株価指数 / ETF

【S&P500】短期リスクは後退...しかし反落リスクに要注意 前編

ーこの記事は3分で読めますー


今回の記事は前編となります。

2022年3月23日(水)に後編をアップしました。以下のリンクからご覧ください。

後編
【S&P500】短期リスクは後退...しかし反落リスクに要注意 後編

ーこの記事は3分で読めますー 前回の記事では、『S&P500指数(米国株)のリスクが後退し反発の局面にあるがそれは短期的な動きである』と指摘しました。 ポイントは、『短期的』という点です。 中 ...

続きを見る


記事のサマリー(結論)

  • S&P500指数の短期リスクは後退中
  • 米国株の短期リスクの動きを知る方法
  • レジスタンスポイントでの攻防をチェックしよう
  • 『VXV / VIXレシオ』をチェックしよう

 

記事の対象者

こんな方におすすめ

  • 米国株の投資を始めたい人
  • 米国株の投資経験が浅い人
  • 短期のトレンドを考えるヒントが欲しい人

この1冊!

インフレリスクに直面する相場を乗り切るための1冊

今回と次回のブログ記事では、『インフレ』がテーマのひとつとなります。

ウクライナ危機の発生→資源価格の上昇→インフレの加速→景気への悪影響』が、新たなテーマとして米国の株式市場で意識される可能性が高いからです。

そこで重要となるのがー

重要なこと

銘柄の選択

です。

 

インフレと株式市場の関係、そしてどのように銘柄を選択すれば良いのか?

これらを学べる良書がー

 

著者は、ベンジャミン・グレアム。

彼は、バークシャー・ハサウェイを率いる著名投資家・ウォーレン・バフェット氏の『師匠』として有名です。

この本は全19章+補遺で構成されおり、なかなかに読み応えのある一冊です。

株式市場とインフレの関係については、第2章でふれています。

第5章の『防衛的投資家のための株式選択』、第14章の『防衛的投資家の株式選択』、第15章の『積極的投資家の株式銘柄選択』と合わせて読めば、銘柄を選択する時の一助になるでしょう。

インフレリスクに直面している今の相場を乗り切るための1冊として、おすすめします。

 

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本題

米連邦準備制度理事会(アメリカの中央銀行にあたる組織)の金融引き締めスタンス、ロシア軍によるウクライナへの電撃的な進行(ウクライナ危機)、それに伴う資源価格の急騰(コストプッシュ・インフレ)ー

これらのリスク要因が意識され、2022年に入ってからの米国株(アメリカ株)は不安定な状況におちいっています。

短期のリスクが後退しているS&P500指数

しかし、多くのプロ投資家たちが注目するアメリカの代表的な株価指数のひとつ『S&P500指数』のチャートを確認すると、ひとまず短期のリスクが後退していることがわかります。

S&P500指数の日足チャート

出所:TradingView 日足(年初来)/ 2022年3月18日時点

 

レジスタンスポイントでの攻防をチェック

上のチャートで注目したいのが、以下の3つのポイントです。

3つの注目ポイント

・短期レジスタンスラインの突破
・4,300と4,400ポイントの突破
・200日線(EMA)の突破

上で挙げたポイントは、いずれも相場の上昇を抑制する『レジスタンスポイント』です。

今年に入りS&P500指数は、これらレジスタンスポイントで反発が止められてきました。

しかし先週から上昇の圧力が高まり、レジスタンスポイントをことごとく上にブレイクしました。

この状況は、短期的に下落のリスクが後退していることを示す動きです。

 

VIX指数の動きをチェック

レジスタンスポイントのブレイク以外にも、米国株(アメリカ株)の短期的な下落リスクが後退していることを示す指標があります。

それがー

重要な指標

VIX指数

です。

 

VIX指数とはー

VIX指数とは?

・Volatility Indexの略、別名『恐怖指数』
・シカゴオプション取引所が算出し公表している
・対象はS&P500指数のオプション取引の変動率
・対象の期間は30日
・一般的に数値が高いほど投資家の心理が不安定になっていると考える

一番最後にある『数値が高いほど投資家の心理が不安定になっている』という点が、VIX指数を考える上で重要です。

VIX指数の日足チャート

出所:TradingView 日足(年初来)/ 2022年3月18日時点

直近のVIX指数の動きを確認すると、今年に入り38ポイント付近まで上昇する局面が何度か見られます。

しかし、3月の第2週目に入るとVIX指数は低下トレンドへ転じています。

これは、投資家の心理が安定してきたことを示す動きです。

 

しかし、ここまではニュースなどでよく見かける内容です。

このブログ記事では、もう一歩踏み込んで分析してみます。

VXV / VIXレシオの動きもチェック!

『もう一歩踏み込んだ分析』というのがー

分析

・VXV / VIXレシオ

の動きもチェックすることです。

 

VXV / VIXレシオとはー

VXV / VIXレシオとは?

・VXVは3ヶ月間の予想変動率
・VXV / VIXレシオは分子にVXV、分母にVIXを用いる
・VXV / VIXレシオは短期のリスク度合いを測る指標

VIX指数は『30日間』の予想変動率を数値化した指標です。
つまり『短期の予想変動率』です。

VXV指数は『3ヶ月間』の予想変動率を数値化した指標です。
つまり『長期の予想変動率』です。

なので、VXV(長期のボラティリティ)をVIX(短期のボラティリティ)で割れば、短期リスクに対する投資家の心理が測れる、というわけです。

言葉で説明しても分かりにくいので、実際にチャートを見てみましょう。

VXV/VIXレシオのチャート

日足(2020年以降)/ 2022年3月18日時点

 

VXV/VIXレシオは割り算で計算されます。

なのでー

VIX / VIXレシオの見方

・VXV=VIXならば『1』
・VXV > VIXならば『1以上』
・VXV < VIXならば『1以下

となります。

上のチャートを見ると、2020年2月〜3月にかけてVXV/VIXレシオのチャートが、急速に下振れて『1以下』となりました。

この動きは、当時の『コロナショック』が強く意識され、投資家の不安心理が短期間で急速に高まったことを示しています。

そして各国が大規模な景気刺激策を講じて以降、VXV/VIXレシオは常に『1以上』の水準で推移してきました。

この間、米国株(S&P500指数)は株高トレンドを維持してきました。

 

そして、ウクライナ危機が発生した後、VXV/VIXレシオは一時的に『1以下』となりました。

しかし今は、『1以上』の水準で推移しています。

しかも、そのトレンドは上向きです。

これは、ウクライナ危機に対する投資家の不安心理が後退していることを示唆する動きです。

 

S&P500とVXV/VIXレシオの比較

VXV/VIXレシオは、一般的に『VIX/VXVレシオ』として知られています。

つまり今回の記事で紹介したのとは逆に、分子に『VIX』、分母に『VXV』を用いて計算されるということです。

では、なぜジェイは『VXV/VIXレシオ』で分析するのか?

それは、VXV/VIXレシオとS&P500指数のチャートを並べてみればわかります。

S&P500とVXV/VIXレシオの比較チャート

日足(年初来)/ データソース:Yahoo!finance US

お互いの指数が見事に連動していること(相関性の高いこと)が、ひと目みてわかります。

一方、VIX/VXVレシオを使う場合は、お互いのトレンドが逆に向きになって見にくいチャートになってしまいます。

データ分析ではー

VXV / VIXレシオの見方?

いかにして効率的にデータの特徴を捉えることができるのか?

この点がとても重要です。

まぁ、どちらをのレシオを使うかは好みの問題、ということです。

 

短期のリスクは後退しているが...

複数の重要なレジスタンスポイントの突破、そしてVXV/VIXレシオの上昇により、米国株(S&P500指数)の短期リスクが後退していることがわかりました。

今の状況を考えると、S&P500指数は調整の反落を挟みながら、短期的にもう一段上値をトライすることが予想されます。

しかし、今の動きはあくまでも『短期的な上昇』と考えた方が良いでしょう。

そう考える理由は?

後編の次回では、この点についてお話しします。


今回のまとめ

まとめ

・S&P500指数の短期リスクは後退している
・トレンドを予測する際はレジスタンスポイントの攻防をチェックしよう
・短期のリスクを知るためにVXV/VIXレシオの動きをチェックしよう
・今のS&P500指数の上昇はあくまでも短期的な動き
・中長期スパンでは下落リスクを意識する必要がある

今回は以上です。


注記事項

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