お!今日は朝から日本晴れ!と思っていたら、12時前に雨がポツポツ...
煮え切らない空模様ですが、それは株式も同じです。
日本株は下落でスタート。
他のアジア株は上昇でスタート。
米株の先物指数は、マイナススタートから反転してプラス圏へ。
週明けの株式は煮え切らないスタートとなりました。
しかし、今の状況で個人の投資家が取るべき戦略はハッキリしているとジェイは考えています。
それが昨日の記事でお話した...
60対40の戦略
です。
今日は「40」の方について考えてみます。
【サッカー投資シリーズその2】ディフェンス力を高めるなら高配当の株
【おさらい】60対40の戦略
まずは昨日のおさらいから。
サッカーのチームはオフェンス(攻撃)、ディフェンス(守備)そしてオフェンスとディフェンスをつなぐ中盤で構成されています。
この役割分担を米株の投資に当てはめると...
- オフェンス(攻撃)=成長株=オフェンス株
- ディフェンス(防御)=高配当株=ディフェンス株
上のようにあなたが保有する株を構成しよう、ということになります。
成長株=オフェンス株である一番の理由は...
価格の変動が大きい
からです。
今の米株は株高トレンドが続ています。
調整の反落局面でオフェンス株を買い、前もって決めた「売りのルール」で利益を確保する。
それを短期のスパンで繰り返す。
これがオフェンス株の投資戦略でした。
オフェンス株の投資戦略
しかし成長株は...
下落幅も大きくなる
傾向があります。
だからこそ...
ディフェンス(守備)力
が重要になってくるのです。
サッカーはディフェンス(守備)が大事
サッカーというスポーツは、ゴールシーンが最高の見せ場です。
その見せ場を作るために、各チームは決定力のあるフォワード、いわゆるストライカーの獲得に必死です。
それと同時に、優秀なディフェンスの選手の獲得にも同じくらい必死なのです。
なぜでしょう?
サッカーは守備から始まるからです。
守備がしっかりしないと、ストライカーが待つ前線へボールを運ぶことができないからです。
また、サッカーはひと試合で入る点数が、野球やラグビーと比べて、極端に少ないスポーツです。
少ないがゆえに守備がおろそかだと、いくらオフェンスが良くても試合には勝てません。
「守備こそが重要」というサッカーの特性は、米株の投資にとても役立ちます。
米株の投資もディフェンス(守備)が大事
なぜか?
オフェンス株のみでは、コロナショックのようなリスクイベントが発生した時に...
一気に損失が拡大してしまう
からです。
サッカーでいえば、守備がザルのため、あっという間にスーパーゴールを決められるようなものです。
では、リスクイベント=スーパーゴールを防ぐためにはどうしたらよいでしょうか?
ディフェンス(防御)=高配当
もちろんディフェンス(防御)力を高めることが重要です。
米株の投資でディフェンス(防御)力を高めるためには...
高配当の株へお金を振り分ける
ことです。
なぜか?
それは高配当の株が持つ特徴にあります。
高配当の株が持つ特徴
- 高いブランド力がある
- 市場で一定のシェアを占め利益が安定している
- 急速な成長は期待できないが成熟した企業である
- 成長株と比べて価格の変動幅が小さい
一番重要なのは...
成長株と比べて価格の変動幅が小さい
ことです。
実際にジェイが投資しているいくつかの高配当銘柄の値動きを見てみましょう。
コカ・コーラ(KO)
レイセオン・テクノロジーズ(RTX)
コロナショックから立ち直った4月から、どの銘柄も一定のレンジで売り買いが交錯しています。
値動きが小さい+高配当=ディフェンス力が高い
値動きが小さいということは...
下落の局面での損失が拡大する可能性が低い
ということです。
むしろ長く保有していれば1年に4回...
定期的に配当がもらえます。
株価の下落で損が出ても、配当がいつの間にか積みあがっていたので...
トータルではプラス
ということが米株の投資ではよくあることです。
こういった高配当の株を一言であらわすなら...
値動きが小さい+高配当=ディフェンス力が高い
ということです。
米株の投資でディフェンス(防御)力が高いということは...
損失を限定する力が高い
ということになります。
なぜ40%なのか?
「高配当の株はディフェンス(防御)力を高める」
この点についてはお分かりいただけたと思います。
しかし、ここでひとつの疑問がわきます。
投資のお金の60%をオフェンス株に振り分ける一方で、なぜディフェンス株には40%しか振り分けないのか?
という疑問です。
この疑問の答えは、今の米株が上昇トレンドにあるからです。
その上昇トレンドはナスダック指数が示すとおり、成長株の上昇が土台となっています。
そして成長株=ハイテク株なのです。
この点について詳細は、昨日の記事をご覧ください。
コロナ後の世界は間違いなくテクノロジーが生活の隅々まで浸透するでしょう。
株高のトレンドと成長が見込まれるハイテク株への投資の割合を少し高めることで、徐々に投資できるお金を増やし、それをまた別の株に投資をするのです。
しかし、株高のトレンドにあるとはいえ、米国では日ごとの新型コロナウイルスの感染者がコンスタントに6万人を上回る状況が続いています。
また、米中の対立も激しさを増しています。
特に米中の対立はハイテク株を直撃するリスクイベントです。
こういった状況を大きくとらえると...
今は60対40の戦略
がベターだと、ジェイは考えています。
まとめ
今回のまとめです。
- 米株の投資はサッカーの役割分担を参考にしよう
- 成長株をオフェンス株、高配当株をディフェンス株と見立てよう
- ディフェンス株の割合は40%がおすすめ
- 高配当銘柄は価格の変動幅が小さい傾向にある
- 株高トレンドと米中の対立激化を考えるならば、今は60対40のバランスがベターな戦略
明日は、サッカー投資シリーズ最終回です。