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【米国株】今週の展望と注目の材料

ー この記事は3分で読めます ー
投資家さん
投資家さん

ジェイさん、いよいよ今週で2020年の米国株も最後ですね。

どんな展開になると思いますか?

 

このブログでは、毎週月曜日にその週の米国株(アメリカ株)についての展望記事をアップしています。

投資家さんのようにー

要望

1週間の展望を聞きたい

という声をリアルの仕事をとおしても良く聞くからです。

 

今回の結論

結論

今週の米国株(アメリカ株)は底堅さを維持するだろう。しかし不意打ちのような下落には引き続き注意しておきたい。
下落を警戒する理由はボラティリティ指数の水準にある。
米国株が下落する場合は、将来の景気回復を意識した『押し目買い』のチャンスと考えたい。

この記事の対象となる人

対象者

・米株の投資に興味がある人
・米株のトレンドに興味がある人

 

今週の米株の展望

今週の米株(アメリカ株)は、底堅さを維持するとジェイは予想しています。

同時にー

ポイント

不意打ちの下落にも警戒

する必要があると考えています。

 

不意打ちの下落を警戒する理由

『不意打ちの下落』を警戒する理由はー

理由

・低すぎるボラティリティ指数

 

です。

米株(アメリカ株)のボラティリティ指数で多くの投資家に注目されるのが『VIX指数』です。

VIX指数については、以下の記事をご覧ください。特徴などを簡単にまとめてあります。

ボラティリティ指数とは?
https://indepth-markets.com/usstocks/hot-wo-forecast-the-trend-of-the-us-stock-20201205/

 

投資家さん
投資家さん

上の参照記事にもありましたが、VIX指数が低いということは投資家の心理が落ち着いているってことですよね?

なんで下落を警戒する必要があるんですか?

 

投資家さんの言うことは正しいです。

しかし、VIX指数(ボラティリティ指数)では、もうひとつのことを考える必要があります。

それがー

ポイント

VIX指数が『低すぎる水準』まで低下すると、そのあとに上昇するパターンが見られる

ということです。

VIX指数のチャートで、この点を確認してみましょう。

 

VIX指数のチャート

VIX指数の日足チャート(年初来)
VIX指数の日足チャート(年初来)

年初来からのVIX指数の動向をみると、6月、9月そして11月に『20~25ポイント』の水準まで低下する局面がみられました。

注目したいのは、低下したあとの展開です。

『20~25ポイント』の水準まで低下すると、その後、VIX指数は上昇するというトレンドパターンが見られます。

つまり、コロナショック後の『低すぎる水準』『20~25ポイント』と想定することができます。

VIX指数は現在、『21.53』ポイントで推移しています。

低すぎる水準まで低下していることをを考えるならば、上のトレンドパターンが発生してもおかしくない状況にある、ということです。

 

常に『押し目買い』を意識

上の予想通りに米株が下落するとしましょう。

この局面では、常に下値で米株(アメリカ株)を買う『押し目買い』を考えるべきだと、ジェイは考えています。

なぜか?

押し目買いの理由

中長期の視点で見れば、米国の政府とFED(アメリカの中央銀行にあたる組織)は、コロナショックから完全に立ち直るまで、景気対策を打ち続ける

からです。

 

米国の長期金利が上昇しているのは将来の景気回復を意識しているから

この点を意識しているのが、米国(アメリカ)の長期金利です

米長期金利のチャート

米長期金利の日足チャート(年初来)
米長期金利の日足チャート(年初来)

 

今年8月以降、緩やかな上昇のトレンドを描き、節目の1.0%を目指していることがわかります。

長期金利の上昇は、米国の景気が回復するだろうという期待が反映された動きです。

なぜそんなことがいえるのか?

それはー

ポイント

長期と短期の金利の差である『イールドスプレッド』

の動向にあります。

 

イールドスプレッドは、『長期の金利-短期の金利』で計算されます。

ケースバイケースですが、長期の金利には10年債の利回り短期の金利には2年債の利回りが用いられるのが一般的です。

言葉で説明するよりも、ビジュアルチャートで見てみましょう。

 

イールドスプレッド(長短金利差)のチャート

イールドスプレッド(長短金利差)の日足チャート(年初来)
イールドスプレッド(長短金利差)の日足チャート(年初来)

 

長期金利と同じく今年の8月以降、右肩上がりとなっていることがわかります。

イールドスプレッドが右肩上がりとなっている理由を簡単に説明したのが、以下の図です。

 

イールドスプレッドが右肩上がりとなっている背景

 

まずコロナショックが発生し、それを克服するために米国(アメリカ)の政府とFEDは、大規模な経済対策を実施してきました。

今後もそれを続けるでしょう。

持続的な経済政策の実施は、投資家や一般人が抱く景気の回復期待を高めます。

このため、景気に敏感な長期金利は上昇しているのです(長期の国債は売られているのです)。

そして長期の金利が上昇するということは、『長期の金利-短期の金利』で計算される『イールドスプレッド』も上昇する(右肩上がりになる)、というわけです。

 

こういった一連の連鎖でアメリカ金利が上昇している状況を考えると、トランプリスクによる米株(アメリカ株)の下落が発生しても、それはー

ポイント

一時的な現象で終わる可能性の方が現時点では高い

とジェイは考えています。

よって、米株(アメリカ株)が下落しても、中長期的な上昇のトレンドを見据えて、常に『押し目買い』を狙うスタンスを維持するのがベターな戦略でしょう。

 

米株の投資では常に学び続けることが重要です

米株の投資は、日本株に投資をするよりも大きなリターンを得ることができます。

しかし、大きなリターンを得るためには常に学び続けることが重要です。

例えば、今回の記事にある『米長期金利』の動きです。

金利は経済の状況や先行きを見るための指標ですが、基本をわかっていないと、何をどう見ていいのか?すらわかりません。

わからないから勉強しない。

この状況を放置しておくと、米株で大きなリターンを得る可能性も格段に低くなってしまいます。

 

むずかしい金利のことを学ぶときに、ジェイがおすすめしているのが以下の本です。

 

この本は、現役のエコノミストである上野泰也氏が、むずかしい金利の世界を図解入りで解説した『金利の入門書』です。

これから金利を学びたいと思っている人におすすめします!

 

今回のまとめ

まとめ

・今週の米国株(アメリカ株)は、底堅さを維持するだろう。

・ボラティリティ指数が低すぎる水準まで低下していること、経済対策にトランプ米大統領が横やりを入れている状況を考えると、不意打ちのように下落幅が拡大することについては引き続き注意しておきたい。

・米国株が下落しても下値では『押し目買い』を常に意識しておきたい。

・景気の回復期待が高まっていることが米金利の動向からわかるからだ。


 

注記事項

ジェイの米国株投資ブログ(以下当サイト)に掲載されている記事は、投資の助言を目的としたものではありません。当サイトに掲載されたコンテンツの正確性については、可能な限り注意を払っています。しかし、意図せず誤情報が紛れ込む可能性や情報そのものが古くなっている可能性があり、その正確性を完全に保証するものではありません。
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