ナスダック指数が、また復活してきましたね。
6月9日に、史上初となる「10,000ポイント」を付ける局面がありました。
先週はダウ平均やS&P500指数に後れをとっていましたが、米株高のけん引役は俺だ!と言わんばかりの上昇でした。
ちなみに、ジェイが狙っているアバララ(クラウドサービスで税金の問題を解決するサービスを展開しているフィンテック企業, AVLR)は、買い水準の候補だった94ドルまで下げることなく、96ドル台で反発してしまいました...
しかし、ジェイは自分が決めた投資ルールを忠実に実行するまでです。
株高の調整は必ずくると思っているからです。
その要因として、今日は米国の金融政策を決める会合「連邦公開市場委員会」に注目しています。
今回のポイント
「株高のけん制発言があるか?」
株を買わざる得ない状況にある投資家たち
米国の金融政策を決める会合「連邦公開市場委員会」は別名...
「FOMC」
と呼ばれています。
くわしくはこちらをご覧ください。
FOMCは、年に8回開催されますが、3月、6月、9月そして12月は最新の経済予測が発表されため、より市場の注目度が高くなります。
今年3月にゼロ金利と無制限の金融緩和を決定しました。
よって、今回のFOMCでパウエルFRB(以下ではFEDと表記)が、新しい政策を打ち出してくることはないでしょう。
現在の政策を維持するということは、現在の株高が続くということです。
しかし、誰がどう見ても、株高のスピードは異常です。
実際にチャートで確認すると...
ナスダック指数は、総合と100がともに最高値圏にあります。
一方、機関投資家(プロ投資家)が常に注目しているS&P500指数は、年初来でプラス圏へ浮上してきました。
我々が目にする実際の世界とは別の世界で株価が動いているような感覚がありますね。
その感覚は多くの市場関係者も抱いています。
抱いてなお、株を買う理由は...
「それが仕事」
だからです。
どんなに高くても株を買って、利益を上げ、お客様に還元する。
株高トレンドが続いているのに、下落することを期待して何もしなければ、待っているのはクビです。
株高のスピードは異常ですが、それでも株を買わざるを得ない状況に、現在の株高トレンドは...
「プロの投資家達を追い込んでいる」
ともいえます。
FOMCが株安イベントになるとしたら
現在の株高を演出しているのは、ほかならぬFEDです。
この点についての詳しいことは、こちらをご覧ください。
よって、普通に考えるならば、FOMCは株高イベントです。
しかし、ジェイはあることに注目しています。
それは...
「株高に対するけん制発言」
です。
株価を気にするトランプ米大統領の支持率は低下しています。
今年11月に大統領選挙を控えていることを考えるならば、パウエルFRBはそう簡単には、株高をけん制する発言はできないでしょう。
しかし、できないと思われていることが実際に起こる可能性も考えておく必要があります。
ジェイがそう思う理由は...
- コロナショックで景気は後退入りしている
- しかし株価は、コロナショック前の水準へと急上昇している
- 実際の景気を反映しない株高は「バブル」という新たなリスクを発生させる
からです。
また、ナスダック指数が最高値を更新し、S&P500指数が年初来でプラス圏へ浮上したことで、達成感が出やすいタイミングにあるということも意識しておいた方がよいでしょう。
このような状況の中で、FEDが株高バブルに警戒感を示すならば、異常なスピードで進行した株高の調整、つまり...
「反落」
となってもおかしくない、とジェイは考えています。
反落は下落トレンドへの転換を意味しない
ここで一つ注意があります。
それは...
「反落」=「下落トレンドへの転換」
ではない、ということです。
反落というのは、行き過ぎた相場の調整です。
一方、下落トレンドへの転換は、現在の上昇トレンドが完全に終わったことを意味します。
もし、FEDが株高についてけん制しても、「政策相場のトレンド=株高トレンド」を転換させるだけのインパクトはないでしょう。
よって、これからの米株投資で重要なことは...
「調整で買う」
というスタンスだと、ジェイは考えています。
まとめ
今回のまとめです。
- やっぱり米株の強さは健在
- しかし、株価は実際の経済とかけ離れている水準にまで上昇している
- このまま株高がすすめば「バブル」という新しいリスクが生まれる
- バブルを未然に防ぐためFEDがけん制してくるかどうか?
以上です。