Pythonコード集

【米株ETFシリーズ】グロース株のリスクを抑えながら利益も追求する投資法 中編

目安:この記事は3分で読めます

 

FRB
今回はいよいよ米国のグロース株ETFについてでですね。
おすすめの銘柄を教えてください。

個別の米グロース株には急落のリスクがつきまとうー
前回の記事ではこの点について指摘しました。

そして、急落のリスクを抑えながら米グロース株の成長メリットを追求するにはー

上場投資信託
ETF(Exchange Traded Funds)

に投資をする以外にない、とも指摘しました。

さらに、おすすめとしてとり上げたのが以下のETFでした。

ラッセル1000(Russell1000)に連動したETF

 

これらの詳細については、以下のリンク先からご覧ください。

▼ 前回の記事 ▼

前編【米株ETFシリーズ】グロース株のリスクを抑えながら利益も追求する投資法 前編

続きを見る

 

そして今回は、米国の株価指数に連動しながらも、よりグロース株の成長メリットを追求できるETFは何か?

この点についてお話します。

今回のテーマ

米グロース株のメリットを追求できるおすすめのETFについて

 

スポンサーリンク

 

 

この記事の対象となる人

こんな人におすすめ

  • 米国株の投資を考えている人
  • ETF(上場投資信託)投資に興味がある人
  • グロース株のキャピタルゲインを狙いたい人

 

結論からいいます

結論

  • 米国のグロース株に連動したETFは4つある
  • おすすめはVanguard Russell 1000 Growth ETF

 

米グロース株に連動したETF 4選

まずは、米国の株価指数に連動し、かつ ”グロース株” の動きにも連動したETFにはどんな種類があるのか?

この点から確認してみましょう。

どんなETFがあるの?

ETF Ticker 指数 経費率
Vanguard Russell 1000 Growth ETF VONG Russell 1000 0.08
Vanguard Growth ETF VUG The CRSP US Large Cap Growth Index 0.04
Vanguard S&P 500 Growth ETF VOOG S&P500 0.1
SPDR® Portfolio S&P 500® Growth ETF SPYG S&P500 0.04

Source: VanguradおよびSPDRのサイト

ETFの運用会社で有名どころは『バンガード(Vanguard )』『SPDR(スパイダー)』です。

そして、彼らが運用している代表的な米グロース株ETFが、上の4つとなります。

単に『経費率』ーいわゆる運用コストの安さだけで判断するなら、以下のETFとなります。

コストで選ぶなら

  • Vanguard Growth ETF(VUG)
  • SPDR® Portfolio S&P 500® Growth ETF(SPYG)

一方、最も運用コストが高いVanguard S&P 500 Growth ETF(VOOG)は、避けた方が良いということになります。

 

ETF価格の上昇率は?

しかし、ETFを選ぶ時は経費率だけで判断しない方が良いでしょう。

長期的な価格の上昇率、そして運用成績もきちんと確認する必要があります。

まずは、価格の上昇率から確認してみましょう。

価格の上昇率(%)

ETF COVID19以降 2017年以降 2015年以降
VONG 73.31 157.19 192.66
VUG 75.66 154.51 181.24
VOOG 69.76 139.74 171.97
SPYG 69.83 140.26 171.51

※5月3日時点での上昇率(%)
・COVID19以降(コロナショック以降):基準日は2020年3月31日
・2017年以降(トランプ米政権以降):基準日は2016年最終取引日
・2015年以降(5年以上):基準日は2014年最終取引日

2020年の3月下旬に、当時のトランプ米政権はコロナショックに対応するため大規模な財政政策を導入しました。同時にアメリカの中央銀行にあたるFEDは、前代未聞の『無制限緩和政策』を導入しました。

これら大規模な景気対策で、米国の株式市場は2020年4月以降、上昇トレンドを描き続けています(執筆時点)。

コロナショック以降の上昇率を確認すると、一覧表の2番目にあるVanguard Growth ETF(VUG)の価格が一番上昇していることがわかります。

しかし、中長期のスパンでは、一番上のVanguard Russell 1000 Growth ETF(VONG)の上昇が際立っています。

そう、前回の記事でとり上げた『ラッセル1000』に連動したETFの好パフォーマンスがグロース株ETFでも確認できます。

 

ETFの運用成績は?

最後に期間別の運用成績について確認しましょう。

期間別の運用成績

ETF 1年 3年 5年 10年
VONG 62.60% 22.68% 20.93% 16.49%
VUG 64.94% 23.11% 20.61% 16.28%
VOOG 59.29% 20.45% 19.19% 16.00%
SPYG 59.30% 20.51% 19.23% 15.98%

Source: VanguradおよびSPDRのサイト
※運用成績は年平均リターン(Average annual returns)

短期のスパンでは、Vanguard Growth ETF(VUG)の好成績が目立ちます。

しかし5年以上の長期スパンでは、Vanguard Russell 1000 Growth ETF(VONG)の運用成績が、Vanguard Growth ETF(VUG)のそれを上回っていることがわかります。

一方、運用成績が低いところを赤文字で示すと、Vanguard S&P 500 Growth ETF(VOOG)の低さが目立ちます。

 

ジェイが選んだグロース株ETF

価格の上昇率運用成績という2つの基準をもとに、ジェイは以下のETFに投資をしています。

おすすめETF

Vanguard Russell 1000 Growth ETF(VONG)

 

VONGに投資する3つの理由

Vanguard Growth ETF(VUG)やSPDR® Portfolio S&P 500® Growth ETF(SPYG)の経費率は『0.04%』

一方、Vanguard Russell 1000 Growth ETF(VONG)の経費率は『0.08』と、上のETFと比べれば高いことがわかります。
この点はVONGのデメリットです。

しかし、このデメリットをカバーするだけの魅力がVONGにはあると、ジェイは考えています。

その魅力とは以下のことです。

長期にわたる好パフォーマンス

ETFを選ぶ時に重視すべきことは、長期にわたり良いパフォーマンスをたたき出しているかどうか?この点にあります。

なぜなら、ETFは長期にわたり保有することであなたの資産を積み上げていく金融商品だからです。

この点を重視するとー

パフォーマンスで選ぶなら

  • 長期の価格上昇率が良好
  • 長期の運用成績が良好

であるVanguard Russell 1000 Growth ETF(VONG)に投資をすることは、理にかなっているとジェイは考えています。

 

ジェイがVONGに投資をする3つめの理由とは?

ジェイがVanguard Russell 1000 Growth ETF(VONG)への投資を決めた理由は、もうひとつあります。

それはー

今イケイケのグロース株の動きが反映されている

ということです。

今、イケイケのグロース株とはなんでしょうか?

それはコロナショック以降、多くの投資家から高い成長性が期待され、かつ好決算を出し続けている銘柄です。

ほんの一部をご紹介します。
どの銘柄も過去にこのブログでとり上げた銘柄です。

イケイケのグロース銘柄

  • クラウドストライク(CRWD)
  • ジースケーラー(ZS)
  • アバララ(AVLR)
  • スクエア(SQ)
  • ペイパル(PYPL)
  • エヌシーノ(NCNO)

GAFAMやテスラ(TSLA)だけでなく、上でとり上げたグロース銘柄のパフォーマンスも、Vanguard Russell 1000 Growth ETF(VONG)に反映されています。

なぜなら、イケイケ銘柄の多くがラッセル1000の構成銘柄として採用されているからです。

一方、S&P500には採用されていない銘柄が多くあります(上のリストでいえばクラウドストライク)。

GAFAMやテスラ(TSLA)は、今後も成長が期待される企業です。
しかし、それは絶対ではありません。

絶対でない以上、将来GAFAMやテスラ(TSLA)になる可能性がある多くの米グロース企業にまんべんなく投資をすることは、グロース株につきまとう急落リスクを抑えることにつながります。

そしてこの3つ目の理由こそ、ジェイがVanguard Russell 1000 Growth ETF(VONG)へ投資する時に最も重視したことです。

 

VOOGは投資の対象外

ジェイがおすすめする米国のグロース株ETFは『Vanguard Russell 1000 Growth ETF(VONG)』です。

一方、ジェイなら絶対に選ばない米国のグロース株ETFはー

Vanguard S&P 500 Growth ETF(VOOG)

です。

もう一度、各ETFのデータを確認してみましょう。

VOOGの経費率(%)

ETF Ticker 指数 経費率
Vanguard Russell 1000 Growth ETF VONG Russell 1000 0.08
Vanguard Growth ETF VUG The CRSP US Large Cap Growth Index 0.04
Vanguard S&P 500 Growth ETF VOOG S&P500 0.1
SPDR® Portfolio S&P 500® Growth ETF SPYG S&P500 0.04

Source: VanguradおよびSPDRのサイト

VOOGの経費率は、最も高い『0.1%』です。
他のETFと比べてコストがかかるというわけです。

たったの0.1%でしょ?と思う方もいるでしょう。

しかし、ETFは長い間保有して、あなたの資産を形成するための金融商品です。

このため、たった0.1%でも10年、20年と運用していくと、多大なコストを支払うことになります。
分かりやすく言うならば、『塵も積もれば山となる』というわけです。

 

次に価格の上昇率を確認してみましょう。

VOOGの価格上昇率

ETF COVID19以降 2017年以降 2015年以降
VONG 73.31 157.19 192.66
VUG 75.66 154.51 181.24
VOOG 69.76 139.74 171.97
SPYG 69.83 140.26 171.51

Vanguard S&P 500 Growth ETF(VOOG)の価格の上昇率は、Vanguard Russell 1000 Growth ETF(VONG)と比較すると短期でも中長期でも見劣りすることがわかります。

 

最後に運用成績を確認してみましょう。

VOOGの運用成績(%)

ETF 1年 3年 5年 10年
VONG 62.60% 22.68% 20.93% 16.49%
VUG 64.94% 23.11% 20.61% 16.28%
VOOG 59.29% 20.45% 19.19% 16.00%
SPYG 59.30% 20.51% 19.23% 15.98%

Source: VanguradおよびSPDRのサイト
※運用成績は年平均リターン(Average annual returns)

あらためて赤い数値に注目すると、Vanguard S&P 500 Growth ETF(VOOG)の運用成績の低さが目立ちます。

 

あなたの投資目的と理由は何か?

まずは投資の目的を明確に

今回の目的(テーマ)は、『グロース株の急落リスクを抑えながら、同時にグロース株のメリットを追求する』というこです。

最初にこの目的(テーマ)を明確にしたからこそ、”グロース株ETF” という選択肢があるということに気が付くわけです。

次に投資する理由を明確に

そこに気が付いたら、次にやるべきことは ”その銘柄に投資をする理由を明確する” ことです。

ジェイは3つの明確な理由で、Vanguard Russell 1000 Growth ETF(VONG)への投資を決めました。

同じく3つの明確な理由で、Vanguard S&P 500 Growth ETF(VOOG)への投資をしないことも決めました。

このように『あなたの投資目的(テーマ)→ 投資をする理由』を明確にする順序さえ間違えなければ、おのずとあなたに合ったETF銘柄に出合えることでしょう。

 

まとめ

・代表的な米グロース株ETFは4つ
・ジェイは3つの理由から『VONG』への投資を決めた
・VONGは今イケイケのグロース銘柄の動きを反映するETF
・『投資目的 → 投資理由』を明確にするプロセスが大事


注記事項

ジェイの米国株投資ブログ(以下当サイト)に掲載されている記事は、投資の助言を目的としたものではありません。当サイトに掲載されたコンテンツの正確性については、可能な限り注意を払っています。しかし、意図せず誤情報が紛れ込む可能性や情報そのものが古くなっている可能性があり、その正確性を完全に保証するものではありません。
当サイトのコンテンツを参考に投資を行い、その後発生したいかなる結果についても、当サイト並びにブログ運営者は一切責任を負いません。すべての投資行動は『自己責任の原則』のもとで行ってください

 

-Pythonコード集