さて以前のコメントで、idMの管理人ことジェイがGAFAに続く新興のハイテク企業についてちょこっと話したことがありました。
その際、こういった企業のことを私は「プラステック(+Tech)」と名付けた、と言いました。今回はこれについてお話しようと思います。
プラステック(+Tech)とは?
プラステック(+Tech)の定義
- 純粋なハイテク企業ではない
- 他に事業の軸を持っている
- その軸にうまくテクノロジーを組み合わせている
新興のハイテク企業が純粋にテクノロジーでGAFAのような巨大企業と勝負しようとしたら、資金や人材も含めた資本力、ブランドの認知度そして市場の独占といった要素を考えた場合、とても太刀打ちできません。
まぁ、チャレンジを良しする米国では合えて勝負を挑む起業家がいるかも知れませんが。
現実的に考えるならば、むしろGAFAのような巨大先行企業のサービスを利用するか、そもそも競合しないことが、新興ハイテク企業の生きる道と言っても過言でありません。
それは言い換えれば、テクノロジーを事業の軸せず、別の事業の持ちそれにうまくテクノロジーを組み合わせて事業を展開するということです。
では、プラステック(+Tech)の企業はどのような事業に軸を置いているのか?
プラステック(+Tech)の企業が軸とする事業
- 金融
- フード
- ヘルスケア
私がリサーチしたところ、上の3つを事業の軸としているプラステック(+Tech)の企業が目立ちます。
金融から順に見ていきましょう。
フィンテック(FinTech)
近年、日本も含め世界で急速に認知度が広まった言葉のひとつが「フィンテック」でしょう。文字通り従来の金融にテクノロジーを組み合わせることで、これまでになかった金融サービスを提供する企業のことをいいます。例えば、日本ではキャッシュレス決済という言葉と同時に○○ペイ(Pay)という言葉が認知されるようになりましたね。あれこそ金融という軸にテクノロジーを組み合わせて生み出されたフィンテックのサービスです。
米国には多種多様なフィンテック(FinTech)企業が生まれています。
フードテック(FoodTech)
この言葉は聞きなれないかも知れませんね。googleで「foodtech」と検索してみてください。このコメントを執筆時点(2020年5月10日時点)で6,540,000 件のヒットがあります。この言葉も今後はフィンテックとおなじく、世の中で急速に広まっていくことでしょう。なぜなら、食はひとの生命維持に直結するからです。そして食の供給量は、昨今の人口爆発や新興国の急速な経済発展により不安定化しています。それにより、貧困地域による食糧危機の広がりや紛争の火種となっています。また米国では健康志向の高まりにより「肉食」を敬遠する動きがあります。しかし、肉食は米国の食文化でもあるため、植物を原材料とした「代替肉」が昨今注目を集めています。
このような時代の流れを受け、近年フードテック(FoodTech)企業の存在感が米国の株式市場のみならず、社会全体に広がっています。
ヘルスケアテック(HealthcareTech)
ひとの健康を考えるヘルスケアにテクノロジーを組み合わせて事業を展開している企業をヘルスケアテック(HealthcareTech)といいます。
ヘルスケアテック(HealthcareTech)企業も米国で注目されています。なぜか?それは健康問題が喫緊の課題だからです。この分野はフードテック(FoodTech)と同じく、今後急速に伸びると私は考えています。なぜなら、ヘルスケアもひとの生命維持にとって重要な分野だからです。
以上、簡単にプラステック(+Tech)についてみてきました。
次回以降は、私が注目している企業についてお話したいと思います。