『米国株の投資で定期的な収入を得たい!』
こんなことを考えている読者の方は多いと思います。
デイトレードができる環境ではなかったり、株式の投資にそれほど興味はないけれど、給料以外の収入源を確保したい、と考える方に多いですね。
株式の投資で『定期的な収益』を得るならやはり...
『高配当の銘柄』
に投資をするのがおすすめです。
しかし、米国株にはほんとうに多くの高配当銘柄があります。あまりにも多すぎて、どの銘柄に投資をすればいいのか迷うくらいです。
そこで今回は...
『どのようにしたら米国株の高配当銘柄で安定的に収入を得ることができるのか?』
この悩みを解決する方法を考えてみます。
結論
増配&レンジ相場の高配当銘柄を狙おう!
この記事の対象となる人
株式の投資で定期的な収入が欲しい人
高配当銘柄で定期的に収入を得るコツ
米国株は1年に4回の配当あり
米国株に投資をすると、1年間に4回の配当が投資家に還元されます。
しかも、投資家に利益を還元する意識は日本の企業よりも高いため、配当額も多い銘柄があります。
一方、日本株だと1年に1回、多くて2回です。
また、投資家に利益を還元する意識も低いため、配当額はそれほど多くありません。
米国株と日本株の配当比較
米国株 | 日本株 | |
1年間の配当回数 | 4回 | 1回か2回 |
配当額 | 多い | 少ない |
『1年間に4回も配当がもらえる』ということは『1年間に定期的な収入が4回約束されている』ということです。
これは米国株投資のメリットです。なので、このメリットを活かさない手はありません。
しかし、『米国株にはほんとうに多くの高配当銘柄って多くて迷っています!』という読者の方は多いと思います。
この悩みを解消するコツをこれからお話します。
連続で増配している銘柄を探そう!
コツその1は...
『連続して配当額を増額している銘柄を探す』
ことです。
連続して配当額を増額してきた企業の銘柄を『増配銘柄』といいます。
そう、高配当銘柄をピックアップするときは、まずその企業が増配銘柄かどうかをチェックすることです。
『どんな増配銘柄があるの?』という疑問があると思います。
以下に米国株の代表的な増配銘柄を100銘柄ピックアップしてみました。
注目してほしいのはもちろん増配年数です。
No | 会社名 | 増配年数 | 年間の配当額 |
1 | American States Water | 65 | $1.3400 |
2 | Dover Corp. | 64 | $1.9800 |
3 | Northwest Natural Gas | 64 | $1.9100 |
4 | Emerson Electric | 63 | $2.0000 |
5 | Genuine Parts | 63 | $3.1600 |
6 | Procter & Gamble | 63 | $3.1628 |
7 | 3M | 61 | $5.8800 |
8 | Cincinnati Financial | 59 | $2.4000 |
9 | Johnson & Johnson | 57 | $4.0400 |
10 | Lancaster Colony Corp. | 57 | $2.8000 |
11 | Coca-Cola Co. | 57 | $1.6400 |
12 | Lowe's | 57 | $2.4000 |
13 | Colgate-Palmolive | 56 | $1.7600 |
14 | Illinois Tool Works | 56 | $4.5600 |
15 | Chubb Limited | 54 | $3.1200 |
16 | Hormel Foods | 53 | $0.9300 |
17 | Tootsie Roll | 53 | $0.3600 |
18 | ABM Industries | 52 | $0.7400 |
19 | Federal Realty Investment TrustREIT | 52 | $4.2400 |
20 | Stepan Co. | 52 | $1.1000 |
21 | Stanley Black & Decker, Inc. | 52 | $2.8000 |
22 | Target | 52 | $2.7200 |
23 | California Water Services Group | 52 | $0.8500 |
24 | SJW Corp | 52 | $1.2800 |
25 | Commerce Bankshares | 51 | $1.0800 |
26 | Black Hills Corp | 50 | $2.1400 |
27 | H.B. Fuller Co. | 50 | $0.6500 |
28 | National Fuel Gas Co. | 49 | $1.7800 |
29 | Sysco Corp | 49 | $1.8000 |
30 | Becton Dickinson | 48 | $3.1600 |
31 | Mine Safety Applications | 48 | $1.7200 |
32 | Leggett & Platt | 48 | $1.6000 |
33 | Universal Corp | 48 | $3.0800 |
34 | Tennant Co. | 48 | $0.8800 |
35 | W.W.Grainger | 48 | $6.1200 |
36 | Abbott Labs | 47 | $1.4400 |
37 | Gorman-Rupp | 47 | $0.5800 |
38 | PPG Industries | 47 | $2.1600 |
39 | PepsiCo | 47 | $4.0900 |
40 | V.F. Corporation | 47 | $1.9200 |
41 | AbbVie Inc. | 47 | $4.7200 |
42 | Middlesex Water Co. | 47 | $1.0250 |
43 | Kimberly-Clark | 47 | $4.2800 |
44 | Helmerich Payne | 47 | $1.0000 |
45 | Nucor Corporation | 46 | $1.6100 |
46 | Automatic Data Processing | 45 | $3.6400 |
47 | Telephone & Data Systems | 45 | $0.6800 |
48 | Consolidated Edison | 45 | $3.0600 |
49 | RPM International | 45 | $1.4400 |
50 | Wal-Mart Stores | 45 | $2.1600 |
51 | MGE Energy | 44 | $1.4800 |
52 | Walgreens Boots Alliance, Inc. | 44 | $1.8700 |
53 | Archer Daniels Midland Co. | 44 | $1.4400 |
54 | Pentair Inc. | 43 | $0.7600 |
55 | Carlisle Co. | 43 | $2.1000 |
56 | McDonald's | 43 | $5.0000 |
57 | RLI Corp | 43 | $0.9600 |
58 | Clorox Co. | 42 | $4.4400 |
59 | Medtronic, Inc. | 42 | $2.3200 |
60 | Sherwin Williams | 41 | $5.3600 |
61 | Eaton Vance | 39 | $1.5000 |
62 | Community Trust Bancorp | 39 | $1.5400 |
63 | Sonoco Products | 39 | $1.7200 |
64 | Franklin Resources | 38 | $1.0800 |
65 | Old Republic International Corp | 38 | $0.8400 |
66 | Weyco Group | 38 | $0.9600 |
67 | Air Products & Chemicals | 37 | $5.3600 |
68 | Exxon Mobil | 37 | $3.4800 |
69 | Atmos Energy | 37 | $2.3000 |
70 | Cintas Corporation | 37 | $2.5500 |
71 | Aflac | 37 | $1.1200 |
72 | Brown-Forman | 35 | $0.6972 |
73 | Donaldson Company | 35 | $0.8400 |
74 | AT&T | 35 | $2.0800 |
75 | Ecolab Inc. | 34 | $1.8800 |
76 | First Source Corporation | 34 | $1.1200 |
77 | Brady Corp | 34 | $0.8800 |
78 | Chevron Corp | 34 | $5.1600 |
79 | Mercury General | 34 | $2.5200 |
80 | Tompkins Financial | 34 | $2.0800 |
81 | UGI Corp | 34 | $1.3200 |
82 | Universal Health Realty Income TrustREIT | 34 | $2.7600 |
83 | McCormick & Co. | 33 | $2.4800 |
84 | First Financial Corp | 33 | $1.0400 |
85 | T. Rowe Price | 33 | $3.6000 |
86 | CullenFrost Bankers Inc. | 27 | $2.8400 |
87 | Tanger Factory OutletREIT | 27 | $0.0000 |
88 | West Pharma Services | 27 | $0.6400 |
89 | Essex Property TrustREIT | 26 | $8.3100 |
90 | John Wiley & Sons | 26 | $1.3700 |
91 | Expeditors International | 25 | $1.0400 |
92 | Artesian Resources Corp. - Ordinary Shares - Class B | 24 | $0.9984 |
93 | Erie Indemnity | 24 | $3.8600 |
94 | New Jersey Resources Corp. | 24 | $1.3300 |
95 | Realty Income CorpREIT | 24 | $2.8080 |
96 | TJX Companies | 23 | $0.0000 |
97 | General Dynamics Corporation | 22 | $4.4000 |
98 | Southside Bancshares | 22 | $1.2400 |
99 | Computer Services, Inc. | 21 | $1.0000 |
100 | CCFNB Bancorp Inc. | 21 | $1.6000 |
連続で増配している企業はなんと『65年』です!
トップ100社をピックアップしても、増配年数は『21年』です!人間でいえば、生まれてから成人するまで増配を続けているということです。
『なぜ増配年数が重要なの?配当額が多い方が良いのでは?』
こんな疑問をいだく読者の方がいるでしょう。
増配年数に注目する理由は...
『○○ショックがあっても投資家重視の姿勢を崩さなかったという信用力』
がそうでない企業よりもはるかに高いからです。
株式の投資で定期的な収益を得ることを目的とするならば、収益を定期的に投資家へ還元する企業をピックアップすることは絶対に外せない条件です。
その条件をクリアしているかどうかを判断する指標として、『リーマンショック』があろうが『コロナショック』があろうが...
『投資家へ利益を還元する姿勢を意地でもつらぬいている企業かどうか?』
この点を増配年数でチェックするのです。
○○ショックに直面しても増配を続ける企業というのは、それだけビジネスの土台がしっかりしている企業です。
逆に高配当の銘柄でも、○○ショックに直面して配当額を減額する、配当額をゼロにする(これを無配といいます)企業もあります。こういった企業のビジネスは、土台が揺らいでいる可能性があることを示しています。
米国株の投資で定期的な収益を得たいと考えるならば、増配を続ける企業に投資をするのは理にかなった投資手法なのです。
『100社もあるのかよ!なにを選べばいいのかわからないよ!?』
と悩む読者の方がいるかと思います。
安心してください。増配年数だけで話が終わるほど、このブログの内容は浅くありません。
レンジ相場かどうかをチェックしよう
増配年数をチェックした後にやるべきことは『チャートで価格の動きをみる』ことです。
『チャートで価格の動きをみるって言ってもさ、具体的には何をみるの?』
という疑問があるでしょう。
答えは、ピックアップした銘柄の株価が...
『レンジ相場』
となっているかどうか?この点をチェックするのです。
レンジ相場とは、ある一定の値幅で売り買いが交錯している状況をいいます。
例えば、X社の銘柄はここ数ヶ月(または数年)、50ドルから100ドルのレンジで上昇と下落を繰り返しているとします。この状況をレンジ相場といいます
なぜレンジ相場かどうかをチェックするのか?
理由は2つあります。
理由1:価格が安定している
理由2:買い増しをする水準が簡単にわかる
まず理由1の『価格が安定している』ことについて。
米国株の投資で安定的な収益を得るためには1年に4回、定期的に配当を得ることが最も効率的です。
安定的な配当を得るためには、何十年にもわたって増配を続けてきた増配銘柄に投資をすることが重要です。
しかし1年に4回、定期的に高配当を得ても、価格の変動幅が激しい銘柄に投資をすると、急落したときに損失が拡大する可能性があります。この場合、往々にして得た配当額以上の損失をこうむるケースが多いですね。
一方、『価格が安定している』ということは、急落によって損失が拡大する可能性が低い銘柄に投資をしていることになります。
仮に損失が出ても、価格が安定しているため、大きな損失をこうむることなく、むしろ貯まった配当額で損失をカバーできるという可能性もおおいにあるのです。
次に、理由2『買い(増し)の水準が簡単にわかる』ことについて。
例えば、今年に入りX社の株価が50ドルから100ドルのレンジで推移しているとします。
一回の取引に、いきなり全財産をつっこむなんてのは、投資ではなくギャンブルです。
なので、このブログを読んて下さっているほとんどの読者の方は、資金を何回かに分けて、複数の銘柄に投資をすると思います。
高配当の銘柄に投資をするとき、ピックアップした銘柄がレンジ相場であれば、ここが買いのタイミングだ!とすぐにわかります。
X社の例でいえば、50ドルのレベルが買いの水準となるわけです。
また、同じ銘柄を買い増すときも同じです。
X社の株を10株持っているけど、50ドル付近で底がかたいし決算もよかった。
コロナショックも何とか持ちこたえるだろう、だからもう10株買い増そう...
こんなときにも、レンジの下限である50ドルが、X社の株を買い増す水準として簡単にわかるのです。
今回の記事は長くなってしまいましたね。でも、高配当銘柄の投資は奥が深いです。
次回は、ジェイが実際に投資をしている高配当の銘柄を例にした記事を書きます。少しでもみなさんの投資ライフの参考になればうれしい限りです!
今回のまとめ
・米国株へ投資するメリットは1年に4回の配当をもらえること
・米国株には65年も配当額を増額してきた企業がある
・高配当の銘柄に投資をするときは『安定した価格』と『レンジ相場』に注目をする
今回は以上です。