前回のおさらい
前回に続きコスト編の2回目です。
まずは株式の取引にかかる3つのコストについておさらいしましょう。
1:株式を購入するコスト
2:証券会社に払う売買コスト
3:税金
今回のテーマは売買コスト
前回は株式を購入するコストについてお話しました。
今回は証券会社に払う売買コスト、いわゆる手数料についてお話します。
具体的にみてみましょう。
証券会社に払う売買コストのことを手数料といいます。手数料は各証券会社によって異なります。今回は、私が口座を保有しているマネックス証券の手数料で計算します。
マネックス証券が定める米国株取引の手数料
・1取引あたり(税抜)
・約定代金の0.45%
・最大20米ドル
手数料の具体例
約定代金 | 1万円 100米ドル | 10万円 1,000米ドル | 50万円 5,000米ドル |
---|---|---|---|
手数料 | 45円 0.45米ドル | 450円 4.5米ドル | 2,000円 20米ドル |
上の具体例を見ると4つのポイントがあることがわかります。
そのポイントとは...
1:約定代金ベースで手数料の額が決まること
2:手数料に上限が設定されていること
3:ドル円レートを100円と仮定して計算していること
4:税抜き価格の表示であること
4つもあるの?なんてひるむことはありません。
ひとつひとつ分解していきましょう。
約定代金と手数料の計算
まずは、今回のアマゾン株を取引した際の約定代金は?
そう、それは前回計算した¥2,439,162(円ベースでの購入コスト)または$22,860(ドルベースでの購入コスト)、これが約定代金です。
この約定代金に対して手数料が決まります。さっそく上の表と今回の約定代金を照らし合わせると、今回の約定代金は上限の50万円(5,000米ドル)を超えています。
なので、手数料の上限2,000円(20米ドル)が証券会社に支払う手数料となります。
円換算の計算
しかし上限2,000円という額は、ドル円レートを100円と仮定した時の額です。
このブロブを書いている時点でのドル円レートは106.75です。
よって...
$20(ドルベースでの手数料)×106.75(ドル円レート)=2,135円
となります。
消費税も忘れずに!
最後に消費税10%という税金も考慮する必要があります。
よって、トータルコストは...
2,135円×1.1(消費税10%)=2,349円(トータルコスト)
となります。
どの証券会社で取引をしても、上の式に適切な数字を当てはめれば手数料を簡単に計算できます。
たったひとつの取引例では、取引コストについて完全に理解することは難しいでしょう。
次回は、実際の取引-idMの管理人ジェイの取引-をもとに取引コストについてさらに理解を深めていきましょう!