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さて、株式市場ですが、相変わらず売り買いが交錯しています。
今日は、ナバロ米大統領補佐官による対中通商合意”終わった”という発言が、日本株と米国の株価指数先物の売り要因となりました。
しかし、当の本人が「文脈を無視して報じられた」と釈明。
その後は大きく株価が反転する展開となりました。
さて、この動きから見えてくることはなんでしょうか?
今日はこの点について考えてみましょう。
売り買いが交錯する米国の株式市場 / 政策相場がリスク要因を飲み込む状況は変わらず
「やはり株価の水準は高いよね」という警戒心
6月の第2週目から、株高を調整する反落がチラホラと出ています。
値幅も4月や5月の時と比べると、小さくなっています。
世界的な金融緩和政策を意識した「政策相場」に大きな変化が見られない中で、株式の上値が重くなっている要因はただひとつ...
株価の水準に対する警戒心の高まり
です。
反落と値幅の縮小は、この警戒心が高まっているからこそ発生していると考えられます。
「大したリスク要因でない」要因に反応する株式市場
そして、冒頭で述べたナバロ発言に対する株式の反応です。
米中の貿易摩擦はトランプ米政権が発足して以降、何度も米中の協議が延期したり、とん挫したりと、多くの修羅場がありました。
要人発言は確かに重要ですが、ナバロ発言は大したリスク要因ではありません。
その「大したリスク要因でない」要因に反応したということも、現在の株式市場における...
株価の水準に対する警戒心の高まり
を示しています。
政策相場が続く限り「押し目買い」
確かに、現在の株価は高い水準にあります。
特に米国の株式市場は、コロナショックにより落ち込んだ経済や企業の業績悪化を無視した水準まで株価が上昇しています。
そして、冒頭で述べた反落の局面も徐々に多くなってきています。
このように高値の水準で売り買いが交錯している時に我々が意識すべきことは...
現在の株式市場がどの材料に最も注目しているのか?
この点です。
現在、株式市場で最も意識されていることは...
世界的な金融緩和政策
です。
このことをもの凄く簡単に言うと...
金融緩和政策は株式市場に投資する資金を中央銀行が供給してくれる政策
ということです。
投資する資金を供給してくれる以上、投資された金融機関、特に海外の投資家は利益を求め株式市場に参入し続けるでしょう。
しかし、高すぎる水準で株を買うことはリスクが高いですし、獲得できる利益も限られてしまいます。
そこで海外の投資家が考えることは...
押し目買い
です。
これは、反落の局面で、少しでも安くなった株式を買う投資家の行動のことを言います。
本当に押し目買いが入っているのか?
この点については、米国株式のパフォーマンチャートで見るとわかりやすいでしょう。
上のチャートは、米国の中央銀行にあたるFEDが、超金融緩和政策の導入を決定した3月23日以降の米株のパフォーマンを示したチャートです。
4月から昨日の22日までに「5回」、株高の調整(=反落)が発生していることがわかります。
しかし、ラインが下がった後は...
必ず反転
しています。
これは、多くの投資家の押し目買いによって、株価が上昇したことを示しています。
継続的に押し目買いが入るということは...
政策相場による株高が続く
ことを多くの投資家が意識していることの証です。
米国内の感染者数は再び増加傾向へ
今月に入り、米国内の新型コロナウイルスの感染者数は3万人を超える日が見られました。
これは、感染の拡大が続いた4月以来のことです。
6月の株式反落の理由が、コロナショック第2波に対する警戒心の高まりだったことを考えるならば、再び増加傾向へ転じている現在の状況は、株高を調整するための材料として意識されやすいでしょう。
株高の調整では買いを意識
そして株高を調整する局面では...
自分のルールに沿った買い戦略の出番
です。
この点についての詳細は、以下のコメントをご覧ください。
まとめ
今回のまとめです。
- ナバロ発言で日米の株式はマイナスへ転じた
- 大したリスク要因ではない要因に株安で反応した事実は、株価の水準に対する投資家の警戒心がうかがえる
- 反落した後には押し目買いが入るが、これは「政策相場」が続くことを意識した反応
- 株高の調整局面では、引き続き自分が決めた買いの戦略を実行するまで
以上です。