私のような初心者はどうやって米国株の銘柄を選んでいいのかわかりません。
銘柄選びの方法を教えてください!
前回の記事では、アバララ(AVLR)とレイセオン・テクノロジーズ(RTX)という銘柄について書きました。
これらの銘柄を選んだ理由は、レンジの上限を上にブレイクして勢いが出ている『ブレイクアウト銘柄』だったからです。
詳細は以下でご覧ください。
米国株(アメリカ株)には、価格の上昇が期待できる銘柄が多くあります。
しかし、上の投資家さんのように初心者の方にとっては、どうやって銘柄を選んだら良いかわからない...という人が多くいます。
実際に仕事柄、ジェイはそういったリアル投資家さんたちからそのような悩みを聞きます。
そこで今回は...
と悩んでる方向けの記事となります。
今回の結論
この記事を読んでほしい人
米国株の銘柄を選ぶコツ
米国株(アメリカ株)には本当に多くの銘柄があり、どれを選んで良いか迷ってしまいますよね。
米国株の銘柄を選ぶコツはいくつかありますが、今回紹介したいのはたったの2つです。
ビジュアルで確認するとはどういうことか?稼ぐちからの数字とは何か?
具体的に見てみましょう!
ビジュアルで確認するとは?
ますビジュアルで確認するとは...
ということです。
ではチャートのどこをチェックするのか?
上の2つのポイントを必ずチェックしてください。
現在の米株(アメリカ株)は誰が見ても上昇のトレンドにあります。
このトレンドに乗れていない銘柄は、リスクの高い銘柄として市場で判断されているということになります。
トレンドに乗っている銘柄かそうでないかを①でチェックするのです。
上昇している銘柄を見つけたら、今度は高値やレンジの上限をブレイクしているかどうか?をチェックします。
なぜか?
相場の勢いを確かめるためです。
相場に勢いのある銘柄は、直近の高値やレンジの上限を上にブレイクします。
一方、相場に勢いのない銘柄は、上昇のトレンドでも必ず上値が重くなっています。
こういった銘柄は、この先の上昇トレンドについていけない可能性があるので、投資をするのは避けた方が良いでしょう。
つまり、これからも上昇のトレンドについていけるかどうかを②でチェックするのです。
なお、②については、前回の記事で書いた『ブレイクアウト銘柄』をご覧ください。
稼ぐちからを示す数字ってなに?
次に『稼ぐちから』を示す数字ですが、これについては企業が公表している財務諸表など色々な情報があり、初心者の方がすべてチェックするのは現実的ではありません。
なので、はじめのうちはたったひとつの数字に注目してください。
その数字とは...
です。
なぜ『来年の営業利益』が重要なのか?
それは、営業利益が『本業で稼ぐちから』を示しているからです。
そして、今年の営業利益よりも来年の営業利益の予想が上回っている会社は...
である可能性が高いのです。
ここで注意すべき点は...
ということです。
売上高は事業のコスト(売上原価や販管費)を考えずに計算された数字です。よって、売上高は本業でどの程度稼ぐちからがあるのか?を示す指標ではありません。
よって、以下のような銘柄を買うのは避けた方が良いとジェイは考えています。
一方、以下のケースならば、今後も上昇が期待できる銘柄と考えます。
見るべきことがハッキリしました。
あとはどうやって調べるか?だけです。
次からはこの点についてお話します。
まずは、ビジュアルなチャートで確認するための具体的な方法からみてみましょう!
finvizを使おう!
米国株は銘柄が多すぎます!
簡単に相場に勢いのあるチャートを見つける方法を教えて!
数ある米株(アメリカ株)の中から、勢いのある銘柄をチャートで確認する簡単な方法があります。
finvizは米株(アメリカ株)で投資をする人にとっては必須の分析サイトです。
海外のサイトですが無料で使えるツールがいっぱいあります。
これをうまく使いこなすことで、勢いのある銘柄をビジュアルチャートで簡単に確認することができます。
具体的な方法について見てみましょう!
finvizなら4つのクリックで簡単に確認できる
結論からいいますと、あなたがfinvizでやるべき作業は4回のクリックだけです。
方法①:finvizのトップページへ行く(https://finviz.com/)
方法②:画面左上の『Screener』をクリックする
そうするとScreener(スクリーナー)の画面に変わります。
方法③:『Index』で『S&P500』か『DJI(ダウ平均)』を選ぶ
今回は『DJI(ダウ平均)』を選んでみましょう。
そうするとダウ平均の構成銘柄(30銘柄)のみが抽出されます。
方法④:画面真ん中より上の『Charts』をクリックする
そうすると、ダウ平均が採用しているすべての銘柄のチャートが確認できます。
右上のマル枠を見ると、全部で3ページあることがわかります。
全部見たい場合は『⇒』をクリックしてください。
以上、finvizを使えば4つのクリックだけで、簡単にダウ平均の銘柄(30銘柄)のチャートを確認することができます。
この中から①上昇のトレンドにあり、②高値やレンジの上限をブレイクしている銘柄を探せばよいだけです!
米国会社の『四季報』を見よう!
次に営業利益の予想を確認する方法ですが、結論からいいますと...
ということです。
『四季報』は、米国株(アメリカ株)であろうが日本株であろうが、投資家ならば一冊は手元に置いておくべき『資料』です。
実際、ジェイもアマゾンのKindle版で『米国会社四季報』をいつでもチェックするようにしています。
なぜ『四季報』がこれほど重要なのか?
それは...
だからです。
銘柄によっては、2022年までの予想が載っています。
例えば以下のように。
アップル(AAPL)の予想
グレーの枠が予想となります。
アップル(AAPL)の場合ですと、売上高も営業利益の予想も年を追うごとに増加していることがわかります。
つまりアップル(AAPL)は、『増収・増益』の企業であり、買いのリストに入れても良い銘柄と判断できるわけです。
四季報は必携の一冊
大事なことなのであらためて言います。
米国株(アメリカ株)に投資をするにしろ、日本株に投資をするにしろ、株式の投資をする際に『四季報』は必携の一冊です。
上で述べた利益の予想以外にも、事業の概要やライバル会社がどこなのか?といった情報がコンパクトにまとめられています。
また、テーマ別にランキング形式でまとまったコーナーもあります。
ジェイが知る限り、『四季報』以外で株式投資に必要な情報をここまでコンパクトにまとまめた本はないと思います。
『投資に成功するための投資』として、ぜひみなさんも一冊買って、いつも手元に置いておいてください。
米国会社四季報2020年秋冬号