ジェイさん、今週の米株はどんな展開になると思いますか?
このブログでは、毎週月曜日にその週の米国株(アメリカ株)の展望についての記事をアップしています。
上の投資家さんのようにー
という声をリアルな仕事をとおして良く耳にするからです。
さて、今週はどんな展開となるか?
今回の結論
この記事の対象となる人
今週の展望
12月に入ってからの米国株(アメリカ株)は、ナスダック総合指数(以下ではナスダック指数)の上昇にサポートされて、ゆるやかな上昇トレンドを維持しています。
ということは、今週の米国株(アメリカ株)のトレンドを考える上で、ナスダック指数の動きはひきつづき重要な指標となります。
では、そのナスダックス指数は今週どのようなトレンドとなるのか?
結論から言いますと-
とジェイは予想しています。
ナスダックス指数が下落すると予想する理由
テクニカルと『Fear and Greed』
まず、ナスダックス指数が下落すると予想する理由です。
ひとつひとつ詳しくみていきましょう。
RSIの動向
まずは、RSIの動向です。
RSIは、相場の過熱感を考える上でとても有益なテクニカル指標です。
このブログでも何度か紹介しました。
RSIの基本的な見方や考え方については、以下2つの記事をご覧ください。
初心者の方でもわかるように簡単にまとめた記事となっています。
現在のRSIについて結論から言いますとー
ナスダックス指数のチャート
RSI
米株高のトレンドが始まった今年の4月以降のパターンを確認すると、RSIが70付近まで上昇するとナスダックス指数は反落する、というパターンが見られます。
現在、RSIは70.0付近です。
次は、もうひとつのテクニカル要因『25日移動平均とのかい離』についてみてみましょう。
25日移動平均線とのかい離
移動平均線は、テクニカル分析で最も使われる指標のひとつです。
株式市場を分析する場合は、5日、10日、25日、75日、100日そして200日の各移動平均線がよく使われます。
上の移動平均線の中でもナスダックス指数を分析するときは、25日移動平均線を重視すると良いでしょう。
ナスダックス指数のチャート
25日移動平均線
上のチャートを見ればわかるとおり、今年の4月以降(株高トレンドが発生して以降)、25日移動平均線はサポートラインとしてもレジスタンスラインとしても意識されている重要な指標であることがわかります。
現在、ナスダックス指数は25日移動平均線より上の水準にあります。
ジェイが注目しているのはー
です。
この『差』について、ジェイがいる業界では『かい離』と呼びます。
なぜ『かい離』が重要なのか?
それは上で述べたRSIと同じく、相場の過熱感を見るための指標となり得るからです。
今年4月以降のパターンを確認すると、ナスダックス指数の価格が25日移動平均線の価格から5%を超えるかい離となると反落するパターンが見られます。
ナスダックス指数 25日移動平均線とのかい離チャート
上のチャートをみると、現在のかい離は『4.0%』です。
ナスダックス指数が上昇トレンドを維持している状況を考えると、今週のかい離が5%を超えてくることが予想されます。
かい離が5%超えとなれば、調整の売りを意識する必要があるでしょう。
低下基調の『Fear and Greed』
最後は、このブログで何度かとり上げた『Fear and Greed』です。
『Fear and Greed』は投資家の心理を見る上で、とても重要な指標です。
詳細については以下の記事をご覧ください。
Fear and Greedのチャート
上のチャートの右上をみてください。
低下基調にあることがわかります。
この動きは、①2018年後半の下落(FEDショック)と②2020年前半の下落(コロナショック)が発生する直線の動きと似ています。
現在のFear and Greedから読み取れることはー
ということです。
『Fear(恐れ)』に傾いているというとは、米国の株式市場に参戦している投資家はー
ということです。
警戒心を抱く理由は、コロナリスク、短期的な過熱感そして企業の業績に対して株価が高過ぎる等々、色々あると思います。
どんな理由があるにせよ、テクニカルと投資家の心理を反映する指標は、今週の米株(アメリカ株)に売りの圧力が高まる可能性を示唆しています。
ナスダックス指数が上昇すると予想する理由
Pythonでの予測分析
しかし、ナスダック指数が予想どおりに下落しても、下値ではすぐに『押し目買い』が入る展開を予想します。
そう考える理由は、Pythonでの予測にあります。
・予測モデル
ARIMAモデル
・パラメーター
AR(p)=2、差分(d)=1、MA(q)=1
・データの期間
2020年10月1日から12月18日
・訓練データ数:40
・テストデータ数:18
このブログで何度か紹介した『ARIMAモデル』でナスダックス指数の動向を予測してみました。
ARIMAモデルについては以下の記事をご覧ください。
初心者の方でもわかるように簡単にまとめてあります。
ARIMAモデルの予測チャート①
上のチャートには3本の色分けされたラインがあります。
・黒いラインが訓練データ(Pythonに学習させた実際の株価)
・赤いラインがテストデータ(Pythonに ”学習させなかった” 実際の価格)
・青いラインがARIMAモデルで予測した株価
注目して欲しいのは、赤いラインのテストデータ(Pythonに "学習させなかった" 実際の価格)と青いラインの予測された価格のトレンドです。
完全に一致しているわけではありませんが、ほぼ同じトレンドを描いていることがわかります。
なんでわざわざ訓練データとテストデータの2つに分ける必要があるんですか?
上の投資家さんのように疑問に思った読者の方がいるかと思います。
その理由はー
です。
① 訓練データでpyhonに学習させ
② pythonは自動で株価の予測をし
③ 予測された株価とテストデータ(pythonに "学習させなかった " 実際の価格)を比較してパラメーターの正確性をみる
ということです。
ARIMAモデルの予測チャート①
あらためて上のチャートを確認すると、赤いラインと青いラインのトレンドがほぼ一致しています。
これが意味することはー
ということです。
モデルの正確性が確認できました。
次に、そのモデルで将来のトレンドを予測してみました。
予測チャート②
青いラインがPythonが予測した価格のラインとなります。緩やかな上昇トレンドを描いていることがわかります。
ジェイが与えたデータでナスダックス指数の上昇トレンドが続くと、Pythonは予測しているというわけです。
今回の予測は、直近の上昇トレンドの影響を受けているという面があります。
しかしファンダメンタルズの面では、最も重要な追加の景気対策(財政政策)が米国の与野党で合意に近づいています。
FED(アメリカの中央銀行にあたる組織)も長期的に量的緩和政策を続けることを表明してきました。
よって、ナスダックス指数が下落しても『政策期待』が意識され、下値では買いが入ると予想します。
Pythonを学ぶなら?
今回は、プログラミング言語のPythonでナスダック指数の分析を行いました。
Pythonを学べば、もっとい色んな角度から株価の分析をすることができます。
ジェイさんはどうやってPythonを勉強したんですか?
最近、投資家さんと同じ質問をうけることが多くなったな、と感じます。
結論から言いますとー
で学ぶことをおすすめします。
テックアカデミーは、オンラインのテキスト形式でプログラミングが学習できるスクールです。
Udemyは、オンラインの動画形式でプログラミングを学ぶことができます。
プログラミングの勉強では、本で学ぶよりもテキスト画像や映像を見ながら学ぶ方が効率が良いです。
しかもテックアカデミーとUdemyは『オンライン学習』ですので、さらに効率良く学ぶことができるでしょう。
特にー
テックアカデミーとUdemyで学習することをおすすめします。
ジェイはそうやってPythonを勉強してきましたし、これからも続けていくでしょう。
Pythonに特化したおすすめコースは以下です。どちらかひとつ受講すれば、1~3か月でPythonの基本をマスターすることができます。
Pythonに特化コース
今回のまとめ