『ああ!ナスダックがまた上がってしまうのか?』
『また、ハイテク株を買いそびれた!』
週明けの反発を見て、こんなふうに思った読者の方がいると思います。
確かに今からでもハイテク株を買えば、利益が出る可能性はあります。
しかし、ジェイなら今は買いません。
買うなら、『お!買いのシグナルが点灯した!』と確認できるときに買います。
今日は、相場が反発する局面では『買いシグナル』が重要、というテーマでお話します。
結論
25日移動平均線の突破を確認してから買う
この記事の対象となる人
米国のハイテク株買いを考えている人
反発の局面での『買いシグナル』
個別で見れば、今買っても良いハイテク株はもちろんあります。
例えば、今話題となっているエヌビディア(NVDA)です。
すでに報道にあるとおり、エヌビディア(NVDA)は英国の半導体設計会社アーム・ホールディングスをソフトバンク(9984)グループから買収することが決まりました。
こういった買収案件は、往々にして株高要因となります。事実、週明けのエヌビディア(NVDA)は5.8%も上昇しました。
また、証券アナリストらはエヌビディア(NVDA)の株価を680ドルまで引き上げるなんて報道もあります。
こういった話題性のある株式に飛びつくのも、一つの手ではあります。
しかし、そんな都合のよい話題が毎日あるわけではありません。
また、熱しやすく冷めやすい(=株価が上昇したあとに急落する)というデメリットもあります。
長く投資を続けたいならば、ちゃんとした売買のポイントやタイミングを考える必要があります。
その方が長期的にみて大きなメリットとなります。
ナスダック指数の買いシグナル
では、『買いポイント』を見つけるためにはどうしたらよいでしょうか?
『買いポイント』は、銘柄やその時の状況によって色々とあります。なので、これだ!という方法を断定することはできません。
だから投資はムズカシイのです。
しかし、方法はあります。それは以下です。
・当てはまりのよいテクニカルをプロットする
この2つだけです。
では、上2つのポイントから今のナスダック指数の『買いポイント』を探してみましょう。
まずチャートの時間軸は日足、4時間足、1時間足、15分足を中心にみると良いでしょう。
ジェイの周りのトレーダーやアナリストも上4つの時間軸を中心に見ている人が多い印象です。
そしてテクニカルですが、これはもうあり過ぎて、最初はどれを選んでよいのわからないと思います。
ここでひとつ重要なことをお伝えします。それは...
ということです。
なぜ『みんなが見ている』ことが重要なのでしょうか?
それは、多くの投資家の目がある特定のテクニカルポイントに集中するからです。
多くの投資家の集中を集めるということは、そのテクニカルポイントが売買のポイントになる可能性が高い、ということです。
これは非常に重要なことなので、覚えておいてください。
では、ジェイが考える今のナスダック指数の『買いポイント』とはどこか?
それは...
『25日移動平均線』
です。
なぜ、ジェイはこのポイントに注目するのか?
それは、今月の10日に相場の上昇を抑制したからです。
実際にナスダック指数のチャートをみてみましょう。
ナスダック指数のチャート
見事に25日移動平均線で上値が抑えられていることがわかります。
そして未だ突破できずにいます。
ということは、25日移動平均線でまた反落する可能性があるということです。
25日移動平均線に注目する理由は他にもあります。
それは、4月の上昇以降ナスダック指数の上昇トレンドをずっとサポートしてきた、ということです。
今度は年初来からのチャートをみてみましょう。
ナスダック指数のチャート
その25日移動平均線が、今は相場の上昇を止めるレジスタンスラインへ転換しているのです。サポートラインからレジスタンスラインへの転換は『下落のシグナル』となります。
この点についての詳細は、以下の記事もご覧ください。
このように日足チャートにプロットした25日移動平均線は、現在のナスダック指数にとって非常に当てはまりのよいテクニカルであることがわかります。
その25日移動平均は現在、サポートラインからレジスタンスラインへ転換しています。このままレジスタンスラインとして相場の上昇を止めるのか?それともレジスタンスラインへの転換は一時的なもので、今週中に突破するのか?
今の反発の局面で買いを仕掛けるには、この点を確認する必要があるとジェイは考えています。
ハイテク株のトレンドを示すナスダック指数が25日移動平均線を突破する場合、それは上昇トレンドへ戻った可能性が高いことを示しています。
レジスタンスラインの突破は新たな上昇シグナルとなるからです。
投資の世界では、上昇シグナルが点灯するときは『買いのサイン』として捉えます。
この場合は、みなさんが興味ある個別の銘柄のチャートをひらき、当てはまりのよいテクニカルをプロットして、ナスダック指数と同じように、これまで相場の上昇を止めていたテクニカルのポイントを突破していることが確認できれば、迷わず買いを仕掛けて良いでしょう。
しかし、ナスダック指数が25日移動平均線が相場の上値を抑えるならば、ハイテク株を買うにはリスクがあります。
上でのべたように、エヌビディア(NVDA)の材料のある株ならば『買って上がったらすぐに売る』という短期の売買で利益を獲得することができるかもしれません。
しかし、このブログが対象となる投資経験のない人や経験の浅い人がいきないそんなトレードができるはずもありません。
やはり、今のように上にいくのか?それとも下にいくのか?がわからないときこそ、売買のポイントを見極める目を養うチャンスと捉え、チャートとテクニカルを色々と組み合わせていきましょう。
今回のまとめ
・今はハイテク株の買いを仕掛けるタイミングではない
・ナスダック指数が25日移動平均線を突破するかどうかを見極めたい
・25日移動平均線を突破するならばハイテク株の買いを仕掛けたい
・25日移動平均線で上値が止められるならハイテク株の買いは見送り
・チャートを使う
・チャートの時間軸をずらして当てはまりのよいテクニカを探す
・時間軸は日足、4時間足、1時間足、15分足を中心にみる
・テクニカルは『みんなが見ている』指標を使う
今回は以上です!