今日の天気は朝から雨っぷりですが、株式市場の方もさえない動きが続いていますね。
東京時間の米国の株価指数先物は、プラスとマイナスを行ったり来たり...
日本の株式市場も、日経平均がプラスで推移となる一方、東証株価指数(TOPIX)はマイナス圏での推移が続いています。
大きな値動きは見られませんが、株高の調整が続いていることで、為替市場では株高の恩恵を受けてきた通貨の売りが目立ってきました。
その通貨とは?そして今後の展望は?
今日はこの点について考えてみたいと思います。
続く株高の調整相場 / 株高の恩恵を受けてきた豪ドル相場のポイントは?
FEDによって演出された株高も今は小休止の状態
米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB、以下ではFEDと表記)は、今年3月23日に大規模な金融緩和政策の導入を決定しました。
金融緩和政策とその影響についての詳しい内容については、以下のコメントをご覧ください。
「超」が何個も付くほどの金融緩和政策によって、4月以降、米国の株式をはじめとした世界の株式市場は急速に上昇トレンドへ転じました。
この点のいきさつについては、以下のコメントをご覧ください。
現在もFEDは超金融緩和政策を実行中です。
この政策が続く限り株高トレンドも続く、というのがジェイの予測です。
しかし株価が、実際の経済状況や企業の業績とあまりにもかけ離れると...
株高の調整
という展開になります。
それが現在の状況です。
そして、株高の調整が続けば、これまで株高の恩恵を受けてきた通貨に対しても売り圧量が高まることが予想されます。
その通貨とは?
3月の下旬以降、緩和相場にいち早く反応した豪ドル
ずばり...
豪ドル
です!
今日のブログタイトルなんだから、こんなにデカデカと書かなくてもすぐにわかるわ!
というツッコミがあるかと思いますが、お許しを。
さて、その豪ドルですが、重要なのは対米ドルのチャートです。
なぜか?
FEDの超金融緩和政策によって、現在の金融市場は、株高と米ドル安がセットになった相場の環境が作り出されているからです。
実際に株式市場のけん引役である米国の株式と豪ドル対米ドルのチャートを確認すると...
![豪ドル米ドルのチャート
S&P500指数のチャート](https://indepth-markets.com/wp-content/uploads/2020/06/audusd-1-600x309.png)
3月下旬から、見事なまでにトレンドが一致していることがわかります。
このトレンドは、豪ドルがいち早くFEDが作り出した緩和相場に反応したことを意味しています。
いち早く反応したということは、他の通貨と比べ...
緩和相場の影響力が大きい
ということです。
影響力が大きいということは、現在のように株高が小休止する局面でもその影響をうけやすいということです。
つまり株高の調整は...
豪ドルの売り圧力を高める
要因になる、ということです。
実際に米株高の調整が始まった先週の半ばからの動向を確認してみましょう。
![AUDUSD(豪ドル米ドル)のチャート](https://indepth-markets.com/wp-content/uploads/2020/06/audusd_may-1-600x345.png)
先週から、節目の0.70レベルが明らかにレジスタンスのポイントとして意識されていることがわかります。
目先の豪ドル相場の焦点はサポートラインの攻防となるかどうか
株高の調整が終了すれば、豪ドル相場も再び上昇すると思われます。
しかし、いつそれが終了するかは誰にもわかりません。
よって今は、現在の調整相場が続くことを軸にトレンドを予測することが重要です。
株高の調整相場が続くということは、豪ドルも同じように調整の反落を警戒する必要があります。
では目先、どの程度までの反落を想定しておくべきか?
この点をサポートラインで探ってみると...
![AUDUSD(豪ドル米ドル)のチャート
サポートラインのチャート](https://indepth-markets.com/wp-content/uploads/2020/06/audusd2-1-600x371.png)
二つの短期サポートラインが浮かび上がります。
ひとつめは...
4月21日の安値0.6250を起点とした短期のサポートライン
です。
このラインは来週...
0.67ミドルから0.68
で推移します。
もうひとつは...
4月3日の安値0.5978を起点としたライン
です。
このラインは来週...
0.6600から0.650
で推移します。
まずは、この2つのラインの攻防となるかどうか?
そのような展開となるならば、どちらのラインで反転するのか?
目先は、この点を確認する相場になるとジェイは考えています。
まとめ
今回のまとめです。
- 株式市場ではこれまでの株高を調整する動きが続いている
- 豪ドルは3月の下旬以降、緩和相場(株高)にいち早く反応した通貨である
- そのため株高トレンドが小休止となる局面では、豪ドルも上値の重い展開となりやすい相場の環境にある
- 株高の調整が続くことを想定する場合、豪ドルは対米ドルで2つのサポートラインを維持できるかが焦点となる可能性あり