前回は、買いのポイントをさがすコツについて書きました。
しかし、これだけでは株を買うことはできません。
買いのポイントを見つけても...
これを考える必要があるからです。
そこで今回は...
についての記事です。
『株を買うときにいつもためらってしまう...』
『株価のトレンドを読むことができない...』
と悩んでいる人にとって、今回の記事が何らかの参考になればうれしいです!
前回の記事を読んでない方は以下のリンクからどうぞ。
【前回の記事】
結論
この記事の対象となる人
・テクニカル分析の基本を覚えたい人
テクニカル分析の基本
さて、前回の記事では『下落の可能性をさぐるコツ』として...
・複数のテクニカル分析を組み合わせよう
で終わりました。
そもそも『テクニカル分析って何??』という読者の方がいると思います。
なので、まずはテクニカル分析について説明しますね。
テクニカル分析って何?
『テクニカル分析』を簡単にいうと...
・チャート上テクニカル指標を描画する
・価格とテクニカル指標の動向をくらべる
・トレンドやパターンをみる
という分析方法です。
そしてテクニカル分析には、メリットとデメリットがあります。
テクニカル分析のメリット
・経済や金融の知識がなくても使える
・テクニカル指標を組み合わせると予測の精度が上がる
テクニカル分析のデメリット
・現実の動きを反映しないことがある
・現実の動きから遅れて売買シグナルが出ることがある
どんなことにも言えることですが、人間が考えることにカンペキな方法なんてはありません。
なので、テクニカル分析をするときは、上のメリットとデメリットをちゃんと覚えておくことが重要です。
さて、テクニカル分析のキホンがわかったところで、次はテクニカル指標を使うときのコツについてお話します。
こちらもとても重要なことです。
テクニカル分析を使うときのコツ
投資をするならテクニカル分析はさけて通れません。
そしてテクニカル分析をするときには『コツ』があります。それは...
ことです。
テクニカル分析で使われる指標には、メジャーなものからマイナーなものまで、本当に数多くの指標があります。
ジェイも色んなテクニカルの指標を試してきました。
そこでわかったことが、『メジャーなテクニカルの指標をつかう』ということです。
なぜ『メジャーな』テクニカル指標なんでしょうか?
その理由は、前回の記事にあった『投資家の意識が集まりやすいポイント』は、メジャーなテクニカル指標のポイントであることが多いからです。
もっと分かりやすくいうならば...
ということです。
今回、ジェイが選んだメジャーなテクニカル指標は...
・RSI(相対力指数)
のふたつです。
移動平均線って何?
まずは移動平均線の説明から。
移動平均線とは?
ジェイが株価を分析するときは、5日、10日、20日、25日、50日、75日、90日、100日そして200日の期間の移動平均線をみることが多いです。
ちなみに20日と25日は1か月の平均、90日は3か月の平均、そして200日は1年間の平均的なトレンドを移動平均線でみることになります。
RSI(相対力指数)って何?
次にRSI(相対力指数)について。
RSI(相対力指数)とは?
どうやって『買われすぎ』、『売られすぎ』を判断すのかというと...
移動平均線もRSIも単純なラインで表記されるので、テクニカル分析の知識がない初心者の方が最初に学ぶには、とても良い指標だとジェイは思います。
なので、今回ピックアップしました。
アバララでテクニカル分析をしてみよう
では、ジェイが買いリストにピックアップしているアバララ(AVLR)を例に、移動平均線とRSIでテクニカル分析をしてみましょう!
アバララ(AVLR)ってどんな企業?という方のために、過去記事のリンクを貼っておきます。ぜひお読みください!
アバララ(AVLR)と移動平均線
アバララ(AVLR)の日足チャート
移動平均線を使うとき、最初にチェックすべきは..
ことです。
なぜか?
だからです。
トレンドを味方につけることができるのか?できないのか?
これによって投資の成績は大きく違ってきます。
そのトレンドは、移動平均線をチャートに描画することで簡単にみることができます。
色々と試した結果、今回は10日移動平均線がアバララ(AVLR)のトレンドを最も正確にとらえていることがわかりました。
もう一度、上のアバララ(AVLR)の日足チャートをみると...
アバララ(AVLR)の日足チャート
② 4月から7月は上昇トレンド
③ 7月から10月は横ばいトレンド
④ 10月以降は上昇トレンド
であることがわかります。
アバララ(AVLR)トレンドは現在、④の上昇トレンドにあります。
次にチェックすべきは、
ということです。
今度はチャートを拡大して見てみましょう。
アバララ(AVLR)の日足チャート
160ドルの水準で上昇が止まり、10 日移動平均線を下抜けるかどうか?という展開になっていることがわかります。
ここは重要なポイントです。
なぜか?
過去の動きを見ると、アバララ(AVLR)の株価が10日移動平均線を下に抜けると、下落の幅が大きくなる傾向が見てとれます。
なぜなら10 日移動平均線は、サポートラインとして相場を支えている傾向があるからです。
つまり、今のアバララ(AVLR)の株価は『160ドルを突破するのか?』それとも『10日を下に抜けるのか?』という重要なポイントにいることがわかります。
では、アバララ(AVLR)の株価は上と下、どっちに動く可能性があるのか?
これを見るためのテクニカル指標が『RSI』です。
RSIで下落の可能性をさぐろう!
アバララ(AVLR)の日足チャート
アバララ(AVLR)の日足チャートに、今度はRSIを描画してみましょう。
すると...
ことがわかります。
そして過去にRSIが買われすぎの水準へ上昇した時のトレンドを確認すると、上値が重くなるか少し遅れてアバララ(AVLR)の株価が下落するパターンが見られます。
株価、移動平均そしてRSIの動向を総合的に考えると、ジェイはアバララ(AVLR)の株価は一度下落すると予想しています。
今回の分析どおり、実際にアバララ(AVLR)の株価が下落する場合、ジェイは迷わず押し目買いを狙います。
もちろん、前回の記事で指摘した買いポイント『120ドル』まで下落するのか?それても『140ドル』で止まるのか?まではわかりません。
この辺はやはり、リアルタイムのレートとマーケットの状況を見る必要があります。
しかし、チャート分析とテクニカル分析を合わせれば、株価が買いポイントを目指して下落するのか?という可能性をさぐることはできます。
こうした経験を何度も重ねることで、下落の可能性をみきわめるスキルが身についていくのです。
他のテクニカル指標にもトライしよう!
今回は『移動平均線』と『RSI』という、テクニカル分析の世界で最もポピュラーなテクニカル指標を取り上げました。
この記事を読み終わったら、移動平均線の期間を変えたり、RSIと似た指標の『MACD』や『ADX』といったテクニカル指標をチャートに描画してみましょう。
そうすると、10日移動平均線やRSIではわからなかった情報を得ることができるかも知れません。
テクニカル分析はとにかく実践あるのみです!😉
この記事のまとめ
・トレンドを見るときは移動平均線、相場の『買われすぎ』や『売られすぎ』を判断するときはRSIがおすすめ。
・期間を変えたり、他のテクニカル指標を組み合わせて経験をつもう!