株を買ったあと、どのタイミングで売ろうかいつも迷います。
株の売り時をみきわめるコツってありますか?
今、ジェイの周りでも株式の投資をはじめる人が増えています。
ウェブ関連の仕事をしている友人は、ずっと前に口座を開設したあと、そのまま放置していたR天証券に連絡をして、まだ口座が使えることを確認してました。
また、今年結婚した知人の女性も米株の投資についてジェイに聞いてきました。
話していて感じたことは、上の投資家さんのように株を買うことは考えていても、売ることについては考えていないなぁということでした。
そこで今回はー
についてお話します。
株の売り時がわからないという人向けの記事となります。
今回の結論
この記事を読んで欲しい人
株式の売り時とは?
結論からいいます。
株式の売り時は以下の点を基準にしてください。
①から順に理由を説明しますね。
まずは投資の期間を考えよう
売り時を考える必要がない人
まず何よりも最初に決めることは、『投資の期間』です。
この理由はいたって単純です。
老後までを考えた長期の投資ならば、買った株を保有し続ければ良いだけです。
このケースでは往々にして、高配当の銘柄を定期的に買っていくのが基本となります。
なので、株価の変動を気にせず1か月に1度、といった具合でたんたんと株を買い続ければ良いだけです。
極論を言えば長期の投資ではー
ということです。
売り時を考える必要がある人
一方、『ある一定の期間』で『いくらの利益を得たい』という人は、売り時を常に考える必要があります。
こういった人たちにジェイが進めているのがー
ことです。
このルールを決めるときに基準となるのがー
のどちらかです。
実例でみてみましょう!
売り時を見きわめる一例
ジェイ Unity Softwareを売る!
今回とり上げる実例は、実際にジェイが行った取引です。
ジェイは今月の2日(現地時間では12月1日)に、『Unity Software(U)』というハイテク株を一部だけ(10株だけ)売りました(受け渡し日は12月4日)。
その時の利益がこちらです。
Unity Softwareの利益額
すくな!という声が聞こえてきそうですね(笑
ジェイは『コツコツたんたん』と利益を積み重ねていく投資スタイルなんです!(笑
そして今回の売り取引の詳細がこちらです。
Unity Software株売りの詳細
一番上の約定代金をみると『1,550USドル』とあります。
今回は10株売ったので、ジェイが売った価格は『155米ドル』であることがわかります。
ちなみに買った値段は『89ドル』です。
余談ですが、保有している米株(アメリカ株)を売るとき、ひとつだけ注意点があります。
それはー
ということです。
今回の売り取引でジェイは『0.04米ドル』の現地手数料を支払いました。
最近では、米株(アメリカ株)を扱う証券会社はどこも手数料を値下げしています。
しかし、何回も売り買いを繰り返すと、こまかい手数料がこまめに取られて思ったほどの利益が得られない、なんてこともあります。
これは重要なことですね!
取引する前に必ず手数料をチェックします!
なぜ155ドルで売ったのか?
さて問題は、なぜ『155ドル』でUnity Software(U)の株を売ったのか?ということです。
その理由は以下の2つです。
株価の水準とある特徴
まず、どんな水準と特徴に注目したのか?
Unity Software(U)のチャートでみてみましょう。
Unity Software(U)のチャート
Unity Software(U)は、今年の9月に上場したばかりの新興ハイテク企業です。
しかし、早くもある特徴が出ているのがわかります。
その特徴とはー
ということです。
直近は、160ドルの上限を突破しています。
なので目先の焦点は、160ドルからさらに20ドル上の『180ドル』が、新しいレンジの上限となるかどうか?となります。
『20ドルのレンジで上昇する』という特徴に注目する場合、Unity Software(U)株を売るタイミングはレンジの上限付近となります。
上のチャートでいうならば、100ドル、120ドル、140ドルそして160ドルです。
では、なぜジェイは160ドルではなく、『155ドル』で売ったのでしょうか?
それは、あるテクニカル指標を見て売りと判断したからです。
Unity Software(U)のテクニカルチャート
今回注目したテクニカル指標は『RSI』でした。
RSIとは「Relative Strength Index」の頭文字をとった略語です。
買われすぎか?それとも売られすぎか?を判断するためのテクニカル指標です。
RSIの数値は0~100%のレンジで推移します。一般的に、70~80%の水準以上では買われすぎ、20~30%以下の水準では売られすぎと判断します。
簡単に言えばRSIは、『相場の行き過ぎ』を見るテクニカル指標なのです。
Unity Software(U)のテクニカルチャート
あらためて上のチャートを見ると、ジェイがUnity Software(U)株を売った時のRSIは『買われ過ぎ』の水準70~80%で推移していました。
11月の下旬には、一時80%を超える局面もありました。
価格チャートだけを見れば、Unity Software(U)の株価は上昇トレンドにあります。
しかし、RSIを見ると明らかに上がり過ぎの状況にあるとも判断できたのです。
そう思っていた矢先に、155ドル付近で突然売り圧力が強まる局面が見られました。
そこでジェイは、160ドルの手前で一度下落すると考え、上値が重くなった155ドルで売りの指値注文を入れた、というわけです。
実際にUnity Software(U)株を売ったあと、株価は下落しました。
よって、あの時下した判断は正しかったとということになります。
テクニカル分析の勉強について
いきなりテクニカル分析の話をされても...
という読者の方がいらっしゃると思います。
テクニカル分析は勉強すればするだけ身につくものです。
ジェイは『先物市場のテクニカル分析』を読んで実践でことごとく試して、自分に合うテクニカル指標を見つけてきました。
RSIもその一つです。
本当に投資で成功したいなら、『サルでもできる○○』とか『すぐにできる○○』という本を何冊も読むより、プロの投資家も読んでいる本を1冊だけ読む方が、その後の成長スピードは全然違ってきます。
興味のある方はぜひご一読ください。
『一度に』そして『一気に』株を売るのはやめよう!
保有している株を売るとき、もうひとつ意識して欲しいことがあります。
それはー
ということです。
なぜか?
もう一度、Unity Software(U)のチャートを見てみましょう。
Unity Software(U)のテクニカルチャート
緑の矢印が示すとおり、再び上昇トレンドに乗り155ドルの水準を突破しています。
ジェイはUnity Software(U)の株を30株ほど保有していますが、今回売ったのは10株だけでした。
あの時に30株全部を売っていたらー
ことになります。
本来であれば得ることができたのに、決定ミスでその機会をなくしてしまうことを『機会損失』といいます。
株式の売りで確実に利益を得て、かつ機会損失を避ける最も効果的な方法はー
ことなのです。
これもとても大切なことです。ぜひ覚えておいてください!
今回のまとめ
今回は『株の売り時』についてのみ書きましたが、もっと全般的に取引の方法を学びたい方には、『ザ・トレーディング──心理分析・トレード戦略・リスク管理・記録管理』を一読することをおすすめします。
著者であるアレキサンダー エルダー氏は著名なトレーダーであり、その手法は多くの投資家に支持されています。