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【疑問】米株の上昇はいつまで続くの?

国内の新型コロナウイルスの感染者数が急激に増加していきましたね。

重傷者の人数もジワリと増えているのが気になります。


混乱の中で始まったGo To キャンペーンですが、東京に住んでいる人を対象から外しても、人が動けば一緒にウイルスが動きます

来月には東京よりも地方の感染の拡大が深刻になっている、そんな事態も考えられます。


感染の拡大と言えば、米国でも相変わらず危険な状況にありますね。

現在では、コンスタントに6万にの水準を突破する状況が続いています


米国内の新型コロナウイルスの感染者数

米国内の新型コロナウイルスの感染者数
Source: CDC COVID Data Tracker

昨日の米株は、新型コロナウイルスの感染拡大とそれにともなう景気への悪影響が意識され下落しました。

しかし下落率をみると、GAFAがマイナス3~4%超となった以外は大したことはありません。

昨日のような反落をはさみながら、米株は上昇トレンドが続くと考えています。

では、今の上昇トレンドはいつまで続くのか?

今回はこの点について考えてみます。

【疑問】米株の上昇はいつまで続くの?

今日のポイント

11月の米大統領選挙まで米株の上昇トレンドは続く

米株を支える期待はひとつだけじゃない

稼男
稼男

今の米株の上昇トレンドは、景気とか企業の業績とかではなく、政策への期待によって支えられているんですね~

ジェイ

そうだね

リーマンショックの時を超えるお金を社会に投入するわけだから、近い将来に米国の景気が回復する!という期待を高めるには十分な効果があるよね

稼男
稼男

でも、実際に景気が回復するかどうかはわかりませんよね...

日本と同じようにアメリカでも新型コロナウイルスの感染者が

増え続けていますし
ジェイ

そうだね

このまま感染の拡大が続けば、日本もアメリカも再び経済の活動を制限することになるだろうね

稼男
稼男

そうなると、景気が回復するっていう期待もしぼんでしまうのでは?

ジェイ

そうなるだろうね

稼男
稼男

でもジェイさんは、米株は上昇すると考えているんですよね?

なぜですか?

ジェイ

それは、投資家が抱いている期待は景気の回復だけではないからだよ

稼男
稼男

他にも期待されていることがあるんですか?

ジェイ

そうだね

個人的には、そっちの期待の方がこれから重要になってくると思っているよ

稼男
稼男

その期待ってなんですか?!

ジェイ

説明するね

5分で終わるよ!

米株を支えるもうひとつの期待って?

稼男さんと同じように、米国で新型コロナウイルスの感染が拡大していることは、今の株高トレンドをサポートしている「政策への期待」をしぼませる要因だと、ジェイも考えています。

「政策への期待」についての詳細は、以下の記事をご覧ください。


しかし「政策への期待」には...

もう一つの期待、があります。

それは...

政策が続くことに対する期待です。


トランプ米政権と米国の中央銀行にあたるFEDは、コロナショックから景気が回復するまで、景気を回復させる政策を続ける方針を示しています。


コロナショック第2波が米国の経済を襲っても、米国はそれに対抗するだけの政策を打ち出す覚悟でいるのです。


この覚悟を表明しているからこそ、政策が続くことに対して多くの投資家は、コロナショック第2波が来ても大丈夫と、現時点では思っているのです。

だからこそ新型コロナウイルスの感染が拡大している現在も、株を買い続けているのです。


そう考えると重要となってくるのが、現在の政策がいつまで続くのか?

この点です。

政策が続く期待はいつまで続くの?

上の疑問を考えるときに重要となってくるのが、FEDのスタンスとトランプ米政権が置かれている現在の状況を考えることです。


FEDは2022年末まで、現在のゼロ金利政策を続けるスタンスでいます。

しかしこれは、金利に限った話です。


ジェイが言う米国の政策とは...

3兆ドル規模の財政政策

・米ドルを市場に流し続ける

政策のことです。


これらがセットになっているからこそ、投資家は安心して米株を買っているのです。


しかし、3兆ドル規模の財政政策をもう一度やる場合、財政赤字の問題が必ずクローズアップされるでしょう。


また、FEDが大量の米ドルを市場に流し続けると、米ドル自体の価値が下がり続けます

米ドル安が行き過ぎると、他の国や地域の通貨の価値が高くなりすぎて、貿易の面で不利になります。

そうなると、通貨安の戦争が各国で勃発するでしょう。


米国が打ち出している現在の大規模な政策は、株高のサポートというポジティブな面だけでなく、いくつものネガティブな面もあるのです。


そうなると、続けることができる期間も限られてくるのです。

では、今の大規模な政策がいつまで続くのでしょうか?

それは新型コロナウイルスの感染の状況次第ですが、ジェイは少なくとも...

11月の米大統領選挙まで政策を維持する

と予想しています。

なぜ大統領選挙が重要なのか?

なぜ、11月の米大統領選挙と政策が関係あるのでしょうか?


その理由は..

・トランプ米大統領が是が非でも再選したい

・中国の政策をより強化したい

だとジェイは考えています。


最初の理由はいたって単純です。

コロナショックや人種差別問題の対応のまずさで、トランプ米大統領の支持率は落ち気味です。

この支持率を回復させるためには、トランプ米大統領の最大にして唯一の実績である...

米国の景気を拡大させた

ことをアピールする必要があります。

しかし、今や米国の景気は後退しています。

唯一のアピールポイントである景気の拡大を支持率の上昇につなげるためには...

コロナショックで落ち込んだ景気を回復させたという新しい実績を作る

必要があります。


より重要なのは、中国との関係だとジェイは考えています。


トランプ米政権が発足して以降、米国は中国に対して厳しい政策を実行しています。

最近では、中国のスパイ活動の拠点になっているとして、テキサス州ヒューストンの中国領事館を閉鎖するという強硬手段に打ってでました。

また、中国製のアプリや華為(ファーウェイ)製品の排除では、英国や他の国との連携を深めています。


こういった中国に対する政策の一貫性を保つためにも、トランプ米政権が続く必要があるのです。

仮に民主党のバイデン候補が大統領になり中国との政策に一貫性が保てなくなれば、米国は不利な立場に置かれてしまうからです。


なお、バイデン候補は、中国との関係の深さを何度もトランプ陣営から突っ込まれています。

また、一部の報道では、バイデン候補が大統領になる場合、米国はトランプ米政権の対中政策を修正して、中国との協調路線を選ぶのでは?との観測記事も出ています。


米国内の景気だけでなく、大統領選挙や中国との対決も考えるならば、トランプ米大統領は大統領選挙に勝つため、なりふり構わず景気の刺激策を続けてくると、ジェイは考えています。

まとめ

今回のまとめです。

  • 今の米株は2つの期待に支えられている
  • ひとつは景気の回復期待、もうひとつは政策が続くことへの期待
  • コロナショック第2波が来ても、政策が続くことへの期待が米株をサポートするだろう
  • 今年11月の米大統領選挙までトランプ政権とFEDは大規模な景気の刺激策を続けるだろう
  • 景気の刺激策が続く限り、米株は上昇トレンドが続くだろう

以上です。

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