その原因が「コロナショック第2波」に対する懸念であることは、昨日のコメントで指摘しました。
問題は、今週の米国の株式市場でこの懸念が意識される可能性が高いことです。
そうなると、今週は...
「政策相場vsコロナショック」の戦い
になるとジェイは予想しています。
この戦いで警戒したいのは...
「まさか!」の坂
であることは、昨日のコメントで指摘済み。
もちろん、この「まさか!」の坂に遭遇(そうぐう)しない場合も考えられます。
しかし、米国内の新型コロナウイルスの感染者数が再び増加し、一部の州では...
プチロックダウン
で対処する動きが見られます。
この状況を考えるならば、やはり「まさか!」の坂に遭遇(そうぐう)する可能性も意識した方が良いでしょう。
そこで今回は、「まさか!」の坂に遭遇しないケースとするケースの対処法について考えてみます。
「まさか!」の坂に遭遇するケースとしないケース / シナリオは常に複数持とう
「まさか!」の坂に遭遇しないと仮定するならば
「まさか!」の坂に遭遇しないと仮定する場合、意識すべきことは...
自分のルールにそって買いの水準を決める
ことです。
この点については、以下のコメントをご覧ください。
上のコメントの中で、今週使えそうなのは
株価指数自体が10%以上下落したら買い
です。
米国の株価指数には以下の3つがあります。
- ダウ平均
- S&P500指数
- ナスダック総合指数
基本的には多くの機関投資家(いわゆるプロの投資家)が常に重視する...
S&P500指数
の下落率をチェックすると良いでしょう。
もうひとつ使えそうな手段があります。
ダブルボトム
です。
すでに2度、同じ水準で下値がサポートされている場合は「ダブル」ではなく...
トリプルボトム
を狙うと良いでしょう。
「ダブル」にせよ「トリプル」にせよ、それらの水準はおそらく「コロナショック」で揺れていた...
3月の下旬から4月の上旬にかけての低水準
となるでしょう。
ちなみにジェイは、変動幅の動向と水準(いわゆるボラティリティというやつです)、フィボナッチ、そしてARIMAやGARCHといった時系列分析の手法で価格を予想し、買いの水準を決めます。
しかし、これらの手法はどれも知識と経験が必要です。
投資の未経験者や初心者を対象としたこのブログでは、騰落率や2~3度下値をサポートした水準という、分かりやすい基準で買いのルールを決めた方が良いでしょう。
ここまでは、「まさか!」の坂に遭遇しないケースでどうのように買いを入れるのか、についてお話しました。
次に「まさか!」の坂に遭遇するケースの対処の方法について考えてみます。
現時点で考えらえる「まさか!」の坂とは?
人間は、思ってもみなかった事態に遭遇(そうぐう)すると、思考が停止することがあります。
ジェイもそうです。
そしてこれこそが...
「まさか!」の坂
に遭遇した時の「正しい反応」とも言えます。
とうことは、「まさか!」の坂を予想することで重要なことは、
自分が現在予想している事態を超える事態
を考えることです。
この点を「米株高の調整は絶好の買いのチャンス」というジェイの予測と照らし合わせて考える場合...
- ジェイの予想を超えて下落幅が拡大してしまうこと
- 株高の調整ではなく「株安トレンドへの転換」してしまうこと
が、現時点での「まさか!」の坂になります。
共通することは、遭遇しないケースで考えた買いの戦略が通用しないことです。
言い換えれば...
3月のコロナショックを上回る急落が発生
することです。
はたして現時点で、今週この状況が発生すると確実に断定することができるでしょうか?
少なくともジェイには無理です。
しかし、「まさか!」の坂に遭遇することを考えるならば、対処の方法だけは常に意識しなければなりません。
では、その対処の方法とは?
2つあります。
ひとつめは..
反転するまで何もしない
ということです。
「反転するまで何もしない」とは、文字通り株高の調整局面では様子見を決め込む、ということです。
何もせず、反転してから買いを入れるので大きなリターンは得られません。
しかし「まさか!」の坂に遭遇した時の損失を回避できます。
ふたつめは...
損失を確定する指値の売りを入れておく
ことです。
損失を確定する売りの注文が成立した後、心理的に「くる」ものがあります。
しかし、ジェイはこの手法を使っています。
投資で重要なことはひとつひとつの取引で勝つことではなく...
トータルで勝つこと
だからです。
トータルで勝つためには、誤った取引からいち早く撤退することが重要です。
その撤退の手段として「損失を確定する指値の売り」注文は、「まさか!」の坂に遭遇した時の最高の対処方法なのです。
だからこそこの注文方法は...
ストップ注文
と呼ばれています。
「まさか!」の坂に遭遇した時に発生するであろう損失の拡大を「ストップ」する...
心理的に「くる」ものはありますが、勝ち続けている投資家は、必ずこの「ストップ注文」を駆使しています。
みなさんも投資の世界で勝つために、ひとつひとつの取引の成否にこだわるのではなく、全体像を常に把握しながら「ストップ注文」を使って取引すると良いでしょう。
まとめ
今回のまとめです。
- 「まさか!」の坂に遭遇しないと考えるならば、買いの水準はあなたのルールで決めよう
- 「まさか!」の坂に遭遇すると考えるならば、対処方法を意識しよう
- ひとつめの対処の方法は「反転するまで何もしない」ことである
- ふたつめの対処の方法は「損失を確定する指値の売りを入れておく」ことである
- ふたつめの対処の方法は「ストップ注文」と呼ばれている
- 投資で勝つ投資家は必ず「ストップ注文」を使っている
今回は以上です。