今日は朝から雨がポツポツ...
恒例の散歩はやめましたが、玄関先で朝の新鮮な空気を吸うだけでも気持ちが良いですね。
やっぱり、朝の空気は成分(マイナスイオン?)が全然違うのか、リフレッシュするには一番効果的です!
さて、今回は昨日の続きということで引き続き...
キャッシュ・フロー
についての続編です。
昨日はキャッシュ・フローの基本についてみていきました。
今回は、実践編になります。
実際に、ジェイが投資をしている米国企業のキャッシュ・フローを見ながら、知識を深めていきましょう。
実際にキャッシュ・フローをみてみよう!
キャッシュ・フローとは?(復習)
まず、簡単な復習から。
まずキャッシュ・フローとは...
ある期間に企業が稼いで得たお金(キャッシュ・インフロー)と、設備投資などで出ていったお金(キャッシュ・アウトフロー)の流れを表した計算書
のことでした。
キャッシュ・フローは、どのような項目で構成されているのか?それは...
- 営業キャッシュ・フロー
- 投資キャッシュ・フロー
- 財務キャッシュ・フロー
でした。
キャッシュ・フローの中でも、最も重要な指標が...
フリーキャッシュ・フロー
でした。
フリーキャッシュ・フローはどのように計算するのか?
±営業キャッシュ・フロー
±投資キャッシュ・フロー
=フリーキャッシュ・フロー
でした。
詳細については以下の記事をご覧ください。
フリーキャッシュ・フローをみてみよう
では次に、ジェイ実際にが投資をしている米国企業のフリーキャッシュ・フローをみてみましょう。
その企業とは、北中米を中心にフィットネス事業を展開している...
プラネット・フィットネス(PLNT)
です。
プラネット・フィットネス(PLNT)とは?
ジェイは、今年の3月18日に、北中米を中心にフィットネスジムの事業を展開しているプラネット・フィットネス(PLNT、以下プラネット・フィットネス)という新興企業の株を買いました。
1:月額10ドルから設定された破格の月会費
2:顧客のターゲットをライトな層に設定
という2つの理由から、ジェイはこの企業の株を買いました。
なぜ理由1が重要なのか?それは...
価格の競争力が競合する他社と比べて格段に優れている
からです。
結局のところ、フィットネスジムが提供するサービスに大差はありません。
差がつくならば、やはり月会費や年会費ということになります。
プラネット・フィットネスは10ドルという破格の月会費を設定したことで、会員数は全米で1,200万いると言われるまでにシェアを拡大しています。
次に、理由2がなぜ重要なのか?それは...
新たな層をターゲットに設定し新たな需要を創り出した
からです。
ゴールドジム(コロナショックで経営破綻!)といった、いわゆる伝統的なフィットネスジムは、本格的にトレーニングする層を取り合ってきました。
しかしプラネット・フィットネスは、そういった取り合いをすることを避け、ハードなトレーニングをする層ではなく...
健康やダイエットを目的としたライトな層
をターゲットに設定しました。
この膨大な需要を掘り起こしたことで、上で述べたように1,200万人の会員数を獲得するまでに事業が拡大したのです。
そしてプラネット・フィットネスの株を買ったもうひとつの理由が..
常にプラスを維持するフリーキャッシュ・フロー
です。
プラネット・フィットネス(PLNT)のキャッシュ・フロー
実際に見てみましょう。
稼ぐ力を示す営業キャッシュ・フローは...
常にプラスを維持
していることがわかります。
稼ぐ力は、投資をすることでさらに力をつけます。
投資キャッシュ・フローをみると...
常にマイナスの状態を維持
しています。
これは、プラネット・フィットネスという企業が、投資をしながら稼ぐ力を身に着けようとしてきたことを示してます。
投資キャッシュ・フローでさらに注目したいのが...
営業キャッシュ・フローとのバランスです
です。
2012年度を除き、営業キャッシュ・フローが増加するに伴い...
投資キャッシュ・フローを増やしている
ことがわかります。
しかし、営業キャッシュ・フローを超える過大な投資はしていません。
これは、昨日の記事でも指摘したフリーキャッシュ・フローで一番重要な...
プラスとマイナスのバランス
を経営者が常に意識していることを示しています。
だからこそ、プラネット・フィットネスのフリーキャッシュ・フローは...
常にプラス圏を維持
しているのです。
プラネット・フィットネスはキャッシュ・リッチ
そして、ジェイがもうひとつ注目した点があります。それは...
潤沢(じゅんたく)な現金および現金等価物
です。
これが大量にあるということは...
すぐに使える潤沢なお金が手元にある
とうことです。
なぜこれが重要なのか?その理由は...
コロナショック第2波
です。
これが来ると、投資家がまず注目するのが...
この企業は存続できるのか?
ということです。
存続できるかどうかを判断する際の指標として注目されるのが
キャッシュ・リッチであるかどうか
...つまり、手元に現金を多く持っているかどうか、という点が注目されます。
キャッシュ・リッチであれば手元に使えるお金が潤沢にあるので、コロナショック第2波が来ても、すぐに経営破綻に陥ることはありません。
逆に手元に資金がなければ、いつ倒産してもおかしくない状況に追い込まれるでしょう。
稼ぐ力といえば、営業利益や純利益に目が向きがちです。
しかし、これらの指標は税金や費用が差し引かれての金額です。
一方、キャッシュ・フローはそういったややこしい計算なしに...
お金のインとアウト
という単純な流れを確認することができる指標です。
このため、企業の稼ぐ力をノイズなしで(税金や費用云々を考えることなく)確認することができるのです。
株式の投資で最も重要なことは...
その企業の稼ぐ力を見抜く
ことです。
その力を確実に確かめることができるキャッシュ・フローは、投資をするとき、真っ先に見ておくべき指標のひとつだと、ジェイは考えています。
まとめ
今回のまとめです。
- プラネット・フィットネスの営業キャッシュ・フローは常にプラス=稼ぐ力がある
- プラネット・フィットネスの投資キャッシュ・フローは常にマイナス=投資をして稼ぐ力を身に着けようとしている
- プラネット・フィットネスのフリーキャッシュ・フローは常にプラス=稼ぐ力があることを示している
- プラネット・フィットネスは「キャッシュ・リッチ」な企業でもある=コロナショック第2波がきてもすぐに倒産することはない
以上です。