さて、前回に続き為替についての話が続きます。
今回からは、為替レートはどのような要因で動くのか?についてコメントしますね。
要因はたくさんある!
為替レートを動かす要因はいくあるのか?結論から言います。
「たくさんある」です。
身も蓋もない言い方ですが、これが適切な答えだとidMの管理人ジェイは思います。
為替市場は世界最大の市場です。1日に取引される金額は5兆ドル以上!ここまでの規模で取引されると、為替レートを動かく要因は地球上いたるところにあるのもうなづけます。
しかし、すべての要因が常に為替レートに影響を与えているわけではありません。世界には基軸通貨の米ドルをはじめ、ユーロや中国人民元、そして私たちが住んでいる日本には円という通貨があります。国が違えば当然為替レートに影響を与える要因も違ってきます。
米ドルを軸に考えてみよう
すべての通貨と要因を考えることは非現実的です(というか私には無理)。ということで、話を簡単に進めるため論点を絞る必要があります。idMで為替を扱う際は、基本的に米ドルを軸に話を進めていきます。
なぜ米ドルなのか?それは上でもちょっとふれましたが、米ドルは世界の基軸通貨です。
基軸通貨...聞いたことがあるひともいるかと思います。しかし、基軸通貨の定義について聞くと「世界の経済は米ドル中心で取引されているんだよ!だから基軸通貨っていうの!」という答えが多く返ってきます。この答は間違いではありません。しかし100点満点の回答でもありません。「なぜ世界の経済は米ドル中心で取引されているのか?」という問いに答えていないからです。
基軸通貨の定義
では「基軸通貨」の定義とは?それは...
「いつでも、どこでも、誰もが、自由に何かと交換できる通貨」-これが基軸通貨の定義です。
流動性という言葉を聞いたことはありますか?この流動性とは、まさに基軸通貨が持つ特徴を一言で表した単語なのです。例えば...
流動性が高いという表現があります。これは「いつでも、どこでも、誰もが、自由に何かと交換できる」状況にあることを意味します。
逆に流動性が低い、もしくはひっ迫しているという表現もあります。これは「いつでも、どこでも、誰もが、自由に何かと交換できる」状況にはないことを意味します。
そう、基軸通貨とは流動性が常に高い状況にある通貨のことを言うのです。
米ドルの話に戻りましょう。
米ドルは世界の基軸通貨です。上の定義に当てはめると、米ドルという通貨は米国内で通用する通貨というだけでなく、米ドルを持っていれば世界中どこに行っても「いつでも、どこでも、誰もが、自由に何かと交換できる」というわけです。
「旬」の材料に注目しよう
世界経済が米ドルという通貨を中心に回っている-この現実がある限り、為替市場の分析において重要なことは...
米ドル相場に影響与えている要因は何か?
この点を常に意識することです。米国株投資をするなら、なおさら米ドル相場のトレンドとそのトレンドの要因は常にチェックしておく必要があります。
しかし、米ドル相場に影響を与える要因と一言で言っても、やはり色々あります。色々ありますが、同時にすべての要因が影響しているわけでもありません。
重要なのは...
今現在、為替市場では何が最も意識されているのか?
この点を常に考えることです。つまり、色々な要因があるといっても、食材と同じようにマーケットの材料にも「旬」があるのです。その「旬」となっている材料は何か?この点を常に考えることで、米ドル相場のトレンドをある程度予測することができます。
この旬の材料を見極めることは難しいです。旬は変化するからです。しかし、今現在のマーケットではある旬の材料が注目されています。それは何か?次回以降では、この点についてコメントします。