米国の株価指数 米国株(アメリカ株)

【注目ポイント】年末にかけての米国株 もう一波乱あり?

目安:この記事は3分で読めます

 

アノマリー的に、パフォーマンスが低下しやすい9月の相場を難なくこなした米国株。

一時は連日で最高値を更新する展開に。

市場の強気ムードは、強まるばかりです。

しかしジェイは、年末にかけてもう一波乱の下落局面があるのではないか?と警戒しています。

そう考える理由はー

理由

アメリカ金利の動き

にあります。

 

では、アメリカ金利のどのような動きが、米国株が下落する可能性を示唆しているのか?

今回は、この点についてお話しします。

 


・おすすめのグロース株投資本

おすすめ度 

年末にかけての米国株は、金利にらみの展開になる可能性が高いです。

金利の影響を受けやすいグロース株への投資を考えるならば、この本は必読の1冊です。


この記事の対象者

こんな人におすすめ

  • 米国株の投資に興味がある人
  • 株式投資の経験が浅い人

 

この記事でわかること

わかること

  • 参加する市場によってアメリカ経済の見方が全然違う
  • 今チェックすべきはアメリカ金利の動き
  • 特に重要なのが長短の金利差『イールドスプレッド』の動き

米国株の予想をする時に見るべき指標

 

株式市場の参加者は強気

9月初旬のレイバーデー明け後から、米国株(アメリカ株)の上昇トレンドが一服。

反落の調整相場となりました。

しかし、それも一過性の現象に終わり、主要3指数は過去最高値圏で推移しています。

米国株の主要3指数

  • ダウ平均:主要30社で構成
  • S&P500:機関投資家のベンチマーク
  • ナスダック総合指数:新興の企業が多く上場

 

・主要3指数のパフォーマンス

出所:TradingView 直近3ヶ月のパフォーマンス

※ IXIC:ナスダック総合指数 / SPX:S&P500 / DJI:ダウ平均

実際に上のパフォーマンスチャートを見ると、米国株の強さー特にナスダック指数の強さがわかります。

 

今注目すべきことは?

しかし、ジェイが今注目しているのは、米国株の上昇トレンドではありません。

今注目していることはー

注目していること

アメリカ金利の動き

です。

 

注目すべきは『イールドスプレッド』

なぜ、アメリカ金利の動きが重要なのか?

それはー

注目ポイント

特にアメリカの金利の動き

が、アメリカ経済の先行きを予想する上で重要な指標となり得るからです。

 

では、アメリカ金利のどこを見て経済のトレンドを予想すべきなのか?

それは、長い期間の金利と短い期間の金利の差、いわゆるー

どこを見る?

イールドスプレッド(長短金利の差)

をチェックすることです。

 

米債市場では、様々な期間の債券が取引されています。

その中で注目すべき期間の債券とイールドスプレッドは、以下の2つです。

注目のイールドスプレッド

  • 30年債の利回りと5年債の利回りの差
  • 10年債の利回りと2年債の利回りの差

10年債と30年債は、将来の景気を反映して動く特徴があります。

米国の長期債は安全資産ですので(安全資産と考えられているので)ー

長期金利の動き

  • 景気の回復局面:長期債の売り=利回り上昇
  • 景気の後退局面:長期債の買い=利回り低下

上のように、利回りは景気の動きに連動します。

 

一方、2年債と5年債の利回りは、中央銀行の金融政策の方向性に敏感に反応しやすい特徴があります。

よってー

短期金利の動き

  • 利上げの局面:短期債の売り=利回り上昇
  • 利下げの局面:短期債の買い=利回り低下

中央銀行の政策スタンスによって、利回りが動きます。

※通常、短期債は『満期が1年未満』の債券のことをいいます。
この記事では、長期債(10年 / 30年)とわかりやすく対比するために短期債としました。

 

アメリカ金利の動き

では、上4つのアメリカ金利がそれぞれどのようなトレンドにあるのか?

それぞれの動きを確認してみましょう。

・米金利のチャート(各年限をクリック)






出所:TradingView 今年6月以降の動き

出所:TradingView 今年6月以降の動き

出所:TradingView 今年6月以降の動き

出所:TradingView 今年6月以降の動き


期間の短い2年債と5年債の利回りは、9月のFOMC(アメリカ中央銀行のFRBが年に8回開催する金融政策を決める会合)の後に、上昇トレンドへ転じていることがわかります(緑ゾーン)。

一方、期間の長い10年債と30年債の利回りは、9月のFOMC後に上昇した後に低下へ転じています(赤ゾーン)

 

低下トレンドのイールドスプレッド

では、今回の本題であるイールドスプレッドのチャートを見てみましょう。

ちなみに以下2つのチャートは、Pythonで作成しました。

・30年債と5年債利回りのイールドスプレッド

日足チャート(年初来)

 

・10年債と2年債利回りのイールドスプレッド

日足チャート(年初来)

いずれも5月以降、縮小(低下)のトレンドへ転じています。

そして今年の10月以降、30年債利回りと5年債利回りのイールドスプレッドは、そのトレンドがさらに勢いづいていることがわかります。

10年債利回りと2年債利回りのイールドスプレッドも、再び縮小(低下)の傾向にあります。


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先行きリスクを示唆するイールドスプレッド

通常であれば、中長期的に景気が拡大する局面では、イールドスプレッドは拡大(上昇)します。

しかし今、米債市場で起こっている状況は、イールドスプレッドの拡大ではなく、縮小(低下)です。

この状況は、以下の2つのことを米債市場の参加者が強く意識していることを示しています。

意識していること その1

急速なインフレの進行に対して、FRBが早期の利上げで対処する必要性があること

意識していること その2

急速なインフレの進行は、アメリカ経済の回復を阻む要因として意識されていること

 

インフレ懸念

今のイールドスプレッドの動き(縮小)を端的に表現するならー

縮小が意味すること

インフレのリスク

となります。

 

今後アメリカでは、新型コロナウイルスの感染が抑制されていくでしょう。

コロナパンデミックによる今の供給制約の問題も解消に向かうでしょう。

それに伴って、インフレも来年の半ば前後から低下する可能性があるでしょう。

しかし、FRBが利上げで対処しない場合、インフレが低下しても物価目標の『2%かそれを適度に上回る水準』まで、都合良くインフレが低下してくれる保証はどこにもありません。

かといって、インフレを抑制するための性急な利上げは、景気の回復と拡大に冷や水を浴びせます。

つまりFRBは今、かなりまずい状況に追い込まれているのです。

 

米債市場の参加者は、このまずい状況に追い込まれているFRBがー

意識していること

インフレの進行に対して上手く対処できないリスクを意識している

これが、今の『インフレリスク』の正体といえます。

 

このリスクを上手く乗り切れるという確証がない限り、イールドスプレッドは縮小(低下)の傾向を辿る可能性があります。

もしそのような状況が続けば、最高値圏にある米国の株式市場では、景気の動向に敏感なセクターを中心に利益確定の売り圧力、またはポジション・リバランスの売り圧力にさらされる可能性がある、とジェイは警戒しています。

なので今はー

金利、金利そして金利!

アメリカ金利の動きを常にチェックすることが、年末にかけての米国株投資で一番重要なことだと考えています。

 

まとめ

・米国株は9月の下落アノマリーを難なくこなし上昇トレンドへ

・しかし米債市場の参加者は景気の先行きリスクを警戒している

・それを示しているのが長短金利の差『イールドスプレッド』

・縮小傾向のイールドスプレッドはアメリカ経済の後退シグナルか?

・年末にかけて不意に米国株が下落する展開に要注意

今回は以上です!


注記事項

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