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勝つ可能性を高める投資スタンス

前回のコメントでは、米国株式市場のトレンドと価格の水準について考えてみました

その結論は..

予想されるトレンドは株高の維持
企業収益を考えるならば株価の水準は「割高」

ということでした。

では、米国の株式市場に参加する投資家はトレンドと水準、どちらを重要視するのか?
これが問題となってきます。

今 投資家が最も重視すべきこと それは...

結論から言いますと、idMの管理人ジェイは...

トレンドを重視すべき

と考えています。

トレンドを重視して取引することを「トレンドフォロー」といいます。

そしてこのスタンスこそ、多くの投資家が重視すべきものであるとジェイは考えています。

なぜそう考えるのか?

理由はいくつかありますが、それらの中でもジェイが常に意識している理由が2つあります。

今日はこれらの点について考えてみます。

Trend is your friend-トレンドは親友

まず第一に、外国人投資家はトレンドに追随する「トレンドフォロー」のスタンスを常に意識しています。

日本の株式市場の約6割は外国人投資家が占める-こんな言葉をニュースで見聞きしたことはありませんか?

外国人投資家-特に機関投資家(プロ投資家)は日本株のみならず、世界の株式市場のトレンドを決定する力を持っています。

外国人投資家の最大の特徴は「相場が上昇している局面ではその流れる乗る 」というスタンスを徹底していることです。

この事を端的に表現する英語の相場格言があります。それが...

Trend is your friend-トレンドは親友

です。

そう、外国人投資家は現在や将来の経済情勢に関係なく、トレンドが上向きならばその流れに逆らわずに乗ることを信条としているのです。

この点は、FEDが無制限緩和の導入を決定した3月23日以降、米国株式市場が上昇トレンドへ急転換したことでもわかります。

S&P500のチャート
日足(2020年1月以降)

Don't fight the FED-FEDには逆らうな!

二つ目の理由は、これまで話してきたパウエルFRBの政策にあります。
FRBは別名「FED」と呼ばれます。
こちらの方が多く使われる名称ですので、以下ではFEDと表記します。

FEDの政策-それは言うまでもなく無制限の量的緩和政策です。そしてFEDについては、ある格言があります。それが...

Don't fight the FED-FEDには逆らうな!

です。

なぜこの格言を多くの外国人投資家は意識しているのか?

それは過去にもFEDがこの政策を導入し株高を演出したことがあったからです。

そう、世界金融危機と欧州債務危機の時でした。

2008年11月から2014年10月までFEDは景気を支えるために大規模な量的緩和政策を実施していたのです。

詳細についてはこちらのコメントを参照してください。

注目すべきは、この時の米国株式市場の動きです。

景気は回復の途上にありましたが、世界金融危機の影響や欧州債務危機の勃発により先行きについては不透明感が意識されていました。

しかし、米国株式市場は2009年3月に底を打つと、2020年2月に至るまで上昇トレンドを維持したのです。

株安要因があるにもかかわらず、大規模な量的緩和政策がその存在を隠してしまったと言えるでしょう。

そして現在-

FEDはあの時を超える規模の資金を市場に供給しています。

これは間違いなく株高要因です。

この点は多くの外国人投資家も強く意識しています。

それを端的に示す例が今月18日の株高です。

パウエル議長が情勢次第で新たな政策を打ち出す姿勢をテレビ番組で表明したのです。

この発言を聞いた米国の投資家は株買いに走り、ダウ平均は一時1,000ドルを超える上昇となりました。

そう、「FEDには逆らうな!」の格言を忠実に実行したのです。

高値掴みの罠にはまるな!

企業収益の観点で考えるならば、現在の株価水準は高すぎます。

しかし、この点を重視し過ぎるあまり、買いをためらっていると、現在の水準以上の価格で株式を購入する罠にはまってしまう可能性が高まるのです。

高い水準で株を買ってしまうことを...

高値掴み(づかみ)

と言います。

この高値掴みをしてしまうと、往々にして個人投資家は損失を被る可能性が高まります。

買った後に下落すると心理的に不安定になり、戻りが弱いとさらに不安が強くなるからです。

このような心理的状況に陥った投資家は往々にしてパニック売りに走ってしまいます。

一方、トレンドが上昇局面にあり、その流れに乗ることをいち早く決めた投資家は、この高値掴みのリスクを軽減することができます。

なぜなら、いち早くトレンドに乗ることで株式を安く買い、なお且つ時間を味方に付けることができるからです。

後者の時間を味方に付けるとは、上昇局面には必ず株高を是正する動き-「調整」が入ります。

この調整は「反落」とも言います。

反落がある度にトレンドフォローの投資家は株を買うのです。

こうすることで、うまく資金を一気に投入するリスクを避けることができます。

そう、時間を味方に付けて手持ちの資金を効率的に分配することで成功を収める確率を高めていくのです。

しかし、水準を重視する投資家の場合、株式の調整を見るとこう考えます。

「いよいよ株安の局面が来たか」-

しかし、実際には上昇トレンドが続いているためいつまで経っても株安局面は来ません。

なので、水準を重視する投資家は自分が希望する安い水準では株式が買えないのです。

そして、自分がトレンドから取り残されたことをやっと悟ります。

同時に焦りも出てきます。そして高値掴みの罠にはまってしまうのです。

まとめ

トレンドフォローのスタンスを重視するということは...

・株式を安く購入できる

・時間を味方に付けて手持ちの資金を効率的に運用できる
 (一気に資金を使い果たすリスクを避けることができる)

・高値掴みの罠から逃れることができる

以上のメリットがあるから海外の投資家は常にトレンドを重視した取引を心掛けているのです。

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