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米株を支えるもう一つの期待 / コロナ銘柄を投資する際のポイントは?

連日、どんよりとした天気で気分が滅入りますね。


日本の天気とは対照的に、米株は上昇トレンドが鮮明となっています。

株高の土台にあるのは政策期待です。


そして最近は...

もうひとつの期待が高まっています。


その期待とは?

そして、その期待を高めている企業の株式を買うときに注目すべきポイントは?


今日はこれらのことについて考えてみます。


米株を支えるもう一つの期待 / コロナ銘柄を投資する際のポイントは?

米株を支えるもうひとつの期待とは?

4月以降、米株は株高トレンドが続いています。


このトレンドの土台となっているのは...

財政政策と金融政策に対する期待、です。

ジェイはこの状況を、

「政策相場」と呼んでいます。


コロナショック第2波や米中の対立といったリスク要因を無視して上昇するのは、どこかおかしくない?と思う人もいるでしょう。

現在の米株は、そういったリスク要因を飲み込むほど、政策相場のインパクトは大きいということです。


そして最近は、この政策への期待に加えて、もうひとつの期待が高まっています。

その期待とは、

対コロナワクチンの開発期待です。


この開発期待を高めているのが、新興の米バイオ企業のモデルナ(MRNA)です。


現在、開発途中のワクチンについて初期段階の安全性試験が行われていますが、昨日、被験者全員が抗体を獲得したとの報道がありました。

まだ、副作用があり超えるべきハードルはあり、実際にワクチンが実用化されるまでにはまだ時間がかかります。


しかし、上でも述べたように...

4月以降の米株は期待によって動く相場となっています。

しかも、株高トレンドのサポートを期待できる材料をより重視する傾向にあります。

現在はモデルナ(MRNA)のワクチン期待が高まっています。


しかし、これからは他のバイオ企業もモデルナ(MRNA)に続けと、ワクチン開発のスピードを速めてくるでしょう。


つまり、今後の米株は政策への期待とワクチン開発の期待という、2つの期待によって株高トレンドがサポートされる局面にシフトしている、ということです。

モデルナは80ドルの維持が焦点

さて、そのモデルナ(MRNA)の株価ですが、チャートを見ると...

モデルナの日足チャート(年初来)
モデルナの日足チャート(年初来)

5月18日に80ドルの水準を一気に突破する展開が見られました。

しかし高値87ドルで上値が抑制されると、一気に50ドル割れの展開へ。

現在は再び上昇トレンドにありますが、ワクチン開発期待をもってしても、80ドルの手前で上値が抑制されています。


この状況を考えると、モデルナ(MRNA)の焦点は目先、

目先は80ドルの突破と維持と予想できます。


そのためには良好な治験の結果が求められるでしょう。

それなしに再び80ドル台へ乗せても、反落リスクの方が高いことは5月の相場が示しています。


また、バイオ株の場合は期待が強すぎるあまり、治験の結果に関する悪い内容が出れば一気に急落するリスクが、他の銘柄と比べて高いです。


モデルナ(MRNA)は期待のコロナ銘柄のひとつです。

しかし、実際に同社の株式を保有する場合は...

常に損切りのストップ注文を付けておくことをおすすめします。

ストップ注文の詳細については、以下の記事をご覧ください。

この記事の中で指摘しているとおり、投資では想定外の事態に直面することがあります。

ジェイはこれを...

「まさかの坂」と呼んでいます。


バイオ株はこの坂に出くわす頻度が、他のセクタ-と比べて多くあります。

しかし、この坂に出くわすことを想定したストップ注文を入れておけば、投資の資金が一気に吹き飛ぶ可能性は格段に低くなります。

同じコロナ関連銘柄でも異なるパフォーマンス

モデルナ(MRNA)の他にも、コロナ関連銘柄があります。


例えば、同じくワクチンの開発を進める製薬&医療機器大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)やレムデシビルという治療薬を開発中のギリアド・サイエンシズ(GILD)です。


しかし、これらコロナ関連銘柄がすべて上昇しているわけではありません。

実際にパフォーマンスを比較すると....

モデルナ、ギリアド、ジョンソンエンドジョンソンのパフォーマンスチャート(年初来)
モデルナ、ギリアド、ジョンソンエンドジョンソンのパフォーマンスチャート(年初来)

モデルナ(MRNA)のパフォーマンスが他の銘柄を圧倒していることがわかります。


次に取引の量を確認すると...

モデルナ、ギリアド、ジョンソンエンドジョンソンの取引量チャート(年初来)
モデルナ、ギリアド、ジョンソンエンドジョンソンの取引量チャート(年初来)

モデルナ(MRNA)の取引量が他の銘柄を圧倒していることがわかります。


これらから言えることは...

株価の動きで利益を狙うならばモデルナ(MRNA)

ということになります。


一方、配当を狙うならば企業のブランドが確立され、値幅が比較的小さい...

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)

ということになります。


ちなみにジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は米株を投資する際、必ずと言って良いほど...

高配当銘柄のリストに載る銘柄です。


ちなみに現在の配当額は4.04ドル(1年間)で、配当利回りは2.84%です。

まとめ

今回のまとめです。

  • 現在の米株は2つの期待にサポートされている
  • その期待とは「政策への期待」「ワクチン開発への期待」
  • ワクチン開発の期待を高めているのが米バイオ企業のモデルナ(MRNA)
  • モデルナ(MRNA)はコロナ関連銘柄の中でも突出したパフォーマンスをたたき出している
  • 配当狙いならばジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)

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