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徒然なるままにシリーズ:リスクゼロとリスクミニマムという考え方

今回は、ジェイが日々の生活で「おや?」と思ったことを語る「徒然なるままにシリーズ」です。


今日は週に一度のオフィス出社でした。

同じく出勤していた会社の同僚と「GO To キャンペーン」騒動の話になったとき、ジェイはふと思いました。


GO To キャンペーンの騒動って...

2011年の原発事故の騒動とそっくり、だと。


旅行と原発のどこがそっくりなのか?


問題はそこではありません。

日本人の議論の中身がそっくりなんです。


今日はこの点についてお話します.

リスクゼロとリスクミニマムという考え方

飛行機の中で聞いた東日本大震災の一報

2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。


当時、ジェイは成田空港から飛行機でイギリスのロンドンに向かっている途中でした。

フライト中に機長が突然「太平洋沖で大きな地震が発生したようです」とアナウンスしました。

ロンドンについてホテルのテレビを見ると、津波が町を飲み込んでいくショッキングな映像が何度も向こうのテレビで流れました。


そして3日後、福島第一原子力発電所の3号機で爆発が発生した映像が流れたのです。

リスクゼロという考え方

映像のショックは凄まじく、すぐに日本に帰ろうかと思いました。

しかし家族や会社側から、むしろ今帰るのは危険ということで、しばらくロンドンで仕事をすることになりました。


ロンドンから日本の情報を得ていて気が付いたことは、原発の事故についての議論がおかしい、ということでした。


何がおかしいのか?それは...

リスクゼロという考え方がベースになっている、ことでした。


これのどこがおかしいのか?

理由は2つあります。

ひとつは...

人間が生きていく上でリスクをゼロにすることはできない

ということです。


例えば、あなたが車を運転するならば事故を起こす可能性や事故に遭(あ)う可能性があります。

誰かの運転する乗り物に乗っていてもそれは同じです。

歩いていても、事故に巻き込まれる可能性はゼロではありません。


ふたつめの理由は...

なぜ原発が必要なのかの議論が全く抜け落ちていた

ことです。


ごく簡単に言えば、原発は日本の経済を支えるために必要な存在だったから建設されたのです。

そして経済力の維持は、国民の生活の要です。

同時に、グローバル化された現在の世界において、国防の要でもあるのです。

これらの現実を無視して展開されるリスクゼロの議論に、ジェイは強烈な違和感を覚えました。

リスクミニマムという考え方

そして2020年。

再びリスクゼロの議論が巻き起こっています。


原発の事故ほどではないにしても、「GO To キャンペーン」をやり玉に挙げて、

経済活動=悪

という議論が目立ちます。


確かに、新型コロナウイルスの感染者数はここにきて急速に増えています。

しかし、経済活動をすればこうなることは予想されていたことです。


新型コロナウイルスがこの世に存在し続ける以上、どちらか一方を重視するのではなく、うまく共存する道を探ることが現時点でのベターな方法と思うです。

うまく共存する道とは、経済活動と新型コロナウイルスの感染を抑制する対策を試行錯誤しながら探していく、という道です。


しかし、この道を探るためにはリスクゼロの議論では見つかりません。


では、共存の道を探るとき、どういった考え方が重要なのか?

ジェイが思うにそれは...

リスクミニマム、という考え方です。


これを簡単に言えば...

リスクを最小限に抑える方法を考える、ということです。


Go To キャンペーンを例にとれば、いきなり全国規模の旅行を促すのではなく、まずは狭いエリアの経済活動で様子をみて情勢を見極める、という方法があります。


人が動けば、新型コロナウイルスの感染者数は増えるでしょう。

しかし、経済が動かなければ、コロナショック以上のネガティブな打撃を社会に与えるでしょう。

重視しなければならないのは、後者だとジェイは考えています。

そう考える理由は上でも述べたとおり「経済力=国防力」と考えているからです。


経済活動を続けながら直面する色々な問題を分析し...

リスク抑えることができる最も有効な解決策は何か?

リスクミニマムという考え方をベースにこの点を常に意識することでしか、今の難局を乗り切ることはできないと、ジェイは考えています。

まとめ

今回のまとめです。

  • 原発事故とGO To キャンペーンの議論は似ている
  • その議論とは「リスクゼロ」の議論
  • これからの世界は、新型コロナウイルスといかにして共存していくのか?という道を探る時代となる
  • 共存の道を探るとき重要となるのが「リスクミニマム」という考え方

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