前回のおさらいから。
- 株価を買う水準は分析次第でいくつもある
- 株価だけにこだわると、「迷いのループの罠」にはまる可能性あり
- あなたに合った、あなたのルールをきめよう!
株式を買うルールを決めるといっても、どうしたらいいの?
と、思う方は結構います。
今日はこの点についてお話します。
今回のポイント
「ルールは単純でいい!」
上の言葉のとおりです。
投資のルールは単純でいいのです。
では、単純にルールを決めるときのポイントは?
参考としてジェイの取引ルールを紹介すると...
- 株価指数が10%以上下落したら迷わず買い
- 2番底と思う水準で買い
- 2度以上、同じ水準で株価がサポートされたら買い
という買いのルールを決めています。
株価指数が10%以上下落したら迷わず買い
ジェイは米株を中心に株式の投資をしています。
米株のトレンドを長く観察していると、だいたい10%を超えて株価が下落すると、株価が戻るパターンが見られます。
実際にパフォーマンスチャートで確認すると...
上のチャートは、前年比でみたS&P500の騰落率です。
1957年から昨日までのデータを取っています。
10%以上下落する局面が何度かありましたが、その後、かならず反転していることがわかります
なぜか?
「株価がバーゲンセール状態」
となるからです。
みなさん、同じものを買うならより安い方が良いですよね?
それと同じことが株式市場にも言えるのです。
リーマンショックやコロナショックのように、10%どころでは済まない下落もあります。
しかし、現在の米株のパフォーマンスは0.05%と、小幅ながらもプラスへ転じています。
一時はマイナス30.75%まで下落しましたが、やはり今回も例外なく反発しました。
つまり過去のパフォーマンスのパターンは...
「買いのルールを決める際の指標」
になる、ということです。
「2番底」と思う水準で買い
これはマーケットの世界で古くから伝わる格言です。
この点についてS&P500指数のチャートで確認しましょう。
3月23日に2,191ポイントの安値を付ける局面がありました。
これが1番底です。
そのあと反転するも、2,600付近で上値が重くなると、あっけなく反落していることがわかります。
ポイントは、その後の展開です。
2,480ポイント付近で相場がサポートされていることがわかります。
これが...
「2番底」
です。
これを確認した後、ジェイは、このブログで紹介したレイセオン・テクノロジーズ(RTX)やアッヴィ(ABBV)といった企業の株式を買いました。
アバララ(AVLR)も買おうとしたのですが、この時は60ドル付近まで落ちると予想し、買いの指値で待ち伏せていました。
「ダブルボトム」
を狙っていたのです。
2度以上 同じ水準で株価がサポートされたら買い
ダブルボトムとは?
それは、同じ水準で2度、株価がサポートされた状況のことをいいます。
この言葉は、チャート分析でよく使われるので覚えておいた方がいいでしょう。
アバララ(AVLR)の株価を例に、ダブルボトムについてみてみましょう。
3月19日に55.50まで下落した後、80ドルまで一気に反発しました。
しかし、そのあとは再び下落し65ドルを割り込む展開となりました。
この時の下落の圧力はすさまじく、またスピードも速かったので、ジェイは60ドルの節目を割り込み、55ドルの付近まで株価が下落すると予想しました。
しかし、実際には61.63ドルで反転し「2番底」となってしまいました。
そのあとは、あっという間に100ドル超えの展開となり買いのチャンスを逃してしまったのです。
しかし、ジェイは買えなかったことを後悔していません。
なぜか?
「人間には未来を予測することができない」
からです。
そして、ダブルボトムでの買いはジェイが決めたルールのひとつであり、このルールにしたがってアバララ(AVLR)を買うことを決めていたからです。
なお、同じ水準で株価が3度サポートされる場合はトリプルボトムといいます。
ジェイと同じく、相場の格言やチャート分析の基礎で買いのルールを決めている多くの投資家がいます。
どれも単純な方法で買いのルールを決めていることがわかりますね。
単純であるがゆえに、単純に株価が買いの水準まで下落したら、機械的にパッと買うことができます。
別の言い方をすれば...
「単純なルールで人間の心の弱さをカバーしている」
ということです。
まとめ
今回のまとめです。
- 投資のルールは単純でよい!
- 過去のパフォーマンスのパターンを参考にルールを決める
- 相場の格言を参考にルールを決める
- ダブルボトムやトリプルボトムといったチャート分析でルールを決める
以上です。