天気は相変わらずの梅雨の空。
米株は相変わらずの強さ。
どちらも同じトレンドが続いていますね。
まぁ天気の方は、梅雨の空から夏の空へと移るでしょう。
というか、早く夏の空になってほしい!
じゃあ、米株の上昇トレンドにも変化はあるのか?
ジェイはない、と考えています。
いきなり結論じみたことを言ってしまいましたね。
今日と明日は、ジェイがなぜ米株の上昇トレンドが続くと考えているのか?
この点についてお話します。
【疑問】なんで米株は上昇し続けるのか?

今日のポイント
今の米株高トレンドは「期待」によって支えている
素朴な疑問...なんで米株は上昇し続けるの?

はじめましてジェイさん。
稼男とかいてかづおといいます!

また、すごい名前を付けられたもんだね。

名前負けしないように、今年から投資でお金を稼ごうと思っています!

どんな投資を考えているの?

米株の投資を考えています

ジェイも米株の投資やってるよ

そこでジェイさんに質問です!
なんで米株は上昇し続けているんですか??

なんでそんなこと聞くの?

だっておかしいじゃいないですか?
コロナショックで景気が後退して、企業の業績も落ち込んでいます。
なのに株価だけが上がるなんて...

確かにその考え方は正しいね。
でもね、株式は景気の動きや企業の稼ぎだけで動くわけじゃないんだよね

??
他にもなにかあるんですか?

あるよ~

教えてください!

OK!
5分もあれば終わる話だよ。
重要なのは投資家の関心が向く先

さて、稼男さんのような疑問を持たれている人は多いと思います。
株価が上昇するのは、企業の業績が良く景気が拡大しているから、という思いが強いからです。
もちろん、この考えは正しいです。
しかし、企業の業績や景気の動向のみで動くほど、株式市場は単純でもないのです。
重要なのは、市場に参加する多くの投資家の関心がどの材料に向いているのか?
この点を見極めることです。
有利子さんの言うとおり、今のアメリカ経済はコロナショックで傷んでいます。
当然、企業の業績も落ち込むでしょう。
しかし、株価は上昇しています。
ということは、米国の株式市場に参加している多くの投資家の関心は景気の動向や企業の業績以外に向いている、ということになります。
では、投資家の関心はどの材料に向いているのでしょうか?
米株が反転したタイミングを考えよう
それを考えるときに重要となるのが...
米株が反転したタイミングをみることです。
今年に入ってからのチャートで、米株が反転したタイミングを見てみましょう。

米株は、3月の23日に底打ちしていることがわかります。
その後、調整の反落をはさみながら、現在まで上昇トレンドを維持しています。
重要なのは、反転した3月下旬というタイミングです。
コロナショックの急落を止めるくらいインパクトのある株高の材料がこの時あった、ということになります。
その材料とは何か?二つあります。
・トランプ米政権が総額3兆ドルにおよぶ景気の刺激策を決定
・アメリカの中央銀行にあたるFEDが大規模な大規模な金融緩和政策を決定
財政政策も金融政策もリーマンショックを超える規模の額です。
特に金融政策の方は、これからアメリカの景気を後退させるような状況となれば、追加の政策を導入する可能性が高いです。
つまり、FEDは無制限に金融緩和政策を続けるスタンスなのです。
上昇トレンドンの正体は?

こんな前代未聞の政策を打ち出せば、アメリカの経済は回復するでしょう。
問題はそのスピードですが、市場では今年の後半にも急回復する期待が高まっています。
ジェイは、「期待」という言葉を使いました。
そう、今の米株の上昇トレンドを支えているのはこの「期待」なのです。
たしかに、米国の指標データを見ると、雇用関連も製造業関連も回復の基調にあります。
しかし、これはコロナショックの反動で戻しているだけです。
言い換えれば、実態がともなっての回復、とは言い切れない状況にあるということです。
なので今年の後半に景気が回復する、というのは市場が抱く期待でしかないのです。
そしてこの期待がどこまで続くのか?
この点を常に意識することが、米株のトレンドを考えるうえで重要なことです。
明日の記事では、米株の上昇はいつまで続くのか?
この点について考えたいと思います。
まとめ
今回のまとめです。
- アメリカの景気は後退して企業の業績も悪いのに米株が上昇する理由は?
- 多くの投資家は景気や企業の業績よりも、政策の方に関心を向けている
- 前代未聞の大規模な政策が景気が今年の後半にも回復するとの期待を高めている
- この期待こそが現在の米株高トレンドをささえている
以上です。