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米株のある変化とワクチンの開発期待

今日は朝から雨っぷり。

玄関先で深呼吸するも、散歩ほどのリラックス効果はありませんでした。

はやく梅雨が終わってほしい...


さて、今日の日本株は売り買いが交錯し、最近の天気のように冴えない動きでした。


一方、東京時間の米国株式の先物指数はプラス圏を推移するも、昨日下落した反動の買い戻しが少し入る程度の状況が続きました。

今週に入ってからの米株にはある変化が見られます。

今日はその変化について考えてみたいと思います。


米株のある変化とその変化が続く条件

米株にはある変化がみられる

今年の4月以降、大規模な財政政策と金融政策が景気を回復させるとの期待を背景に、米国の株式市場(以下では米株と表記)は株高トレンドを維持してきました。

このトレンドのけん引役はナスダック指数でした。

ナスダック指数は、大手や新興のハイテク株で構成された株価指数です。

よって、4月以降の株高トレンドはハイテク株がけん引役だったわけです。


しかし、今週に入ると米株にある変化が発生しています。

その変化とは...

ナスダック指数の上昇幅が抑制されダウ平均の上昇幅が拡大している

という変化です。

変化の理由は?

ダウ平均の中にもアップル(AAPL)マイクロソフト(MSFT)といったハイテク銘柄が組み込まれています。

しかし、ナスダック指数と比較するとハイテク株の上昇がダウ平均に与えるインパクトは限定的です。


なのに、今週のパフォーマンスを確認すると...

米国株価指数の週間騰落率チャート(基準日:2020年7月10日)
米国株価指数の週間騰落率チャート(基準日:2020年7月10日)

ダウ平均がナスダック指数を上回っています。

というか、ナスダック指数はめずらしくマイナスです。


この状況は...

ハイテク株から他の銘柄へ資金がシフトしていることを意味しています。


では、どのような銘柄に資金がシフトしているのか?

それは、これまで出遅れ感の強かった銘柄です。


この点を週間のパフォーマンスで確認すると、JPモルガン(JPM)ゴールドマンサックス(GS)といった金融株の上昇が目立ちます。


ゴールドマンサックスとJPモルガンチェースの週間騰落率チャート(基準日:2020年7月10日)

また、コロナショックで影響を受けると思われていた株価の上昇も目立ちます。

例えば、フード関連銘柄です。

ジェイが投資をしているコカ・コーラ(KO)タイソンフーズ(TSN)の上昇が目立ちます。


また、日本の投資家にはあまりなじみがありませんが、米国最大級の食品サービス卸売企業であるシスコ(SYY)の株価の上昇も目立ちます。

タイソンフーズ、シスコ、コカコーラの週間騰落率チャート(基準日:2020年7月10日)

資金がシフトした理由は?

今週に入り、ハイテク株から出遅れ感のある銘柄へ突然として資金がシフトした理由はなんでしょうか?

ジェイは、2つの理由があると考えています。

ひとつは、ハイテク株の株価水準が高過ぎる、ということです。

この点については以下の記事で詳しく説明しています。「注目点その2:ハイテク株の動向」をご覧ください。

昨日の時点でナスダック総合指数の株価収益率(PER)は30倍、優良ハイテク株100社で構成されるナスダック100のPERは33倍となっています。

企業の稼ぐ力と比較し、明らかに株価の水準は割高と言えます。


来週以降、ハイテク企業の決算が続々と発表されます。

その前に、保有しているハイテク株の一部で利益を確定させ、そこで得たマネーを出遅れ感のある銘柄に再投資する動きが高まっているとジェイは考えてます。


もう一つの理由は、ワクチンの開発期待です。

この点についは以下の記事で詳しく説明しています。

ワクチンの開発期待が高まったからこそ、コカ・コーラ(KO)タイソン・フーズ(TSN)、そしてシスコ(SYY)といったコロナショックの影響を大きく受ける銘柄に資金がシフトしたと考えられます。

また、金融株については、思ったほど悪くない決算内容が買い材料となっています。

ワクチンの開発期待がどこまで続くのか?

このワクチンの開発期待こそ、現在の資金がシフトが続か動か?のカギを握るをジェイは考えています。


なぜか?


その理由は2つあります。

理由その1:米国内の感染者数の急増とワクチンの質

ワクチンの開発期待を高めているのは、米国のバイオベンチャー企業モデルナ(MRNA)です。

モデルナが開発しているワクチンは感染前の予防ワクチンではなく...

感染後の発症を予防するワクチンです。

つまり、現在も米国内で進行している感染の拡大を抑止する効果はありません。


16日には7万人の大台に乗せた米国内の感染者数ですが、来週以降もこの状況が続けば、飲食業やホテル業といったレジャー全般で...

経済活動の制限がさらに厳しくなる恐れがああります。

事実、昨日の米株は感染者数の拡大を受け、これらの業種の雇用情勢が再び悪化するとの懸念から、米株が売られたとの指摘があります。


理由その2:今後の治験次第で期待がしぼむ可能性あり

また、モデルナ(MRNA)のワクチンは初期段階の治験をクリアしただけで、副作用の問題が解決されているわけではありません。

今月末に大規模な治験が実施される予定ですが、その結果次第では...

ワクチンの開発期待が急速にしぼむ可能性もあります。

来週も色々と米株を動かす材料が目白押しですが、「ダウ平均の上昇 / ナスダック指数の下落」という状況が続くかどうかということにフォーカスするならば、重視すべきは...

ワクチンの開発期待が続くかどうか?

この点に注目すべきでしょう。

まとめ

 今回のまとめです。

  • 4月以降の米株高はハイテク株の上昇がけん引役だった
  • しかし今週はダウ平均がハナスダック指数の上昇を上回る展開となっている
  • この動きはハイテク株から出遅れ感のある銘柄へ資金がシフトしていることを示している
  • 資金シフトの背景あるのはワクチンの開発期待
  • この状況が続くかどうかはこの期待が続くかどうかにかかっている

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