前回のおさらいから。
- 反落のシグナルとなる「レジスタンスポイント」をみつけよう
- 買いの水準となる「サポートポイント」をみつけよう
- 買いの候補はいくつかあるため、どの水準で買うか迷う
私もそうですが、このブログを読んでいるほとんどの方も、株式の取引をする際はまず...
「買い」
から入ると思います。
買いの候補となる水準は色々ありますし、どの水準を選ぶかは投資家のスタンス次第で決まってきます。
そこで今回は買いの水準を選ぶ際に重要なことについてお話します。
今回のポイント
「買いの水準はあなたのルールできめよう!」
買いの水準は94ドルだけではない
引き続き米国のフィンテック企業であるアバララ(AVLR)を例に考えてみましょう。
前回のコメントで使ったチャートをもう一度みると...
「94ドル」
が買いの水準の候補のひとつでした。
しかし、よーくチャートを見ると、別の水準が候補として浮上します。
急落を止めた水準も買いをしかける候補
例えば...
「92.53ドル」
です。
この水準は5月27日の急落を止めたサポートポイントです。
注目すべきは急落を止めた水準である、ということです。
急落の力を止めたということは...
「92.53ドルは買いの水準」
であると、多くの投資家が考えたからです。
しかも、ごく最近のサポートポイントであることも考えるならば、まだまだ意識されやすい水準と言えるでしょう。
サポートのラインを引いてみよう
また、サポートポイントを見つける時に多くの投資家が利用する...
「サポートライン」
を活用すると別の候補がみつかります。
例えば、3月19日安値55.50を起点とした一本のサポートラインを引いてみましょう。
コツは、55.50よりも高い安値水準を結ぶことです。
今回でいえば...
「4月3日安値61.63ドル」
ですね。
55.50ドルと61.63ドルを結ぶと一本のラインが引けます。
これが「サポートライン」です。
このラインは今週、90ドルの付近で推移しています。
ということは...
「90ドル」
も買いの水準の候補となりうるわけです。
そして悩みの無限ループへ
色々と買いの水準がでてきて迷いますね。
ジェイもどの水準で買いを入れようか?...さんざん悩んできました。
- なんでこんな高い水準で買ってしまったのか?
- あぁほんの少しの差で買いが成立しなかった
- もっと安い水準まで下落するだろう(ほとんどの場合は下落せずチャンスを逃した)
悩みの先にあるのは悩みの無限ループです。
このループで苦しんでいる時にふと気が付いたのが...
「人間には未来を予測することができない」
ということです。
こんなことは、ちょっと考えればわかることなんですよね。
でも、それすらわからないほど悩みの無限ループは恐ろしいのです。
ルールをつくろう!あなただけのルールを!
未来は予測できません。
現時点では人間の能力を超えているからです。
しかし、投資では未来を予測しなければなりません。
ではどうするか?
どうやって無限ループの罠にはまらずに買いの水準を決めるのか?
それは...
「ルールを決める」
ことです。
これは投資の世界ではとても重要なことです。
なぜなら...
「人間は弱い」
からです。
弱い人間がルールも決めずに投資をすると、高い確率で失敗します。
逆に人間の弱さをルール化することでカバーすれば、投資で勝つ確率は上がります。
ルールという言葉にキツいイメージがある、という人は、in depth Markets (idM)のキャッチコピーを見てください。
あなたのルール=あなたの投資プラン
そのキャッチコピーとは...
「Plan your trade → Trade your plan」
「あなたのプランを考えよう → そしてプランどおりに取引しよう」
どうでしょう?
株式を買ったり売ったりするのではなく「あなたが決めたプランを売ったり買ったりする」という表現に変えると、投資を考える視点がまた違ってきませんか?
少なくともジェイはこの考え方を持ってから、投資だけでなく日々の分析業務に対する向きあい方が「楽」になりました。
言葉に違和感があるかもしれませんが、無限ループの罠から抜け出したことでで間違いなく...
「楽(たのしく)」そして「楽(ラク)」
になったのです。
では、どうやって投資のルールを決めればよいのか?
次はこの点についてお話します。
まとめ
今回のまとめです。
- どのように分析するかによって、株を買う水準が色々とみつかる
- 株価の水準を気にし過ぎると、悩みの無限ループにはまる可能性がある
- このループの罠にはまらない方法は、あなただけのルールを決めること
以上です。