Pythonコード集

【後編】米金利の低下が米国のグロース銘柄へ与える影響を分析-Pythonコードの解説

目安:この記事は3分で読めます

 

過去2回の記事では、アメリカの長期金利がグロース株へ与える影響について、相関分析で考えてみました。

未読の方は、以下のリンク先へ。

前編
【前編】急速に低下する米金利!米国グロース銘柄へのインパクトをPythonで分析してみよう!

続きを見る

中編
【中編】米金利の低下が米国のグロース銘柄へ与える影響を分析-Pythonコードの紹介

続きを見る

 

最終回の後編は、Pythonコードの解説となります。

ぜひ、最後までご覧ください!

 

後編のテーマ

Pythonコードの解説 基本を理解したら自分でコードを書いて見よう!


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この記事の対象となる人

こんな人におすすめ

  • Pythonに興味がある人
  • Pythonを学びたいと思っている人
  • Pythonを使って株価の分析をしたい人

この記事でわかること

わかること

  • Pythonで価格チャートを描画したり相関マトリクスを作成するコードの書き方

 

コードの解説:チャートの描画

 

まずは、チャート画像を描画するためのコードからです。

コードの一覧

#必要なライブラリのインポート
import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt
%matplotlib inline
import yfinance
import datetime


#最後のデータ取得日を設定
end = datetime.date.today()


#価格データの取得
nasdaq = yfinance.download(tickers='^IXIC',
                           start='2021-04-01',end=end,
                           auto_adjust=True,
               interval='1d')
                           
                           
us10yt = yfinance.download(tickers='^TNX',
                           start='2021-04-01',end=end,
                           auto_adjust=True, 
               interval='1d')
          


#価格データの統合
df = pd.concat([nasdaq.Close,us10yt.Close],axis=1)


#カラムの設定
df.columns = ('Nasdaq','US10YT')


#チャートの描画
fig = plt.figure(figsize=(15,10))

ax1 = fig.add_subplot(111)
ax1.plot(df['Nasdaq'],color='black', lw=3)
ax1.set_ylabel('Nasdaq',fontsize=20)

ax2 = ax1.twinx()
ax2.plot(df['US10YT'],color='green', lw=3)
ax2.set_ylabel('US10YT',fontsize=20)
plt.grid()

 

コードの解説

▶2行目:import pandas as pd
もはやおなじみのPython版エクセルのPandasをインポート

 

▶3~4行目:import matplotlib.pyplot as plt
Pythonのチャート描画ライブラリであるmatplotlibをインポート
『%matplotlib inline』と書くことで、Jupyter Notebook(Lab)上にチャートを描画できます

 

▶5行目:import yfinance
Yahoo!Finance USから価格データを取得するためのライブラリ

 

▶6行目:import datetime
Pythonで日付や日時を設定するライブラリ
今回は、データを取得した日を最終日に設定するために使います

 

▶10行目:end = datetime.date.today()
データを取得した日を最終日に設定するためのコード
『datetime.date.today()』は定型文と考えてください
今回はendという変数に入れました

 

▶14行目以降:yfinance.download()
これがYahoo!Finance USから価格データを取得するコードです
上のコードは定型文です
カッコの中の引数で詳細の設定をします

yfinance.downloadの引数

・start:データを取得する最初の日を設定します
・end:データを取得する最後の日を設定します
・auto_adjust:ここを『True』とすると調整済みの終値が取得できます
・interval:ここで日足や週足といった時間軸を設定します

 

▶28行目: pd.concat( [ ] )
concatを使って、ナスダック指数とアメリカ10年債利回りのデータを統合します
『axis=1』とすることで、横にデータをつなげることができます
ちなみに『axis=0』とすると、データは縦につながります

 

▶32行目: df.columns = ( )
変数名.columns とすることでカラムの名前を設定できます

 

▶36行目: plt.figure()
チャートの枠を設定するコードです
『figsize=(15,10)』で横:縦のチャートサイズを設定できます
今回は横が15、縦が10のチャートサイズで設定しました
最後にfigという変数で設定します

 

▶38行目: plt.fifig.add_subplot()
ひとつめの価格チャートを設定するためのコードです
ax1という変数で設定しています

 

▶39行目:ax1.plot()
ax1変数に.plotとすることで、ひとつめの価格がラインチャートで描画できます
カッコの中は(表示したいデータ:df['Nasdaq']、色:color、ラインの幅:lw)で設定しています

 

▶40行目:ax1.set_ylabel()
set_ylabelが示すとおり、Y軸(縦軸)のラベル名を設定するコードです
39行目でナスダック指数を設定しています
よって『Nasdaq』としました
fontsizeで文字の大きさを指定できます

 

42行目:ax2 = ax1.twinx() ★重要コード!!
ここで、2つ目のY軸を設定します
『変数名.twinx()』とすることで、右側にもうひとつのY軸を設定することができます
こうすることで、ケタの違う価格データを一緒に表示をしてもチャートが崩れることはありません

 

▶43行~44行目:39行~40行目とおなじ

 

▶45行目:plt.grid()
チャート上にグリッドラインを描画するコードです

 

結果

上のコードを実行すると、以下のチャートが描画されます。

Pythonチャート

 

コードの解説:相関マトリクスの作成

次に、相関マトリクスを作成するコードです。

コードの一覧

#必要なライブラリのインポート
import pandas as pd
import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
%matplotlib inline
import yfinance
import datetime

#価格データを取得する期間を設定
from_may = '2021-05-13'
end = datetime.date.today()

#取得する価格のティッカーコードを設定
ticker_list = ['CRWD', 'ZS', 'NCNO', 'ZI', 'U', 'AVLR', ]
us_yield = '^TNX'


#Yahoo!financeから価格データを取得
stock1 = yfinance.download(tickers=ticker_list[0],
                           start=from_may,end=end,
                           auto_adjust=True,
                           interval='1d')
stock2 = yfinance.download(tickers=ticker_list[1],
                           start=from_may,end=end,
                           auto_adjust=True,
                           interval='1d')
stock3 = yfinance.download(tickers=ticker_list[2],
                           start=from_may,end=end,
                           auto_adjust=True,
                           interval='1d')
stock4 = yfinance.download(tickers=ticker_list[3],
                           start=from_may,end=end,
                           auto_adjust=True,
                           interval='1d')
stock5 = yfinance.download(tickers=ticker_list[4],
                           start=from_may,end=end,
                           auto_adjust=True,
                           interval='1d')
stock6 = yfinance.download(tickers=ticker_list[5],
                           start=from_may,end=end,
                           auto_adjust=True,
                           interval='1d')

us_yield = yfinance.download(tickers=us_yield,
                             start=from_may,end=end,
                             auto_adjust=True,
                             treads=True,
                             interval='1d')


#価格データの統合
data = pd.concat([stock1.Close, stock2.Close, 
                  stock3.Close, stock4.Close, 
                  stock5.Close, stock6.Close, 
                 us_yield.Close], axis = 1)


#データカラムの設定(今回はティッカーコード)
data.columns = ('CRWD', 'ZS', 
                'NCNO', 'ZI', 
                'U', 'AVLR', 
                'US10YT')

#相関係数の計算
data.corr()


#米金利をベースに相関係数を並び替え
data.corr().sort_values(by='US10YT')

今回は、ひとつひとつ価格のデータを取得するスタイルにしましたが、関数(def)や繰り返し文(for)を使えば、コードを簡略することができます。

 

コードの解説

▶2行~7行目:上で説明済み

 

▶10行目:from_may = '2021-05-13'
あらかじめデータを取得する最初の日を設定するコード

 

▶11行目:上で説明済み

 

▶14行目:ticker_list = [ ]
あらかじめグロース銘柄のティッカーコードをリスト形式で設定するコード

 

▶15行目:us_yield = '^TNX'
アメリカ10年債利回りを変数『us_yield 』に設定するコード

 

▶19行目以降:価格データを取得するコード(上で説明済み)
ticker_list[番号]がポイント

リストの番号に合わせて変えることで、グロース銘柄の価格データをひとつひとつ取得できます
ちなみにリストの番号はゼロからはじまります★ここ重要!!
なので、ticker_list[0]がクラウドストライク(CRWD)、ticker_list[5]がアバララ(AVLR)となります

 

▶52行目以降:pd.concat( [ ] )
concatをつかって、グロース銘柄とアメリカ10年債利回りのデータを統合します

 

▶59行目以降:data.columns
変数名.columns とすることで統合したデータのカラム名を設定できます

 

▶65行目:data.corr() ★ここ重要!!
変数.corr()とすることで簡単に相関係数がマトリクス形式で計算されます

 

▶69行目:sort_values(by='US10YT')
『sort_values(by=' ')』であるカラムの値を軸に、昇順や降順で並び替えができます
今回はアメリカ10年債利回り(US10YT)を軸に降順で設定しました

 

結果

上のコードを実行すると、以下の結果が得られます。

相関マトリクス

 


次は『騰落率ベース』の相関マトリクスを作成するコードです。

上のコード一覧との違いは、騰落率を計算するコードを書くことだけです。

 

コードの一覧

#騰落率を計算する
diff_data = data.pct_change()*100

#騰落率を計算すると最初のデータが空になる
#その空のデータを削除する
diff_data.dropna(inplace=True)


#相関係数を計算
#米金利をベースに相関係数を並び替える
diff_data.corr().sort_values('US10YT')

コードの解説

▶2行目:.pct_change()
これが騰落率を計算するコードです
パーセンテージの変化率(pct_change)が計算されます
最後に100を掛けてください
今回はdiff_data(差分データ)という変数を設定しました

 

▶2行目:.dropna(inplace=True)
騰落率を計算すると最初のデータが空欄になります
データの空欄を削除するコードが『変数名.dropna』です
『inplace=True』と書くと変更箇所が自動的に保存されます

 

▶11行目:上で説明済み

 

結果

上のコードを実行すると、騰落率ベースの相関マトリクスが表示されます。

相関マトリクス

 

何回も言って恐縮ですが、単に価格で計算される相関係数と騰落率で計算されるそれは、違う値になります。

重要なのは『アメリカ金利がどれくらい上下に動いたら、グロース銘柄はどのくらい上下に動くのか?』この点を常に考えることです。

よって、相関係数は騰落率ベースでみるのがベターだとジェイは考えています。

また、相関分析では数字だけでなくチャートで見る事も大事です。

その際は、線形回帰のチャートで見るのが一般的です。

Pythonでは、seabornの『regplot』『jointplot』をよく使います。

この点については、以下の記事の最後の方をご参考ください。実際にどんなチャートなのか?のイメージがつきます。

seaborn
ナスダックと米金利の関係をPythonとseabornでチェック!

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